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ア・ホールド・ダンジョンズ!  作者: オレン
第二章(下) 束縛された水の街
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突然の足止め

最後の更新になります。

詳しくは後書きにすべて記します。

 水壁を通り抜けた俺とミチは、濡れる服を気にしながらも町の中心へと確実に足を進めていた。

 大分歩いて、もう宮殿に上る階段が遠くに見え始めている。


「ねぇ、ミライ……もう大丈夫なの?」

「大丈夫だよ。もう、体つきも声も戻ったし」


 俺はミチの問いかけに笑顔で嘘を返した。

 正直に言うと、体が男性に戻った後も体のだるさが残ってしまっている。

それに、視野が少しぼやけてミチの表情なんて全く分からない。

 俺の嘘を聴いて、ミチが笑っているのか怒っているのか、それが唯一心配だ。


「それにしても、誰も居ないわね。前来た時は、もっとにぎやかだったきがするんだけど」

「そうなのか? 俺はそんなにこの街に人が居る印象がないんだが……」

「私が最初に来たときは、沢山の街の人が出回ってたわよ」

「ふーん。沢山の人ね……」


 ミチはそう言うが、周りを見渡す限り全く人の気配を感じない。

 人の声どことか、物音すらも聞こえない。

 まるで綺麗に人だけがこの街から抜き取られたみたいな感じで、なんだか気味が悪い。


「それでミライ、グラムとはどう戦うつも――」

「ミチ、危ない! 何か来る」


 俺は咄嗟とっさに叫び、ミチの背後に回り込んだ。

 俺たちがさっき歩いてきた方角から、風を切って何かが飛んでくる音が聞こえる。

何かが回転しているような音にも聞こえるが、それがだんだん近づいてくる。

 俺はミチの事を気にしながらも、目の前から来るものに集中する。

 そして、ハッキリと目にとらえたそれを俺は右手に収めた。


「木の……棒?」


 そうミチが不思議そうに言った。

 確かに俺が掴んだのは少し太めの木の棍棒こんぼうだった。


「誰だ! ……アペン……シ……す?」


 俺が呪文を唱えようとしたとき、俺の頭に何かが直撃して鈍い音が響き渡った。

 そして、俺はその場に崩れるように倒れた。


「強くなったとは言え、まだまだ甘いわね」

「ミライ! ミライ……ミライ……」


 ミチの問いかけが、少しずつ薄れていくのを感じながら、俺はその場で気を失った。



 ミライが気を失った。

 ミライの周りには2本の木の棒が転がっている。

一本はミライが私を守るために掴んだ物。もう一本は空から降ってきてミライに直撃した物。

 2本目の攻撃は、私もミライが当たった後でしか確認できなかった。

 それにしても……。


「どうしてこんな事したのよ! クロネ!」


 私は怒りをあらわにしながら、すぐ目の先に立つクロネに向かって叫んだ。

 クロネは、少し苦笑い似た笑でたたずんでいる。

 私は愛用の双剣を構える。


「それは私のセリフです。あなたたちはここで何をしようとしてるのですか?」

「決まってるわ。あの卑劣な王を狩りに行くのよ」

「……悪いことは言いません。今すぐ引き返してください」

「どうして? 私の直感だけど、今の彼はあの王よりも強い」


 私は倒れるミライに一瞬目を向けて言った。


「確かにミライさんは、あの王より強いかもしれません。それでも、危険すぎます!」

「それでも私たちがいかないと、この現状は何も変わらないのよ!」

「……それなら大丈夫です。こんな大事おおごとになってしまったんです。もうじきネロがこの状況をどうにかしてくれると思います」


 クロネの口から、意外な名前が飛び出してきた。


「クロネ、ネロの事を知っているの?」

「知らない人はこの街にはいません。……そのことも含めて、少し話しましょう。彼が無事に目覚めるまでの間でいいので。あと、はやくこの場から立ち去らないと危険すぎます」


 クロネの表情は真剣そのものだった。

 微笑んでいないクロネの言葉には、何かもの凄い説得力があった。

 ……返答は、迷う必要なんてないわね。


「分かったわ。安全な場所まで案内して」

「はい!」


 その返事と共に、再びクロネは笑みを浮かべた。

 私は横たわるミライを肩に抱える。

 ……最初のころに比べて、少し重くなった気がする。

昔と今を比べてしまうと、思わず笑みが出てしまう。

 そして、私はミライを少し引きりながらクロネの後をついて行った。

 突然のことで申し訳ないです。

そうせざるおえない理由になった事を詳しく話します。

「再更新しても読まないわよ、馬鹿!」って人はここで終わりでいいです。

ではまず……。


1、リアルが本気で忙しくなった。


 1日の自由時間が0に乏しいです。リアルストーリーが佳境を迎えています。申し訳ないですが、小説に時間をかける余裕が薄れて月1更新も微妙な感じになってます。


2、ただ単純に書き直したい!


 先に言っておきます。専門学校の企画ですが本を作ります。表紙、帯、他すべてを一人で作るのです。アニメーションも作成します。……それに見合った文章に書き直したいのです。今回はその例になるかと思います。先ほどの本文が、今後の主体文になります。


 今のところ思い浮かぶのはそれぐらいですね。

新アホダ!1章は、1章全てが納得いくように書けたら4,5回に分けて投稿します。予定では3,4カ月後になるかと思います。

その他ルールも考えてますが、言える内容ではないので隠します。


 それでは、ここまでの読破ありがとうございました!

長い付き合いの方で1年半ですかね。お互いいったん休憩です。

 それと、こう書けばいい、こう書いてほしいなどは感想でお願いします。

参考にして、必ず復活しますので。それでは、また!

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