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ア・ホールド・ダンジョンズ!  作者: オレン
第二章(下) 束縛された水の街
206/217

第206層 チームワークの強さ

この作品の作者は、文章表現が現時点でLv5/無限です。

様々な名称、場面が出てますが、作者は全てオリジナルだと思っています。

作品も作者も成長過程ですが、期待してください。

 戦闘開始後、いち早く行動したのはミチだった。

 ミチは両手ににぎる剣を交差させながら力強く降り放つ。

すると、その交差した剣と同じ形状の炎の塊が現れ、ミライに勢い良く襲い掛かる。

 その炎の斬撃ざんげきに対しミライは、箒を持つ右手に力を込めながら魔術名を叫んだ。


魔水の激圧ウォータープレス!」


 ミライの前方から、大量の水がすさまじい勢いで放たれる。

そして炎と水の攻撃はぶつかり、互いに消滅した。

 背後の観客達の方から驚きの喚声かんせいがわく。

 ……この位置だと、2人の攻撃をかわそうにもかわせないな。

 ミライは後を気にしながら、すぐさま次の行動に移る。


瞬間裏移動ムーブメント!」


 ミライは一瞬目が合ったミチの背後に回り込み、箒で打撃ダメージを与えようと大きく振りかぶる。


「甘いわね。ライトウォール!」


 セーナの声が放たれた瞬間、ミチとミライの間の空間に大きな半透明の壁が出現した。


「くっ……」


その光の壁にミライははばまれ、攻撃の反動で大きく後ろへ跳ね返される。


「ライトスティック!」


 さらにミライの着地点目掛けて、セーナが光の棒で追撃する。

 ミライは落ち着いて魔術氷結バリアで対応しようとした、その時だった。


「ねぇ、本当にそれが本気なの?」


 セーナの攻撃がこちらに来る前に、ミチの不敵な笑みが先に現れたのだ。

 ……駄目だ、回避できる間が無い。

 ミチは無情にもミライを斬りつける。

 ミライは声もなく吹き飛ばされ、さらにセーナからの追撃も食らう。


「痛ッ……。ダメージは、700超える位か……」


 砂煙が立ち込める中、ミライはどうにか立ち上がる。

 最初の攻撃が相撃あいうちだった時点でダメージの予想はできていたが、まさかこれほどとは……。

手を抜いていたつもりはないけど、これ以上押されると……。

 ミライはミチとセーナの後ろの、歓声を上げる観客達に目を向ける。

 ……これ以上2人に押されてたら、俺が倒して来た人達に顔向けできないよな。

 ミライは薄笑いを浮かべ、2人の方を見る。


「一体何をして強くなったかは知らないけど、想像以上にやるじゃないか。……でも、今すぐにでもこの戦いを終わらせる」


 一瞬だけ2人の表情が曇ったような気がした。

……気のせいだろうか。


「ふん、やれるもんならやってみなさいよ。私達にはそう簡単にダメージを与えられない」


 ミチは剣を手元で回しながら言い、笑みを浮かべる。

 ミライはミチの表情に合わせるかのように笑みを浮かべて、右手の箒を高く上げた。

すると、ミライを中心に巨大な魔法陣が形成される。


舞上変成氷ソアリススノー!」


 ミライが叫んだ瞬間、辺り一面の地面が凍りつく。

さらに所々(ところどころ)で氷の花や結晶が現れ、晴れているのに粉雪まで降ってきた。

 ……これら全てが俺の武器になる。


「……氷爆発グラスエクリクスィ


 ミチとセーナが武器を構えるその足元で、咲いていた氷の花が爆発し、氷の破片をまき散らす。


「……っ、キャッ!」


 2人は爆風に耐え切れず、氷のフィールド外まで大きく飛ばされる。

 ……今ので800ダメージ。2人の体力を考えれば、十分に試合終了のダメージまで追い込んだはず。

 そう思いながらナトレに目線を向けるが、ナトレは首を横に振ってミチとセーナがいる方向を目線だけで指示する。

 嫌な予感がしてならないミライは、ミチとセーナのステータスに表記された体力を確認する。

 体力が80しか減ってない……だと。


「これも何かのアイテムの効果か!」

「ご名答。あなたが相手だもの。2人が一時的にでもあなたに追いつくには、こうでもしないとね」


 その言葉が、すぐさまナトレの口から返ってきた。

 これは相当苦戦する破目はめになりそうだな。

……でも、アイテムに頼ってまで俺に勝つ必要なんて有るのか?

ましてや、にごった事が嫌いな2人だから尚更なおさらのこと。

2人が俺に勝たなければいけない理由……。

 一つの疑問が解消へと導かれる前に、セーナのライトビームがこちらに向かって飛んできた。

 ミライは、どうにかしてセーナの一撃を回避しにかかった。だが……。


「私の魔法は確かに早くて、威力もあって厄介だけど……」


 そう呟き、ミライの回避行動をした場所にいたのは、刀剣を持ち構えたセーナの姿だった。

 セーナは目を見開いて、言葉と共に一撃を浴びせる。


「……私の本業は、剣士でもあるのよ!」


 ミライは一撃を食らい、大きく吹き飛ばされて地面を転がった。

 くっ……さすがに今の一撃は重い……。

 無残にも1000近くのダメージを受けたミライは、立ち上がることなく2人の様子を見た。

 セーナから少し間合いを開けた場所に、ミチが剣を構えて立っている。

 ライトビームは初めからおとりだったって訳か……。

 ミライは鋭い痛みにもだえながらも、どうにかその場で立ち上がる。

 ……さて、どうやって攻略しようか。

 ミライは様々な攻撃方法を頭に浮かべながら、堂々とたたずむ2人を見つめるのだった。

しばらく更新スピード上げていきます。

理由は読者の求めるのは『展開』だからです。(当然、私も求めていますよ!)

なので文章のうまい下手にはかかわらず、3日以内に1回2000字以上で更新していきます。


書き直しの方は、読める程度にちまちま過去文を直していくところから始める予定です。

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