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ア・ホールド・ダンジョンズ!  作者: オレン
第二章(下) 束縛された水の街
200/217

第200層 夢の中の少女

この作品の作者は、文章表現が現時点でLv4/無限です。

様々な名称、場面が出てますが、作者は全てオリジナルだと思っています。

作品も作者も成長過程ですが、期待してください。

 薄黄色の背景が全面に広がる空間。

 自分の足が地に着いているのかすらも分からない。

 ミライは立ちくしながら、一人言葉を呟く。


「ここは、一体……」


「ここは夢の中。あんたも薄々気づいてるんでしょ?」


「なっ! 誰だ!」


 まさかの返答にミライは驚きながらも、声の聞こえた方に目を向けた。

そこには微笑みながら立つ少女の姿があった。

 髪は茶色で長さは肩まであり、後髪が外側に広がるように跳ねている。

服装はすそのギザギザとしたスカートの、黄色のワンピースのような服。

手足は細く、何も身に着けていない。

 それにしても、実態のハッキリした夢だな……。

 ミライは謎の少女の方に体を向ける。


「ここは夢の中でも何でもいいとして……。もう一度聞く、君は誰?」


「私は……そうね。あなたの身近な裏の存在とでも言っておくわ」


 そう言葉を吐いて、少女は不敵ふてきな笑みを浮かべる。

 何か面倒くさいのが来たな。夢だから軽くあしらうか……。

 そう思いながら少女の事を呆然ぼうぜんと眺めていると、少女は笑みを強めて口を動かした。


「そんなに見つめて……まさか、私のプロポーションに一目れして」


「そんな訳ないだろ。……胸無し」


「くっ……言ったわね!」


 少女はそう表情を強張こわばらせたかと思うと、瞬時にミライの目の前まで詰め寄った。


「うわっ! なんだ!」


 ミライは思わず声を上げる。

 今使ってきたのは、まさか瞬間裏移動ムーブメントか。

 驚きの表情を見せる中、少女は微笑む顔をミライに近付けて口を動かす。


「私もあなたの側にずっといたから、これ位は使えるわよ」


「いや、だから誰だよ。名前は? あと何の目的で俺の夢の中に現れた」


 ミライの質問攻めに少女はムッとしながら顔の距離を離す。

そして腕を組み、少し悩んでいるような表情を見せる。

 本当にこの子は何者なんだ。

あれだけ習得に苦労したムーブメントを軽々使ってくるなんて……。

 それに、ずっと側にいたなんて言ってたが、俺には彼女の姿を見た覚えは一度もない。

一体、彼女は……。

 ミライが考えをめぐらせる中、少女は何か思いついたのか、明るい顔つきでミライに言葉を向けた。


「私の名前は……無いの。だから、あんたが名前を決めなさい! それがんだら、あんたの前に現れた目的ぐらいは話してあげても良いわ」


 少女は両手を腰に当て、楽しそうにニッと笑う。

そんな少女を尻目に、ミライは面倒そうな表情を浮かべる。

 名前ねぇ……どうするかな。

 ミライは腕を組み、考え込みながらその場に腰を下ろすのだった。

少女の一言で今後の展開が大きく左右する……。

そんな気がして少し怖かったので、今日は逃げさせていただきます。

毎日更新ならこんな日も……ね。


そして地味に200もの層が出来上がりました。

これもそれも皆さんがあってですからね。大変感謝してます。

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