第20層 昔話
この作品の作者は、文章表現が現時点でLv1/無限です。
様々な名称、場面が出てますが、作者は全てオリジナルだと思っています。
作品も作者も成長過程ですので、あまり期待はしないでください。
町長の言葉は、食堂内時間を一瞬止めた。
ユミルは、ミライをジーと見る。
ミチも、ミライを見つめているが、表情は納得いってないようだ。
「で、頼みごとって何なの?」
ミチはそう言い、時間の流れを切り返した。
「この町を、モンスターの脅威から救ってほしいのじゃ」
「何故この町には、モンスターが時々入り込むんですか?」
ミライが、町長に向かって言った。
「おほん。まあ、そうじゃな。ワシが生まれる前の昔話でも少し話そうかの」
町長は、少し遠くを見るように言った。
町長に、4人の目線が行く。
そして、町長は昔話を始めるように、ゆっくりと話し始めるのだった。
昔、何年も何年も昔のこと。
ビナンケという小さな町が在りました。
そこは、モンスターの住む世界と対立することもなく、ただモンスターと決められていた境界線を境に、平和に暮らす町でした。
そんな平和な町に、とある一人の若者がやってきました。
その若者は、地形に詳しく、この町は裕福な国にしようと考えました。
そんな若者の考えを、その町の町長さんが受け入れ、若者を町が歓迎しました。
その若者は、山にある鉱石を集めて、いろいろな物を生み出し、それはお金に代わり、それはそれは裕福な町へと発展を遂げました。
しかし、その鉱石を採る量には限りがあり、とうとうビナンケの周りの山からは、鉱石が採れなくなりました。
そして、若者は町長の反論も無視して、モンスターの住む境界線へ足を踏み入れたのです。
そこには、若者の思った通りたくさんの鉱石がありました。
しかし、若者たちが順調に鉱石を集める中を、モンスターたちに見つかってしまったのです。
若者は、仲間と共に、そのモンスターたちを殺めました。
そして、若者たちが町に戻ったとき待っていたのは、ボロボロになった町と、モンスターの世界の長と、町長と数少ない人たちでした。
モンスターと話せる女性により、モンスターの長とは、この若者と、町の大切な種を渡すことで、また元通りの関係になることにした。
そして、その約束を守るため、モンスターたちの約束の地へ、町長と、若者と、モンスターと話せる女性が、向かうことになったのです。
しかし、約束の地には、モンスターの長はいませんでした。
モンスターの長は、死んだらしく、新しい長がそこにはいたのです。
新しい長は、古い長の考えが気に食わず、町長も、若者も、女性も、みんな殺してしまいました。
そして、新しい長は、ビナンケの人を許すことはありませんでした。
こうして、モンスターと人は、対立し合う関係になったのです。
文字配列のみ。
物語を語り始めるとか……疲れているわ!