第185層 黒青の炎
この作品の作者は、文章表現レベルが現時点で3/無限です。
様々な名称、場面が出てますが、作者は全てオリジナルだと思っています。
作品も作者も成長過程ですので、あまり期待はしないでください。
急な階段を登り進めて、もうすぐで宮殿に辿り着く地点での事だった。
ミライは妙な違和感を感じ、その場で足を止めた。
ゴォォオオオオオっと何かが燃えるような音が上から……。
「ちょっ、嘘だろ!? バ、魔術反射!」
咄嗟にミライは叫んで、目の前の守りに入った。
ミライ前方の階段の段差から透明な薄壁が姿を現した。
そして間一髪のところで、こちらに向かってきた何かは再び階段上へと跳ね返っていった。
「あ、あぶなかった……」
ミライはホット胸をなでおろす。
それにしても何だったんだろう。
こちらに向かってきた、辺りの空気を焦がす謎の炎の塊。
しかも炎の色は赤ではなく青。黒に近い濃い青だった。
そんな攻撃をしてくるのが、あの中に居たなんて……。
ミライは最初に来たときに見えた女性らの姿を浮かべた。
あの人達も、助けられれば良いんだが……。
ふとミライは階段の最上部を見上げた。
最上段には俺様を見下ろす人影が見える。
しかも2人。当然、女性である。
一人はすぐに誰だか分かった。
あの格好は間違いなく魔女のクリーだ。
後のもう1人も見たことはある。
思い出そうとするも、記憶の片隅に残っているその人物像は、クリーと共に姿を消した。
「待て!」
だがそんなミライの声を聞き入れる事無く、スタスタと歩く音だけが響いてくる。
どうせ嫌でも戦う事になるんだから、呼び止めても仕方ないか。
そんなことを思いつつ、ミライは残り少ない階段を登っていくのだった。
内容はともあれ書き収めです。
更新ペースは止めると言って、実行に移せなくてすいません。
やっぱり年末年始は忙しいので例外がつき物みたいです。