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ア・ホールド・ダンジョンズ!  作者: オレン
第一章 ホール・ダンジョン
18/217

第18層 朝早く

この作品の作者は、文章表現が現時点でLv1/無限です。

様々な名称、場面が出てますが、作者は全てオリジナルだと思っています。

作品も作者も成長過程ですので、あまり期待はしないでください。

「な、何だこの巨大なモンスターは!こっちに倒れてくる!?ちょ、ちょっと!うわー!」


 ぐしゃり。


「はっ!」


 ミライは、突然目を覚ました。

 もの凄い悪い夢を見ていたようだ。

 それにしても、体が動かない。

天井に向きっぱなしの自分の顔を、無理やり動かし辺りを見る。

 そして、現状を把握した。

ここは、どうやらベッドの下の床のようだ。

ベッドが左右見えると言うことは、ベッドとベッドの間に落ちたのだろう。

そして、体が動かないのは、上に僕よりも身長が高く、体のつくりも良い人が乗っていたからである。

 ミライは、ユミルの体からうまくすり抜けて、ユミルを床にそっと寝かせて、ユミルにかけ布団をかける。

 ふと壁にかかっている時計をミライは見る。


「5時ねぇ……」


 見えた時間を口にし、体を伸ばす。

 体が汗でべたついて気持ち悪い。

 そういえば、風呂あったよな……。

そう思いながら、ミライは部屋を出て行ったのだった。


 風呂は1階に在るのは分かっていたので、迷わず来れた。

 『入浴場』と、分かりやすく立てかけられた看板の扉を引いて開ける。


「結構広いなー。ん?」


 ミライは、脱衣所を見てそう呟いた。

たぶん風呂がある方の扉の向こうからだろうが、シャワーの音が聞こえてくる。

 こんな朝早くから、ネルロスさんは掃除を始めているのか。

そう思いつつ、シャワーの音が聞こえてくる扉を、ガラガラと開けた。


「ネルロスさん。シャワー使ってもッノアッ!」


 突然目の前に飛んできた木の桶を避けれず、ミライは後ろに大きく倒れた。


「馬鹿!何で入るのよ!」


 ミチはそう叫んだ。

どうやら風呂に入っていたのは、ミチらしい。

 何でこんな朝早くに……。


「ごめん」


 そう謝って、ミライは入浴場を立ち去るのだった。


 

 入浴場からすぐ近くの所にある、あの食堂。

ミライは、その食堂の一番手前の席に座っていた。

机の上に手を組み、そこに顔を置き、うつ伏せで目をつぶっている。

ミライはそこで、何も考えることもなく、ただ時間が流れを感じていた。

 しばらくすると、少し怒った口調の女性の声が聞こえた。


「風呂、空いたわよ」


 ミチはそれだけ言うと、スタスタ歩きネルロスの部屋に入っていった。

 それを聞いて、ミライは無言でその場から立ち上がった。

そして、ただシャワーのことだけを考えて、入浴場に向かうのだった。

文字配列のみ。

この辺りから三点リーダ(…)を使い始めました。

まだ2個置きではないみたいです。

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