第18層 朝早く
この作品の作者は、文章表現が現時点でLv1/無限です。
様々な名称、場面が出てますが、作者は全てオリジナルだと思っています。
作品も作者も成長過程ですので、あまり期待はしないでください。
「な、何だこの巨大なモンスターは!こっちに倒れてくる!?ちょ、ちょっと!うわー!」
ぐしゃり。
「はっ!」
ミライは、突然目を覚ました。
もの凄い悪い夢を見ていたようだ。
それにしても、体が動かない。
天井に向きっぱなしの自分の顔を、無理やり動かし辺りを見る。
そして、現状を把握した。
ここは、どうやらベッドの下の床のようだ。
ベッドが左右見えると言うことは、ベッドとベッドの間に落ちたのだろう。
そして、体が動かないのは、上に僕よりも身長が高く、体のつくりも良い人が乗っていたからである。
ミライは、ユミルの体からうまくすり抜けて、ユミルを床にそっと寝かせて、ユミルにかけ布団をかける。
ふと壁にかかっている時計をミライは見る。
「5時ねぇ……」
見えた時間を口にし、体を伸ばす。
体が汗でべたついて気持ち悪い。
そういえば、風呂あったよな……。
そう思いながら、ミライは部屋を出て行ったのだった。
風呂は1階に在るのは分かっていたので、迷わず来れた。
『入浴場』と、分かりやすく立てかけられた看板の扉を引いて開ける。
「結構広いなー。ん?」
ミライは、脱衣所を見てそう呟いた。
たぶん風呂がある方の扉の向こうからだろうが、シャワーの音が聞こえてくる。
こんな朝早くから、ネルロスさんは掃除を始めているのか。
そう思いつつ、シャワーの音が聞こえてくる扉を、ガラガラと開けた。
「ネルロスさん。シャワー使ってもッノアッ!」
突然目の前に飛んできた木の桶を避けれず、ミライは後ろに大きく倒れた。
「馬鹿!何で入るのよ!」
ミチはそう叫んだ。
どうやら風呂に入っていたのは、ミチらしい。
何でこんな朝早くに……。
「ごめん」
そう謝って、ミライは入浴場を立ち去るのだった。
入浴場からすぐ近くの所にある、あの食堂。
ミライは、その食堂の一番手前の席に座っていた。
机の上に手を組み、そこに顔を置き、うつ伏せで目をつぶっている。
ミライはそこで、何も考えることもなく、ただ時間が流れを感じていた。
しばらくすると、少し怒った口調の女性の声が聞こえた。
「風呂、空いたわよ」
ミチはそれだけ言うと、スタスタ歩きネルロスの部屋に入っていった。
それを聞いて、ミライは無言でその場から立ち上がった。
そして、ただシャワーのことだけを考えて、入浴場に向かうのだった。
文字配列のみ。
この辺りから三点リーダ(…)を使い始めました。
まだ2個置きではないみたいです。