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ア・ホールド・ダンジョンズ!  作者: オレン
第二章(上) 束縛された水の街
172/217

第172層 悪魔無口眼鏡っ子

この作品は、文章表現レベルが3/1000Lvの作者の書いた作品です。

様々な名称が出てますが、作者は全てオリジナルだと勘違いしてます。

作品も作者も駆け出しですので、作品と共に作者の成長も見守ってあげてください。

 イロエには服を着させた。

俺様は背中でワイワイ着替えるのをただ座って背中で感じ取るだけだったが、着替え終わった姿を見たときはハッとした。

 上下とも、身長の近いセーナのお下がりのようだが、それにしても良い趣味してるなと俺様は思った。

 上は柔らかそうな白地のタンクトップ。

腰元の布は何層にもひらひらしていて、何とも可愛らしい。

 下は過去に見覚えのあるデニムのホットパンツだ。

 しかし、どうやってあの翼に袖を通したのだろうか……。


「で、イロエはそのお姉さんを追いかけてここに来たの?」


ミライの問いかけに、イロエはこっくりうなずいた。

 着替え中に色々聞けた話なのだが、イロエがここに来たのは姉を追って来たと言うのだ。

単語の繋ぎ合わせただけのようなイロエの話し方に苦戦したが、どうにかその時の状況は理解できた。

 この世界に入っていく姉を追ったが、その先に姉はいなく、そしてその場の流れでここに来たと言ったところだろうか。

 他に疑問に残るような事は沢山あったが、質問にイロエはあまり答えてくれなかった。

 イロエの職業スキルも謎のままである。


「で、本当に私達と行動しなくて良いのかしら?」


ナトレの声かけにもイロエは頷くだけだ。

 これも話しに有ったのだが、理由は「急いでいるから」と一言。

 まあ、引き止める意味も無いので、そこは深く話は発展しなかった。


「私、そろそろ行く」


イロエは一言そう言うと、羽をばたつかせ少し体を宙に浮かせた。

 本当に羽使って飛べるんだな。……うらやましい。


「気をつけてね。あなたは強いから大丈夫だと思うけど」


ナトレは不敵に笑みを浮かべて言った。


「……ごめんね。いきなり襲い掛かっちゃって」


セーナは悲しそうな表情を浮かべながら言った。

 その言葉にイロエは大きく首を振り、少し笑った……気がした。

 イロエは無表情で無口だが、根は優しく良い子なのかもしれない。


「またどこかでな。お姉さん、見つかると良いな」


そう言ってミライは薄っすら笑って見せた。

 その言葉の後、突然イロエはパタパタと羽をばたつかせ、ナトレとセーナの間を通ってこちらにゆっくりと近づいてきた。

 そして、突然ミライの左頬にチュっとキスをするイロエ。


「えっ!」


その光景にセーナは思わず声を上げた。

 な、なん……だと……。

行動が突然すぎて、思考が止まり言葉が出ない。


「ありがとう」


そう一言言って、イロエは不敵に口を吊り上げる。

 今度は笑みを浮かべているのがハッキリと見て取れた。

 ……イロエが何故、そんな格好をしているのかわかった気がする。

彼女は、小さく無口な悪魔だった。

もしかしたら、無表情も無口も演技だったりして……。

 そして、あっという間にイロエは空に飛んでいった。

 その姿を、ミライはぼーぜんと眺める事しかできなかった。


「モテモテね。ミライ」


ニヤリと笑いながら言うナトレ。

 ……いや、きっと言葉のまま有難ありがとうと感謝してるだけなんだろう。

 ミライはそう思い込み、無駄に高鳴る鼓動を落ち着かせるのだった。

イロエは、はりまささんから貰い受けたキャラです。

 貰った当初は、簡単に書けるだろって思ったのですが

いざ書くと、相当苦戦しましたね。数ヶ月前に書いた下書きも酷かったですし……。

 完全に絵と無口ってのだけで広げたので、最後はあんな有様です。個人的に好きな終り方でしたけどね。

 ま、いよいよ逸れた道を戻す日も近づいてきました。

2章完結に向けて、明日も頑張ります!

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