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ア・ホールド・ダンジョンズ!  作者: オレン
第二章(上) 束縛された水の街
170/217

第170層 新事(あらごと)

この作品は、文章表現レベルが3/1000Lvの作者の書いた作品です。

様々な名称が出てますが、作者は全てオリジナルだと勘違いしてます。

作品も作者も駆け出しですので、作品と共に作者の成長も見守ってあげてください。

「セーナ!」


そうミライは叫んで、セーナの元へと駆けつけた。

 地面に倒れるセーナを見ると、服が3本の爪で引き裂かれた様な跡があった。

その傷は以外にも浅い。いや、むしろ無いに等しい。


「いたた……」


セーナは背中をさすりながらゆっくりと立ち上がった。

 どちらかと言うと、吹き飛ばされた後に打った背中の方が気になるらしい。


「大丈夫か?」


「平気だけど、それよりも……一体何よ、あの攻撃!」


セーナは、こちらに視線を送るモンスターを見つめながら言った。


「たぶん、空間を歪ませる程の威力があった……と思うんだけど」


そうミライは冷静に言った。

 でも、何か引っかかる。

光の進路を曲げるほどの威力が、何故セーナの服を引き裂く程度の威力なんだ……。

 そうこう考えてる内に、セーナは愛用の折れ曲がった傘を装備し、モンスターに近づいて行った。

 どうやら、接近戦に持ち込むらしい。


「……俺様も参戦するか」


ミライは溜め息混じりに言って、それから大きく息を吸い込んだ。

 そして、目を一瞬キリッとさせて、鋭い口調で言った。


情報強制公開アペンシス


 この辺り一体の生物の情報が伝わってくる。

セーナ、モンスター、ナトレ、そして自分の含めた4つの情報が目でとらえられた。

 えっと、モンスターの名前は……イロエで、レベル1か。

HP(体力)600のMP(魔力)200。レベル1ならそんな物か。

 そして、レベルも上がってないのに、新たに見える項目が増えていた。

 種族は、セーナと同じ進行者ウォーリスか。

……え?

 ミライは新たな機能のせいか、思考が一瞬停止した。

思わず2度見するが、やはりセーナもイロエも同じ種族だ。

 そして、目にまったのは自分の種族。

これまた進行者ウォーリス。……つまり、だ。

 ミライは必死に戦う2人の方を見て、一瞬イロエと目線が重なったのを確認して魔術を発動した。


瞬間裏移動ムーブメント!」


発動後、自分の体が移動した事を自覚して、その場で叫んだ。


「セーナ、違う。この子はモンスターじゃない。俺様たちと同じ人だ!」


「……何所見て叫んでるのよ」


セーナの冷静な一言で、ミライは興奮から目が覚めた。

 目の前を見渡しても誰も居ない。

振り向くと、3人の異性が何ともいえない表情でこちらを見つめていた。

 ……そう、ミライの叫んだ位置は、目の合ったイロエの背後だったのだ。

 完全に固まってしまった空気に、ミライはただ苦笑いを浮かべるのだった。

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