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ア・ホールド・ダンジョンズ!  作者: オレン
第二章(上) 束縛された水の街
169/217

第169層 人型モンスター

この作品は、文章表現レベルが3/1000Lvの作者の書いた作品です。

様々な名称が出てますが、作者は全てオリジナルだと勘違いしてます。

作品も作者も駆け出しですので、作品と共に作者の成長も見守ってあげてください。

 ナトレの言うレア種のモンスターは、俺様には到底理解しがたい格好だった。

……理解しがた過ぎて、直視できない。

 外見は、ほぼ完全に人型だ。しかも女の子。

そこまで長くない小豆色の髪でポニーテール。

後ろ髪は一纏ひとまとめに赤球髪飾りで束ねられ、肩まで垂れ下がっている。

そして何かを察知するように、あほ毛がピンと跳ねている。

 人と何等なんら変わりない顔つきの中、眼鏡という人間の装備品が備わっていた。

 体つきも、普通に人の手足が備わっている。

 だがしかし、明らかに人には装備されないアイテムが彼女には備わっていた。

 それは、髪に隠れるように付いている、いかにも硬そうな角だ。

武器としては使われないようで、垂れ下がる髪と平行に2本伸び下がっている。

 そして、もう一つ明らかに目立つのは、背中から左右に生える漆黒しっこくの翼。

その翼は鳥の翼というよりは、悪魔の翼。

翼の素材が何で作られているか、この目ではさっぱり判断できない。

 ……しかし、直視できない理由は角だの翼だのではない。


「……何で裸なんだよ」


ミライは、そのモンスターから目を逸らしながら呟いた。

 そう。そのモンスターは女体で人型でありながら、全裸なのだ。

上も下も何も身にまとってない。

セーナ位の少女なので、上から下までスレンダー……。

 ……って、何を思ってしまってるんだ俺様は!


「レアモンスターなら、逃げられる前に倒すわよ!」


セーナは威勢よく言い、数十メートル先のモンスターに向かって走っていった。

 ナトレは何を考えているのか、薄ら笑みを浮かべるだけで戦闘に参加する気は無いようだ。

 ……俺様は苦笑いという笑みを浮かべるだけで、戦闘に参加する事ができない。

 ミライの心理を見破ったのか、ナトレは棒立ちするミライに声を掛けた。


「モンスターが裸なのは当然だと思うわよ?」


「でも、裸でも体毛とかで隠されてるもんじゃ……」


「確かに、あの子は成長すれば獣毛が良い感じに隠してくれるわ。でも、あの子はまだ幼いわね。あれだけ小さいのは始めてみたわ」


 ナトレの言葉に疑問しか浮かばない。

成長した姿はどれだけ大きいんだよ……。

それに良い感じに隠れるって……。

 考えれば考えるだけ、ナトレに笑われる気がする。

 ミライは吐き出したい疑問を腹にとどめ、大きな溜息(ためいき誤魔化ごまかした。

それを見てナトレはフフッと軽く笑い、セーナの方へと目線を送る。

 俺様もセーナとモンスターの戦闘を見つめる。


「ライトビーム!」


セーナの高らかに叫ばれる魔術は、華麗にかわされてた。

 セーナの魔術の速さも異常だが、あのモンスターの速さも異常だ。

速すぎて目で追う事で精一杯だ。

どんなかわし方をしてるかなどは、全く確認できない。

 ……しかし、あれだけ素早い動きを見せていたモンスターが、突然ピタッと動きを止めた。

 セーナは、そんな動きを見落とさずライトビームを放つ。

 そのセーナの魔術の発動と同時に、モンスターは空気を引っく様に、大きく右手を振り下ろした。

と、その瞬間だった。

 モンスター側から、目で捕らえられるほどの空斬刃かまいたちが放たれた。

それによりセーナの放った光が大きく進行を左右にらし、そして……。


「キャッ!」


セーナの大きな叫び声と同時に、セーナの体が宙にった。

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