第168層 光の反論
この作品は、文章表現レベルが3/1000Lvの作者の書いた作品です。
様々な名称が出てますが、作者は全てオリジナルだと勘違いしてます。
作品も作者も駆け出しですので、作品と共に作者の成長も見守ってあげてください。
物理的魔術と空間的魔術。
ナトレが説明するには、魔術の代表的なニ系統らしい。
物理的魔術は、セーナが使うような、この世界に存在する者を吸収、圧縮、変換などをして作り出す魔法。
セーナ自身も、あの光魔法は辺りの光を集めて作り出すとか言っていた。
そして、もう一方の空間的魔術は、物理的魔術とは正反対でこの世に存在しない物を呼び出すらしい。
全く訳が分からないが、契約、召喚、闇魔術とか精霊術などがそちら側らしい。
そして、俺様の今まで使ってた魔術も空間的魔術ではないのか、と言うわけだ。
他にも、この2つの魔術系統から外れる物も在るらしい。
有名なのが時間を自在に操る魔術。
物理や空間と分けられているのは、その魔術現状がハッキリ分かってないかららしい。
時間軸がずれた空間を移動するとか、光よりも速いスピードで移動するとか、説は様々だ。
まぁ、そんなこんな無駄話も入りつつ、魔術系統の話は終ったわけで……。
「ミライの魔術が空間形だとすると、……根本的に考え方を変えないと駄目ね」
ナトレは、何かに諦めがついた様に言った。
いや、そこは諦めてもらったらどうしようもないのだが、しかし完全に行き詰ってしまった。
ナトレが言っていたのだが、魔術タイプの違う俺様に、ナトレは魔術を教えようが無いのだ。
見た目同じ魔術でも、発動方法もイメージも全く違う。
全く、どうしたら良いのだろうか……。
全員が諦めモードの中、口を開いて話し出したのはミライだった。
「もう後ろに回り込むのはいいよ。前方に飛ぶ事は出来るんだし、それよりも他に何か修行したほうが……」
「駄目だよ!」
ミライの意見を一言で否定したのは、意外にもセーナだった。
真剣な表情でセーナは言葉を続ける。
「まだ出来ないって決まった訳じゃないし!むしろ出来る可能性が有るならやらなきゃ駄目だよ。……ミチを確実に救うために必要な技なんだから!……その、えっと……」
「わかった……やってやるよ!」
ミライは、そう大きく宣言してその場を立ち上がった。
セーナの言ってる事は、ハッキリ言って目茶苦茶だった。
どんどん顔が赤くなるし、話す言葉も探り探りだ。
……でも、俺様は前向きすぎる熱意に負けた。
きっとセーナの言いたかっただろう、「諦めるな」という真っ直ぐすぎる光のような意見に折れたのだ。
ここまで人の為に言われると、不思議と笑みが浮かんでくる。
隣で座っているナトレも、何だか吹っ切れたような表情をしている。
俺様の視線に気づいたのか、ナトレは立ち上がり口を開いた。
「何だか良いわね。……そんな素晴らしい空気に、お客さんみたいよ」
そう言ってナトレは遠くを見た。
すぐに2人もナトレの見つめる方向を向いた。
「……何、あれ」
セーナは徐に聞き、その場を立ち上がった。
3人の視線の先の砂漠には、謎の生物が一匹立っていた。
それは、人間のようなモンスターのような……。
「数ヶ月ぶりのモンスターよ。それも、相当なレア種ね」
「うー」
妙に人らしい唸り声を上げるモンスターと、ミライは目線が合わさるのだった。
お待たせしました。
明日からこの感じの量を2章完結まで毎日更新です。
ここに印したのは「作者を逃がさないため」なのです。