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ア・ホールド・ダンジョンズ!  作者: オレン
第二章(上) 束縛された水の街
165/217

第165層 集中と表現

この作品は、文章表現レベルが2/1000Lvの作者の書いた作品です。

様々な名称が出てますが、作者は全てオリジナルだと勘違いしてます。

作品も作者も駆け出しですので、作品と共に作者の成長も見守ってあげてください。

「まず、この技の利点はね……」


「一瞬で近距離戦に持ち込めること」


ナトレの話す言葉の隙間に、そうミライは言葉を入れた。

 ナトレはミライの言葉に微笑みながら大きくうなずく。

 俺様自身が使用しているから分かるが、本当に発動から相手のすぐ近くまで向かうのが一瞬なのだ。

高速移動と言うよりは、瞬間移動。ワープ的な感じだ。

 しかし、遠距離魔法を扱う俺様にとっては、全く利点を生み出さない魔法であって……。


「今回この技を完璧に習得させるのは、あくまでミライの言う見方の救出であって王の撃退じゃないのよ」


ミライの心を見透かすようにナトレは言った。


「でも、俺様も相手の目の前には瞬間移動できるよ?」


「相手の目の前だと、出現した瞬間にグサッって一撃を食らう可能性もあるの。だから、相手の後方に瞬間移動が理想的なのよ。でも正直、私には扱えない技だから少しうらやましいのよね。あなたの目の前に瞬間移動できるやつ」


ナトレは一理ある答えを言った。

 しかし、ナトレは後ろにしか回りこむことが出来ないなんて……。


「何となく分かったけど、瞬間移動って相手の近くなら何所でも飛べるんじゃ……」


「そうも行かないのが現実なのよね。まぁ、とにかく実戦あるのみよ。早速やりましょ」


確かにそうだなとミライはうなずいた。

 ミライはその場で集中力を高める。

 魔術氷結バリアの時もそうだったが、時間を掛けてでも1回を成功させる。

これがナトレの大まかな修行術の教えだ。

だから、この集中すると言うのは次の行動のための大事な起点で、大事なイメージを膨らます場面である。

 ……しかし、相手の後ろ側に回ると言うイメージが浮かばない。


「ねぇナトレ、後ろに回りこ込むコツは?」


集中力を半分にぶらせながら、ミライはナトレに聞いた。

 ナトレはその言葉を聞いて、少し考えるそぶりを見せる。

イメージを言葉で表現するのは難しいようだ。

 ミライの質問の答えは、少し間を空けてから返ってきた。


「そうねぇ……真っ直ぐ相手に飛び掛るのじゃなくて、円を書くように左右や上を回り込む感じ?」


「……よく分からないけど、やってみる」


ハッキリそう言って、ミライは再び集中力を高める。

 まぶたを閉じ、呼吸を小さくし、意識を頭の中だけに集中させ、他は完全な脱力状態。

 ……前方に居るナトレを右から大きく回り込む。


「来た!」


ミライは大声で一言言い放ち、閉じた瞼を大きく開いた。

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