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この作品は、文章表現レベルが3/1000Lvの作者の書いた作品です。
様々な名称が出てますが、作者は全てオリジナルだと勘違いしてます。
作品も作者も駆け出しですので、作品と共に作者の成長も見守ってあげてください。
「ごちそうさまでした!」
いつも通りの合掌で3人の食事が終了した。
その合掌後、ミライとナトレは同時に立ち上がった。
「さて、続きを始めましょうか」
そうナトレは、笑顔を振り撒きながら言った。
その笑顔に釣られるようにセーナも笑い、口を開いた。
「そんなに笑顔になるほどミライの修行に成果でたの?」
「ふふ、期待通りの調子で成長しているわね。ミライ、成果見せてあげれば?」
ナトレの褒め言葉と視線に、ミライは少し恥ずかしげに笑い、頭の後ろを掻いた。
……そう言われると、何だか照れくさいな。
2人の視線を感じながら、ミライは口を開いた。
「じゃあ、俺様の修行の成果を……」
ミライは微笑む顔をリセットし、鋭い目つきで呟いた。
「……魔術氷結」
ミライが呟いた瞬間、セーナの後方に1枚の氷壁が出現した。
氷壁の大きさは人一人が隠れる事のできる程度で、厚さは薄め。
俺様的にもイメージ通りの物が出来た。
セーナはその場を立ち上がり、出現した氷壁をまじまじと見つめる。
「ふーん。見た目はこれと言って変わったことは無いみたいだけど……」
「それ、触れたら体が一瞬で凍るから」
そのミライの言葉を聞いて、慌ててセーナはバリアから距離をとる。
セーナの危ないものを見る表情に、ミライは軽く笑いながら説明を付け足した。
「別にそんなに警戒しなくても、凍ってすぐに死ぬわけじゃないから大丈夫」
「そ、そうなの?」
「ここに凍り付いて生き残った本人が居るわよ」
そうナトレは、口をニヤ付かせながら言った。
……あの時、命の危機に晒されたのに、良く笑っていられるなこの人。
ミライは苦笑いを浮かべて言葉を口にした。
「ナトレが凍りついたときは、本当に慌てふためいたけどね……」
「ふーん、ナトレがねぇ」
そうセーナは言って、ナトレに視線を送る。
ミライの言葉にナトレは笑顔を引きつるが、気を取り直して話を変えた。
「さて、新たな強さのためにそろそろ次の修行に移わよ」
「次は何を鍛えるんだ?」
ミライの質問にナトレはニヤリと笑顔を浮かべる。
「次はね……」
ナトレが次の修行内容を話し始めたと思った瞬間だった。
……ナトレの姿がミライの目の前から突然消えた。