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ア・ホールド・ダンジョンズ!  作者: オレン
第二章(上) 束縛された水の街
162/217

第162層 エメラルドグリーン

この作品は、文章表現レベルが3/1000Lvの作者の書いた作品です。

様々な名称が出てますが、作者は全てオリジナルだと勘違いしてます。

作品も作者も駆け出しですので、作品と共に作者の成長も見守ってあげてください。

「いただきます!」


「いただきます」


セーナの元気な掛け声で、早朝からの朝食が始まった。

 時間帯は、日の光が昇り始めてから1時間ぐらいだろうか。

恐らくこの世界に来て、最も早い朝食だろう。

 今日の朝食は、良い香りのカレーライス。

こんな朝早くから食べる料理ではない気がするのだが……。

しかし、そんなの今のカレーを目の前にしてみれば、ささいな疑問に過ぎない。


「ねえ、ナトレ。ここのカレーって緑なの?」


ミライの言葉に、セーナもナトレに目線を向ける。

そう。美しいほどの緑色。

その緑色はこばんでしまうほど輝いて見えるのだ。

 ミライとセーナの疑問の表情に、ナトレは明るく答えた。


「普通は茶色よね。私も緑色のカレーを見るのは初めてよ」


「えっ……何それ」


セーナが訳が分からないと言った表情で言葉を返した。


「えーっと、ステータス向上に最適な薬草類を入れに入れたら、こうなったの。体には良いカレーだと思うけど?」


そうナトレは言って、苦笑いを浮かべた。

釣られるように2人も苦笑い。

 ……朝食が始まったのは良いが、誰もカレーを口に運ぼうとしない。

早くどちらか食べてくれよ……。

 3人のにらめっこが長々と続く。

……その睨めっこで、最初に笑ったのはナトレだった。


「……味は?」


ナトレがカレーを飲み込むのを見計らって、ミライとセーナがほぼ同時に聞いた。

ナトレは無理に笑顔を作り、大きく深呼吸をしてから2人に味を教えた。


「あ、意外と普通のカレーよ。……鼻とのどに涼やかな風が通る以外はね」


 ナトレの感想の限りでは、ミントカレーと言った所だろうか。

うん、全くおいしそうに感じない。

ナトレは着々と食べ進めるが、後の2人はまだ口にカレーを運べない。

 ミライとセーナは再び睨めっこを開始した。


「先食べてみてよミライ」


「そう言うセーナこそ」


互いに苦笑いを浮かべ合い、動こうとしない。

 ナトレはそんな2人を見据えて溜め息をつき、苦笑いを浮かべながら話した。


「そのカレーを食べたくなかったら、あの薬でも良いのよ?」


「うっ……」


その言葉に、セーナとミライが緑のカレーを銀スプーンで口に運んだ。


「うはっ。カレー味の歯磨き粉みたいだ……」


ミライは複雑な表情を浮かべて味の感想を言った。

ミライの批判的な感想の中、セーナは驚いた表情を浮かべながら言葉を口にした。


「……私、案外これ好きかも」


「うっそだー」


ミライとナトレの声が重なり、3人は軽く笑い始めた。

 ……そんな楽しい食事の時間は、悠々(ゆうゆう)と過ぎていくのだった。

あ、作者さんレベルアップです。

この作品と同じで、レベルなんて関係ないのですけどね

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