第160層 冷気
この作品は、文章表現レベルが2/1000Lvの作者の書いた作品です。
様々な名称が出てますが、作者は全てオリジナルだと勘違いしてます。
作品も作者も駆け出しですので、作品と共に作者の成長も見守ってあげてください。
「言うのは簡単だけど、実際にするのはこれが一番大変かもね。朝までには覚えてもらいたいものだけど……」
「朝まで!?……ずっと魔術反射?」
ミライの返した言葉は、見事なまでに裏返った。
修行時間のほぼ4分の1を使うなんて……。
守りに使うなら、それをこう他の新しい技覚えるとかに……。
「ミライ。相手の力量を発揮させない事も、戦闘においては大事なのよ。さて、考えてないでイメージしなさい!魔法に冷気を宿すような感じ……かしら?」
「……分かったよ」
ミライは考える事を止めて、ただただ魔術反射のことだけに意識を集中させた。
冷気……冷気……冷気……冷気…。
ミライは心内で呟き、自分のすぐ目の前に意識を集中させて叫んだ。
「冷気!じゃなかった……」
ミライが叫んだ瞬間、ミライ前方に透明の厚板が出現した。
その透明な厚板からは、もやもやと白い冷気が吹き出している。
ナトレは、ミライの造り出した透明の厚壁に触れながら言葉を向けた。
「あなたの魔法、名前関係ないのね。……確かに冷たいけど、この程度では瞬間冷却は無理ね。私が触れた瞬間に、私自身が凍ってもらわないとね」
もしも本当にナトレ自信が凍ったら、そんな笑いながら話す余裕無いんだろうな……。
ミライは苦笑いを浮かべながら、ナトレに言葉を返した。
「そんなの無理じゃない?」
「諦めは良くないわよ。それに、出来る人を知ってるから、教えようとしてるのよ」
まさか、人を一瞬で凍らせる事の出来る人が居るだなんて……。
そして、そんな技術を朝までに身に着けることなんて俺様に出来るのだろうか。
「ほら、うだうだ考えてないで、さっさとイメージ膨らます!」
「……だから、何で俺様の考えてる事が分かるんだよー。まあ、いいか」
そうミライは言葉を返してから、目を瞑る。
そして、再び魔法反射に対するイメージを膨らませるのだった。