表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ア・ホールド・ダンジョンズ!  作者: オレン
第一章 ホール・ダンジョン
16/217

第16層 ココに来た理由、ユミル

この作品の作者は、文章表現が現時点でLv1/無限です。

様々な名称、場面が出てますが、作者は全てオリジナルだと思っています。

作品も作者も成長過程ですので、あまり期待はしないでください。

 食事の後は、全員解散と言うことで自由行動になった。

 ミチは指示された場所の風呂に行って、ユミルはトイレに駆け込んでいった。

 僕はと言うと、ネルロスさんの食器の片づけでも手伝おうかと思ったが、あっさり断られてしまったので、さっきの部屋に戻ることにした。

 部屋の中に入り、立ち止まる。

 そういえば、買い物前は血だらけだったベッドは、純白で清潔なベッドに変わっている。

そんな綺麗なベッドに座って一息つく。

 今思えば、今日は色々ありすぎた。

 突然の洞窟の中の世界、突然の仲間、突然のパンチラ……。

色々今日を思い出していたら、あの出来事を思い出し、顔を赤くした。


「ふうー。おっミライ。どうした?」


 トイレが終わったのか、当然扉からユミルが入ってきた。


「風呂でも覗いてきたか?」


 そして、入ってきてこの一言である。


「そんな覗くわけないだろー」


 ミライは、棒読みで言った。


「なんだ、つまんないの。よいしょっと」


 そう言って、同じベッドの、ミライとは反対側の方にユミルが座った。


「今日は、助かったよ。色々と」


 突然ユミルが呟きだす。


「僕は助ける気なかったですよ。ミチに引っ張られて助けただけです。感謝するならあの子にですよ」


 ユミルと全く同じような、まじめなトーンで返す。

 顔はお互い反対方向だから、表情は分からない。


「急に大人になったな。でも、結局君の魔法で助かったんだ。君は強いよ」


 ユミルは楽しそうにそういうが、言葉は真面目だった。


「ユミルが15でミチが13。僕はまだ9だよ」

「レベルの数字なんて、ほとんど意味ないさ。ところで……」


 ユミルはそう言うと、すたすたと歩いて、ミライの目の前の床に座った。

 戦闘の時には見れなかった、ユミルの姿があった。

 髪は鮮やかな緑色で、少し焼けた肌、若干赤みがかった目。

 そして、よい肉付きの体で、特に腕はそんなに太くは無いが、筋肉だけだって言うのが見て分かる。


「俺は、正直……あの戦闘で死のうと思っていた」


 表情のくもっているユミルが、そう言った。

 返す言葉が見つからない。

 ユミルが、少し間をおいてから話を進める。


「俺にも仲間がいた。ここに来る前からも、来てからもだ」

「ユミルは、どうしてこの世界に来たの?」


 少し話をそらすかのように、ミライは言った。


「ああ、俺は向こうでは、採掘業をやっていてな。毎日せっせと働いてたよ」


 ユミルの表情は、もの凄く遠くい過去を見ているようだった。


「しかしある時、突然採掘場所に得体の知れない大きな穴が現れたんだ」


 どうやら、世界中のあちこちで穴が出来たのは本当のようだ。

ミライは、ただうなずいた。


 「無法の採掘かと思って、同僚の一人がその穴に入っていった。そしてすぐに出てきたと思えば、死体で出てきやがった」


 ミライはうなずくことしか出来ない。


 「何かあると思って、俺を含めて5人がこの世界に入り込んだんだ。正直最初ここに着た時は、驚きと楽しさがあった。でも、他の奴らは、この町に来るまでに消えていった。はっきりと覚えているし、思い出せるよ。と言うより、時々思い出してしまう。正直、あいつらの消えていく姿を思い出すのが死ぬほどつらい。だから、あの明らかに勝てそうになさそうな、モンスターの集団に俺は突っ込んで行ったんだ」


 ユミルはそう言い切ったが、まだ表情に違和感が残っている。


「じゃあ、良かったです。自殺を止めれて。ちゃんと生きてくださいよ。その人たちの分まで」


 ミライはそう言うと、ユミルはポカンとしていた。


「死を見たら、その死を受け入れ背負って生きろ!って、何かの台詞で見ましたから」


 ミライはそう笑顔で言った。


「ははは、そちらの世界はだいぶ発達しているようで」


 そうユミルは言ったが、いまいちその言葉を理解できなかった。


「さて、俺は話したぞ。次はミライの番だな」

「えー」


 完全なユミルの不意打ち攻撃だった。


「そんなに深い重い話じゃないよ?」


 女の子について行ったらここに来た、なんて言えるはずがない。


「ははは、かまわん。早く話せ!」


 ユミルはニヤニヤしながら、こちらを見てくる。

 もう逃げ切れそうに無いようだ。


「はいはい。えーっとね……」


 ミライは、不意打ち攻撃をかわせずに、ここに来るまでの話を淡々と話始めるのだった。

文字配列のみ。

後書きは2年後の作者が書き残しているので、初見の方は読むと調子狂うかもです。

昔はパンチラが好きだった自分が文字に表れてますね。

青いね。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ