第154層 心の現れ所
この作品は、文章表現レベルが2/1000Lvの作者の書いた作品です。
様々な名称が出てますが、作者は全てオリジナルだと勘違いしてます。
作品も作者も駆け出しですので、作品と共に作者の成長も見守ってあげてください。
「あっ、いま心の内で僕って使ったでしょ」
「な・・・・・・」
セーナの鋭い指摘に、ミライは言葉を詰まらせた。
二人とも、どうして分かるんだ。――全く理解も検討も付かない。
「はいミライ。もう一杯!」
そう言って、ナトレはミライに特製液薬の入ったお猪口を手渡した。
ミライは、まじまじそれを見つめてから、一気にグビッっと飲み干した。
時間差で、あの妙な衝撃が口一杯に広がった。
「うえー」とミライは不味さを言葉に表し、さらに疑問を口にした。
「どうして二人ともぼ……お、俺様の考えと言うか思考が分かるんだ?」
ミライの言葉に、二人は満足そうに笑みを浮かべた。
そして、ナトレはその笑みのままミライに真相をさらりと語った。
「あなたのその顔が全てを物語っているのよ。……特に鼻」
一体僕の鼻が何だって言うんだ……。
「はいミライ、もう一杯。心配しなくても、在庫は沢山有るから」
「しまった……」
ミライの言葉はもう遅く、手には無臭の液体。……ミライは喉に液体を流し、数秒経ってからもがき苦しむ。
その光景をナトレは高位から楽しみ、セーナは少し気の毒そうな表情と苦笑い。
さすがにこの状況は長く続けると、精神面が持たない。だが……。
ミライは、2人の表情をまじまじ見つめて、鼻をひくひく動かした。
鼻を一定時間で色々動かし、2人を見る。
ナトレはミライの行動が分かったらしく、薄ら笑いを見せてミライに言った。
「……どうしたのミライ。くしゃみ出そうなの?」
一体……俺様の鼻がどうなったら……。
………………僕。
「はい使ったー」
ナトレとセーナの言葉が重なって、2人は笑った。
確かに2人とも鼻を見ていたようだったが……。
「もう、何なんだよー!」
ミライは、分からない事に文句を漏らしながらも、お猪口を受け取るのだった。