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ア・ホールド・ダンジョンズ!  作者: オレン
第二章(上) 束縛された水の街
153/217

第153層 新たな第一人称

この作品は、文章表現レベルが2/1000Lvの作者の書いた作品です。

様々な名称が出てますが、作者は全てオリジナルだと勘違いしてます。

作品も作者も駆け出しですので、作品と共に作者の成長も見守ってあげてください。

「ミライが気を失ってる数十分の間で、セーナと話してたのよ。1人称が僕だと、なんか言葉が弱く感じるなーってね」


「いや、それは別に関係ないんじゃ……」


ナトレの言葉に反論するミライ。

 僕と言う言葉遣いは、地上世界の昔からの癖のようなのであって……。

とにかく、僕は僕で問題ないと思うのだが……。

 ミライは不満を持ちながらも、さらに2人に質問を投げ掛けた。


「じゃあ、もし僕を言わなくなったとして……他に何て言えと?」


ミライの言葉に、2人は目をつぶって考え込んでしまう。

 いや、そこはまだ考えてないのかよ……。

 ミライは、しばらく2人の様子をうかがた。

すると、今まで黙っていたセーナが、新しい何かを発見したかのように発言した。


「ねぇ、俺様……なんてどう?」


「いや、言いたくないよ!そんなの……」


「良いわね!それ」


ミライの批判を押しつぶすナトレの発言だった。


「えー嘘だろ……」


そうミライは呟き、思わずナトレに冷ややかな視線を送ってしまう。

 そんな視線をよそに、ナトレは完結付けるかのように言葉を放った。


「それじゃ、今から僕を封印で、俺様ね。救出作戦が成功するまで俺様ね」


「そんなの僕は認めない!」


ミライは強い口調で言葉を返した。

 どうして僕がそんな事を……。

 口調変更を否定するミライに、ナトレはゆっくりと近づいた。

そして、ミライに何かを差し出しながら言葉を掛けた。


「まあ、俺様は確定として、これ飲んでみて」


 ナトレに手渡されたのは、お猪口ちょこに入れられた液体だった。

色はセーナの光の反射でよく見えないが、臭いはどんなに鼻をお猪口に近づけても無臭である。

 ミライは嫌な予感を感じながらも、そのお猪口の中身をグイッっと飲み干した。

 ……普通の水を飲んだような感覚で、のど元を通り過ぎていった。

何だ、ただの水か。と、そう思った瞬間だった。


「……うっ、うえっ……うわっ、うわうわうわうわ……」


ミライは、うろたえながら声を出した。

 ……その液体はうわを連呼するほどの不味さだった。

時間差で、苦味と辛味を足して、3倍したような味が口元を襲ってくる。

 その味が襲ってきた瞬間に、目の動向が大きく開き、体全身が火照ほてる。

 ミライは、この液体に対する疑問をナトレにぶつけた。


「なんなんだ!何を飲ませたんだ!」


ミライの言葉に、ナトレは冷静に言葉を返す。


「それは、言ってみればステータス増強薬ね。私手作りのハイポーション。一応臭い消せただけでも、十分評価して欲しいわね。そしてなんと、その1杯で2500リピ!」


「高っ!」


ナトレの乗りに、思わず純粋に言葉を返すミライ。

 ナトレは笑顔で言葉を続ける。


「それで、ミライが僕を使うたびに、この薬品飲ませるから。力ずくでもね」


 ナトレの不敵な笑みに、ミライは不安を隠せず苦笑い。

 ……一体これからどうなるんだ……僕。

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