第152層 鍛える前に
この作品は、文章表現レベルが2/1000Lvの作者の書いた作品です。
様々な名称が出てますが、作者は全てオリジナルだと勘違いしてます。
作品も作者も駆け出しですので、作品と共に作者の成長も見守ってあげてください。
真っ白な世界に、ポツンとミライは一人立っていた。
……また、夢の中の世界なんだろう。
さすがにこの空間、このワープに似た感覚は覚えてしまった。
さて今回は何が……。
ミライは呆然と純白の世界に突っ立っていると、何処からか声が聞こえてきた。
「主は、主の持つ強さを理解していない」
その言葉は、声と言うより電子音のような感じで、ミライの耳に入っていく。
……それは一体どういうことなんだろう?
だが、ミライはその答えを考える間も無く、純白の世界は次第に闇の世界へと変色していった。
「…………ん」
ミライは、ゆっくりと目を覚まし、目の前に広がる光景を見渡した。
すぐ真上にはセーナの顔が、そして同じ真上でも少し奥の方にはナトレの顔があった。
セーナは微笑んだ顔を見せて、ナトレも困った表情ながらも笑みを浮かべている。
そんな2人に、ミライは寝転んだまま口を開いた。
「……2人ともおはよう」
その言葉に、セーナは笑いながら言葉を返す。
「おはよう。まだ、星空の夜だけどね」
そしてナトレは、笑みを浮かべるのを止めて、少し強い口調で言葉を掛けた。
「早く起きなさい。あなたには、まだ話さなくちゃいけない事が沢山有るのよ」
その言葉にミライは体を起こして、服についた砂を手で掃う。
そして、ナトレの顔を見上げて言葉を放った。
「ナトレ。僕を強くして」
「言われなくてもそのつもりよ。早速鍛える話に入りたいのだけど、その前に……僕使うの禁止ね!」
「じゃあ早速って……へ?何だって?」
ナトレの言葉に、ミライは思わず聞き返した。
ナトレは、にんまり笑うと少し訂正を加えて言葉を返した。
「僕使うの禁止。僕と言う一人称を、ミライにはしばらく別の言い方にしてもらいます」
「何なんだよ、それ!」
ミライは訳が分からない中、ナトレとセーナはニヤニヤと笑うのだった。