第15層 カレーライス
この作品の作者は、文章表現が現時点でLv1/無限です。
様々な名称、場面が出てますが、作者は全てオリジナルだと思っています。
作品も作者も成長過程ですので、あまり期待はしないでください。
隣の部屋は思ったよりも広くて奥行きがあり、部屋の真ん中には貴族が持っているような長机が置いてある。
そして、机にはぎっしりと椅子が置いてあり、夕食らしいものが長机の奥の端に置かれている。
さらに長机の奥にはキッチンがあるので、ここはダイニングキッチンと言った所だろうか。
部屋中にスパイシーな甘辛い香りが漂い、食欲を引き立てて来る。
部屋では、もうネルロスが一番右奥の席に座っており、その横にミチが座る。
そして左奥の席から順に、ユミル、ミライの順に座る。
「さて、後は自由に食べていいわよ」
ネルロスの言葉が食事の合図となった。
ユミルは、お腹が空いてたのか何も言わずに黙々と食べ進める。
ミライは、「いただきます」と一言言ってから一口、銀のスプーンでほおばる。
ミチは、手をつけなかった。
「どうしたの?早く食べないと冷めちゃうわよ」
一口食べて、ネルロスさんは不思議そうに言った。
「何これ?」
「カレーライス!」
ミチの問いに、ユミルが突然大声で答えた。
「知らない?色はともかく、味は確かよ。ほら、だまされたと思って」
ネルロスさんは楽しそうに言った。
それにしても、カレーを知らない人っているんだな。
スプーンはあんなに綺麗に持つのに……。
そう僕が思っていると、ミチは恐る恐るスプーンでカレーをライス多めですくい出し、1口ゆっくりと口の中に入れた。
「おいしい……」
ミチの表情が柔らかくなっていく。
ミチは、カレーライスの存在を受け入れたように、勢いよく食べ始めた。
「ふふふ、どんなに早く食べても、おかわりは逃げないわよー」
そう、微笑みながらネルロスは言った。
たしかに、このカレーは癖がなくておいしいなーと、僕も思いながら食べ進めた。
「うまい!ネルロスさんおかわり!」
ユミルはいち早く食べ終えると、そう大声で言った。
「そこまで食べてもらえるとうれしいわねー」
ネルロスさんも照れくさそうにそう言い、おかわりを注ぎにキッチンまで行った。
そんな絶品のカレーは、あっという間に底をつき、全員が満足した食事となったのだった。
文字配列のみ。
少しずつせいちょうしてるね。