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ア・ホールド・ダンジョンズ!  作者: オレン
第二章(上) 束縛された水の街
148/217

第148層 脱獄への思い

この作品は、文章表現レベルが2/1000Lvの作者の書いた作品です。

キャラ名が被ったりしますが、作者はオリジナルだと思っています。

様々な表現が含まれますが、話の内容と、作者の成長を見守ってください。

 エクトリーヌは本当にいい人だな……。

そう思いながら、ミライは今一番思っている心情を声に出した。


「あのさエクトリーヌ」


「ん?どうした?」


「僕さ、いち早くここから出たいのだけど……」


ミライの言葉に、エクトリーヌは少し困った表情を見せた。

そして、一呼吸置いてからエクトリーヌはミライに語りかけた。


「何故、いち早くここから出たい?」


らわれた仲間を助けたいから」


ミライは、淡々だが重圧のある口調で答える。

 エクトリーヌも表情一つ変えずに、ミライに言葉を向ける。


「正直、仲間を助けたいと思うものは、この中に沢山いる。俺もそうだ!……だがな、それは時が来るまで無理だと言っておく。1つは、この牢からの脱出方法が無い。どんな強者がそろっても、レベルが1ではおりの柵にも、周りを囲む大きな壁にも、傷1つ付けられないんだよ。それに……」


「そんなの、やって見ないと分かんない」


「俺たちはやった!だが無理だった……」


エクトリーヌの表情から、脱力感が見えた。

 ミライは少し周りを見て、エクトリーヌに質問を投げた。


「エクトリーヌ。この中に魔術師は?」


「そんな女みたいな職業は……って、まさか」


エクトリーヌは、何か考えが浮かんだかのように、ミライを見つめた。

 ミライは、回復中の左足を引きずりながら立ち上がり、声を張って発言した。


「僕たちの負かされた相手は、少なくとも水隷術師すいれいじゅつしと言う魔術師だった。そして、それは僕も同じ魔法使いだ!……少しその辺の壁から離れて」


そうミライは言って、牢の左四隅ひだりよすみの壁を指差した。

 エクトリーヌも指示を出し、牢の左四隅から囚人達を離させた。


「僕は1日でも早く、彼女の笑顔が見たい!……燃盛る変化球フゲネス・フレイム!」


ミライが呪文を叫んだ瞬間、四隅に向かって、大きな炎の玉が放たれた。

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