第147層 クリーの傍ら
この作品は、文章表現レベルが2/1000Lvの作者の書いた作品です。
キャラ名が被ったりしますが、作者はオリジナルだと思っています。
様々な表現が含まれますが、話の内容と、作者の成長を見守ってください。
笑いが鳴り止まぬうちに、もう一度名前の分からない男が聞き返してきた。
「本当に覚えてないのかよ」
「いや、クリーの傍らってのは……覚えてるんだけど……」
ミライは苦笑いを浮かべながら話した。
その苦笑いに釣られるように、無名男も苦笑いを浮かべて溜め息をつき、話し出した。
「それだけ覚えてるなら良いか。名前名乗ったか俺も覚えてないしな。俺はギュウ。なんだかんだ色々合って、ここに来たわけだ」
ミライは名前を名乗られても、パッとしない表情をしたままだ。
それだけ、クリーの印象が強すぎるのだ。
「ギュウね……そういえば、もう一人いたような」
ミライは、過去を思い出しながら口を動かした。
ミライの言葉に、ギュウは少し表情を曇らせて、おもむろに言葉を口にした。
「……あぁ、いたよ。でも、ゼインは……殺されたよ。……卑劣な王に!」
ギュウの尖った声に、ミライは表情を凍らせて、周りの男達も笑うのを止めた。
ミライは少し時間を置いてから、声を出した。
「……ごめん」
「良いんだ。殺したのはお前じゃないし、何より逃げようと思えば逃げれた戦闘だったし……」
ギュウの話し声は、どんどん小声になっていった。
ミライは、どう声を掛けて良いか迷っている中、エクトリーヌは2人に声を掛けた。
「まあ、とにかく、今は過去の悲しみに浸る前に、今をどうにかしようじゃないか」
エクトリーヌは2人の方をポンポンと叩き、満面の作り笑いを見せた。