第146層 迷える職業者たち
この作品は、文章表現レベルが2/1000Lvの作者の書いた作品です。
キャラ名が被ったりしますが、作者はオリジナルだと思っています。
様々な表現が含まれますが、話の内容と、作者の成長を見守ってください。
ミライは、左足の痛みを堪えつつ、体を起こして辺りを見渡した。
ミライを取り囲むのは、もの凄く生き生きとした表情の、汚い男達。
服は汚れているが、みな強制の服ではなく、個性的である。
そして、この部屋の片側は、隙間の細い鉄の縦柵が取り付けられており、その向こう側は通路になっているようだ。
ミライの現在地は、どこかの広い牢屋のようだ。
「ねえ、僕はここに着てからどれだけ気を失ってたの?」
ミライはアフロ男に目を向けて言った。
「分かんないが、たぶん一、二時間だな」
「ありがとう。それと……」
ミライは軽く礼を言って、僕の左足を熱心に回復させている黒髪の男に目を向けた。
男は、牢屋には不適切な紺色のスーツの格好をしていて、頭にはヘッドフォンがかかっている。
僕の傷口にかざしている両手は、細く輝いていて、集中力の途切れない青の瞳は髪で片目我が隠れているのに、見ているだけで吸い込まれそうだ。
回復に集中する男をジッと見つめるミライに、アフロ男は苦笑いを浮かべて声を掛けた。
「あいつは、ランツ。この牢の中で唯一の回復役さ。そして、一種のムードメーカーでもあるな」
「なるほど。じゃあ……あなたの名前は……」
ミライは、アフロ男の雰囲気を見て、敬語を捨てて話した。
「俺の名は、エクトリーヌ。この牢の恐らくトップだ!あだ名はボンバー番長、よろしく!」
エクトリーヌは、苦笑いから眩しいほどの笑顔に変えると、ミライに右手を差し出した。
ミライはエクトリーヌの右手をがっちりと掴み、言葉を返した。
「よろしく、エクトリーヌ。僕の名前はミライ。職業は魔法使いをやってるよ」
「俺は格闘家だ。あと、ここの牢にいるのは全員、職業を持った迷える闘士たちだ」
エクトリーヌは、そう言って胸を張る。
つまり、ここに居る全ての人が、この世界に最初から設定されているNPCではなく、ミライと同じような感じで、この世界に迷った挑戦者であるということ。
「それにしても、お前の情報通りだったな」
エクトリーヌは、沢山いる男たちから一人に言葉を向けて、手招きをする。
そして、ミライの視界に見覚えのある男が姿を現した。
あの時、魔女クリーと戦ったときにいた男の片方。
名前は……思い出せない。
ミライの驚いた表情に、その男は不敵に笑みを浮かべてみせる。
「お、おまえは!……誰だっけ?」
「おい!」
その展開に牢屋の中は、笑いの歓声が沸きあがったのだった。
作品の途中に出てきた『ランツ』は、抹茶さんからの提供です。
ありがとうございます!
キャラクター募集をやって、恐らく書きにくさと発想がトップクラスのキャラクターですw
何が書きにくいかって、まず見た目の、スーツにヘッドホン。このキャラを使う場所なんて……考え付きませんでした。
で、逆転の発想で牢屋に待機させました。我ながらよい判断だ。
説明はざっくり目にしましたが、スーツに黒髪にヘッドホン……十分でしょう。
キャラ設定は複雑です。ですので、そこは少し私の手を加えていきます。
……と、言った感じで、一般の募集キャラで被りが無ければ、こんな感じで登場開始次の後書きで、軽く紹介とか書かさせてもらいます。
今後の登場にも期待です。
では、また明日!