第143層 王の攻撃
この作品は、文章表現レベルが2/1000Lvの作者の書いた作品です。
キャラ名が被ったりしますが、作者はオリジナルだと思っています。
様々な表現が含まれますが、話の内容と、作者の成長を見守ってください。
「いやああああああ」
王からの言葉が、部屋内を響き渡った後の事だった。
ミチが突然、発狂した。
その叫びは、前の芋虫の時に聞いたものに似ていた。
ミチはしばらく叫ぶと、力の抜けたような放心状態なった。
「おいミチ!ミチ!ミチ!・・・・・・大丈夫か」
ミライは、ミチの肩をグッと掴み、大きく揺らしてミチの放たれた心を我に還らせて、しゃがみこみ、語りかける。
ミチは何も言わず、大丈夫と肯きを見せた。
顔色や息の荒さを見た限り、どう見ても大丈夫ではないのだが……。
ミライは、立ち上がると王の方を向き、王に向かって強く叫んだ。
「何なんだよ!ミチもおかしくなるし、それより何故僕を呼んだんだ!」
王からの返答はすぐに返ってくる。
「ミチの新しい彼氏か知らないが、何よりお前が男であるから呼んだ。それだけの事……」
劇団のような動きから、突然鋭い目つきに変わった王は、ミライに向かって鞭を持った右手を向けてきた。
そして、王の口から小さく呪文名が放たれる。
「圧縮の水撃」
「ぬあっ!」
ミライの左足を、もの凄い速さの水鉄砲のようなものが貫通していった。
ミライは足を抱えて、しゃがみ込んだ。
長ズボンには小さな穴が貫通して空き、血がドロドロと流れてきた。
激しい痛みが、ミライを襲う。
「ミライ!」
そうミチが叫んで名前を読んだ。
ミチはシュッと立ち上がり、王の方を向いて叫んだ。
「彼は何も関係無いじゃない!一体、王になって何を企んでのよ!」
「久々に会ったのだから、名前ぐらい呼んで欲しいものだな、ミチよ」
「あんたの名前なんか、とっくに忘れたわよ!」
「我が名は、リケート・グラム。呼び方はグラムで良いぞ?」
そうグラムは言って、ふてきに笑みを浮かべた。
ミチは、グラムの笑みを見る事無く、僕の方を心配そうに見ている。
グラムは何を考えているか分からないが、戦わないと……死んでしまう。
ミライは足の痛みに耐えながら立ち上がり、戦う意思を固めて呪文名を叫んだ。
「情報強制公開」