第14層 結束
この作品の作者は、文章表現が現時点でLv1/無限です。
様々な名称、場面が出てますが、作者は全てオリジナルだと思っています。
作品も作者も成長過程ですので、あまり期待はしないでください。
しばらくして笑いも治まり、ネルロスさんは調理場に夕食を作りに行った。
ふと壁に掛かっていた時計の針を見てみる。
短針は、9を指していた。
もうこんな時間だったのか。
そう思っていると、ユミルさんが明るい空気の残る中、言葉を出した。
「さてと、ミライの性別もわかった事だし、改めて自己紹介だな」
一息ついてミチが言う。
「そうね。じゃあ私から!私のココの名前はミチで、そのままミチって呼んでくれて良い
わ。あと職業は両手武器使いよ。こんなものかしら?」
続けてユミルさんも言う。
「では次は俺が。俺の登録名は、ユミルで、そのままユミルで呼んでくれて。敬語は堅っ苦
しいからな。そして職業は見た通り大剣使いだ。まあ、こんなものかな」
もちろん順番で、僕が言う。
「僕は、ミライって言います。呼び方もミライです。職業は魔法使いです。以上ですかね」
とりあえずの自己紹介は終わった。
感想と言えば、全員がパッとしない職業だったな、という事。
自己紹介の後すぐに、ユミルが笑いながら言う。
「一応もう1度、性別も確認しとくか?」
「見た目通りよ」
ミチも、ちょっと呆れたじで笑いながら言った。
ユミルが笑いを落ち着かせてから言う。
「さてと、まず俺らは3人でPTを組んで進んでいきたいが、良いか?」
二人は、ただただうなずいた。
ユミルが言葉を続ける。
「よし!それで目標は……」
「この世界を脱出する!」
ミチは大きくそう言って、腰掛けていたベッドから立ち上がった。
「でも、無茶して死なないようにね」
ミライも冗談交じりで言い、床から立ち上がる。
ミチとユミルは、その冗談は軽い微笑みで受け流した。
一息ついてユミルさんも立ち上がった。
そしてユミルは、3人の中心に手を出す。
ミチもミライも、その出された手に手を重ねる。
しっかりとした口調でユミルが言う。
「俺たちはこれからもPTを組んで進んでいこう。どんなことがあっても、お互いに助け合って行こう!」
おーと言う掛け声は無かったが、3人が目を合わせ、腕を天井に向けた。
この時のユミルの顔つきは、物凄い信頼できるしっかりとした表情だった。
「でも、今日みたいに死にそうにならないでね」
ミチは微笑みながら嫌味なように言った。
それを聞いて、ユミルのあの表情は笑顔に戻った。
それからネルロスさんからの声がかかったのは、すぐのことだった。
どうやら夜飯が出来たらしい。
それを聞いてミチは、待ってましたとばかりに部屋を飛び出し、隣の部屋に向かった。
ユミルもやれやれと部屋を出ていく。
ミライもおいしそうな香りにつられるように、部屋を出て行くのだった。
文字配列のみ。