第138層 懐かしの声
この作品は、文章表現レベルが2/1000Lvの作者の書いた作品です。
キャラ名が被ったりしますが、作者はオリジナルだと思っています。
様々な表現が含まれますが、話の内容と、作者の成長を見守ってください。
「いただきます!」
「いただきます」
ミチの元気な掛け声で、朝食が始まった。
朝食は、ミチの持っていた小さく硬いパンと、ミライの持っていた水だけだ。
一応朝の出来事は、ミライが気を利かせて、その話に触れないようにしたら丸く収まった。
僕だってそんなに鈍感ではない。……勘違いかもしれないけど。
とにかく、ミチも何だか吹っ切れたようで、元通りになったのでよかった。
「で、早速食べたら行くの?」
ミライは口の中のパンを水で流し込んでから言った。
ミチは、固いパンを噛み締めながら、うんと肯く。
「あともう一つ。お金儲けって、何してたの?」
一生懸命パンを食べているミチを眺めながら、ミライは言った。
ミチは、パンを飲み込んでから、透明なコップの中に入った水を一気飲みして、ミラに言葉を返した。
「例の掲示板よ。1日中手伝ってたわ」
「やっぱりか。もっと楽に稼げればなー」
「私は少なくとも、モンスターと戦わないとお金が貰えないって言うのよりは楽だと思うけど」
「確かにね」
ミチの言葉に共感して、ミライは呟いた。
でも、安い金額で良いからモンスターを倒したら、お金が手に入る制度は欲しいものだとはつくづく思ってしまう。
戦闘があんなに危険なのに、何も無いのは……。
「ごちそうさまでした!」
「ごちそうさまでした」
ミライの考え事をさえぎるように、食事終了の合言葉が出された。
ミチは食後すぐに立ち上がると、座っているミライに対して一言。
「ほらミライ。早いとこ行くわよ!」
「えー……まあ、いいか」
そう言って、ミライもその場を立ち上がった。
そして、部屋を出ようと扉に目を向けたそのときだった。
扉がドンドンと叩かれて、勢い良く開けられた。
「ここにミライと言う者は居るか!」
そう言って入ってきたのは、若い2人の女性だった。