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ア・ホールド・ダンジョンズ!  作者: オレン
第二章(上) 束縛された水の街
137/217

第137層 複雑な朝

この作品は、文章表現レベルが2/1000Lvの作者の書いた作品です。

キャラ名が被ったりしますが、作者はオリジナルだと思っています。

様々な表現が含まれますが、話の内容と、作者の成長を見守ってください。

 「う、うう……」


窓からの明るい光で、ミライは目を覚ました。

 ……街の朝は、砂漠の朝よりも涼しいようだ。

 それにしても、何だか左手が……。

 ミライは目線を天井から、すぐ横に目を向けた。


「え……何で?」


 ミライは、ベッドの左側の光景を見て、目を見開いた。

そこには、すやすや寝息を立てて眠るミチの姿があった。

 一体何がどうなって隣にミチが寝てるんだ……。

 考えても仕方ないので、ミライはミチを起こさないようにそっとベッドから起き上がろうとした。

 しかし、左手が何かに引っかかり、起き上がれない。


「何で……手をつないでいるんだ」


ミライは一人呟く。

 ミライの右手とミチの左手は、しっかりと手を繋いでいた。

しかも、ミチの指の1本1本がミライの指に絡まってるという、完全密着型。

 ミチが起きたら、大変な事になりそうだ……。

それにしても、眠ってるのに外れないって……こんな事あるのか?

 ミライは、この状況をどうにか切り抜けようと、ミチから手を放そうとする。

しかし、手をくすぐろうとも、つねろうとも、ミチの手が離れる事はなかった。

 それどころか……。


「ん、んんっ?……ミライ」


ミチが完全に目を覚ましてしまった。

 ミライは、まだ寝ぼけ気味のミチに目線を向けて語りかけた。


「ミチ……手……」


少ない言葉だったが、ミチにはすぐに通じたようだ。

 ミチは慌てて手を放して起き上がると、ミライとは反対の方を向いて、しばらく動かなくなった。

 そして、しばらくしてからミチから弱い声が届いた。


「服着替えるから、こっち見ないでよね」


「……わかった」


 複雑な感じで、2人の朝が始まったのだった。

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