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ア・ホールド・ダンジョンズ!  作者: オレン
第二章(上) 束縛された水の街
135/217

第135層 質問攻め

この作品は、文章表現レベルが2/1000Lvの作者の書いた作品です。

キャラ名が被ったりしますが、作者はオリジナルだと思っています。

様々な表現が含まれますが、話の内容と、作者の成長を見守ってください。

 「ナトレと最初合ったのは、巨大な骨の前だったんだ」


ミライが旅を語り始めた。

 長々と一人で語るつもりだったが、クロネがそれを許さなかった。


「何故ミライは、骨の前に?」


「それは……道に迷って、目印になるのがその骨しかなかったから」


「そうですか。では、そこにナトレが住んでいたんですか?」


「いや……ナトレは、遠くから僕の魔法を見てけつけたらしい」


「そうなんですか」


ミライは、どうにかクロネの質問攻めを回避した。

 ミライはしばらく話し続けた。


「……んで、セーナと戦いになって、どうにか勝って」


「セーナさんとの勝敗はどうやって決まったんですか?」


再び、クロネの質問攻撃が仕掛けられてきた。

 しかも、今回は強攻撃だ。どう回避するか……。


「それは……あれだよ。魔法でズバッって……」


「どんな魔法ですか?」


「うーん……布を切る魔法?」


他に言葉が浮かばなかった。

 何かにかん付いたようで、ミチの目が少し鋭くなる。


「凄い魔法だったんですね。出来れば、今度見せてくださいね」


「ありがとう。……それで、その後町に向かって……」


どうにかミライは、クロネの質問攻めの回避に成功し、再び話に戻った。

 そして、最後の質問の猛攻が、話の終盤に襲ってきた。


「バリアをいて眠ったって、バリアって何ですか?」


「えっとね……これ」


そう言って、ミライは手のひらサイズのバリアを作り出し、クロネに渡した。

 クロネは手に乗せたバリアをじっと見つめて、一言。


「少し冷たいですね。この上に3人で?」


「そうそう。眠ったのは、もっと大きくて、温度もそんなに冷たく無かったよ」


「ミライ……3人で?」


今まで黙って楽しそうに話を聞いていたミチがゆっくり聞き返した。


「あ……」


ミライは過去の言動を考え直す。

 まずい……3人1つは……言うべきじゃなかった。


「それは、さぞかし楽しい眠りだったのね」


ミチがとがりり気味の声で言った。


「それはその……」


「ミライは3人のどの場所で寝たの?」


クロネの質問の猛攻。効果は抜群ばつぐんだ。


「それは、はじっこで……」


「ミライ、それうそね」


ミチが見透かしたように一言。


「ミライ、嘘なんですか。じゃあどこなんですか?」


再びクロネが聞いた。

 いや、もう3人で端じゃなかったら分かるでしょ……。


「ミライ、答えなさい!」


そしてミチのとどめである。


「もう分かったから!……あぁ……」


何もかもが崩れる瞬間をミライは感じながら、その後も質問と答えを繰り返すのだった。

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