第131層 夜、宿屋にて
この作品は、文章表現レベルが2/1000Lvの作者の書いた作品です。
キャラ名が被ったりしますが、作者はオリジナルだと思い込んでいます。
ゆっくりと進んでいるストーリーを楽しんで読んで行ってください。
「ふーん、なるほどねぇ……」
ミライの長い長い説明で、どうにかミチは怒りを静めてくれたようだ。
僕は、もしかしたら話し上手なのかもしれない。
そう思ってしまうぐらい、ミチは僕の話に吸い込まれるのが見て分かり、楽しかった。
……ここは、恐らく街の中心部分に当たる宿屋。
その一番安い部屋に2人は止まっていた。
ミチの支払いで止めてもらっている。
……2人で一部屋だけど。
たぶん2人で一部屋と言われて、決まったときがミチの不機嫌のピークだったと思う。
「うがああああ」って吠えられたのは、何だか新しかった。
「でもその話の内容の半分ぐらい、裏が隠されてそうね。……えっちいのとか」
「ギクッ……」
ミライは無意識に言葉を漏らしていた。
その反応に、ミチはニッと笑ってみせる。
「ミライの鼻を見たらすぐ分かるわ」
その言葉を聞いて、ミライは鼻に手を置く。
……一体この鼻に何が表れてると言うんだ。
「ふふっ、冗談よ。でもミライは分かり安いからねー」
相変わらず強気なミチである。
ミチの言葉と表情に、ミライは「ははは……」と苦笑い。
「でも、あのセーナの1夜を共にしたなんてね」
苦笑いに似た、嫌な笑みを浮かべながらミチは言った。
「何か言い方が、卑しいのは気のせいか?」
その表情を言葉と共に返すミライ。
「あら、否定はしないのね」
「うぐっ……」
「ふふっ、分かり安い」
「うるさいし、何も無いし」
完全にミチに言い丸められてしまった。
もう否定は出来ないようだ……。
ミライは、表情も心情も元に戻してから、話を切り替えるべく声を出した。
「そういえば、ミチはこの2日間何してたの?」
「それは……」
ミチが軽く言葉を詰まらせたそのときだった。
この部屋の唯一の扉から、コンコンと音が鳴った。
「どうぞー」
ミチが扉に対して声を掛けた。
その声に反応して、ゆっくりと扉が開いた。
「……食事を持って来ました」
そう言って入ってきたのは、銀色の髪の女性だった。