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ア・ホールド・ダンジョンズ!  作者: オレン
第二章(上) 束縛された水の街
131/217

第131層 夜、宿屋にて

この作品は、文章表現レベルが2/1000Lvの作者の書いた作品です。

キャラ名が被ったりしますが、作者はオリジナルだと思い込んでいます。

ゆっくりと進んでいるストーリーを楽しんで読んで行ってください。

 「ふーん、なるほどねぇ……」


ミライの長い長い説明で、どうにかミチは怒りを静めてくれたようだ。

 僕は、もしかしたら話し上手なのかもしれない。

そう思ってしまうぐらい、ミチは僕の話に吸い込まれるのが見て分かり、楽しかった。

 ……ここは、恐らく街の中心部分に当たる宿屋。

その一番安い部屋に2人は止まっていた。

 ミチの支払いで止めてもらっている。

 ……2人で一部屋だけど。

たぶん2人で一部屋と言われて、決まったときがミチの不機嫌のピークだったと思う。

 「うがああああ」って吠えられたのは、何だか新しかった。


「でもその話の内容の半分ぐらい、裏が隠されてそうね。……えっちいのとか」


「ギクッ……」


ミライは無意識に言葉を漏らしていた。

その反応に、ミチはニッと笑ってみせる。


「ミライの鼻を見たらすぐ分かるわ」


その言葉を聞いて、ミライは鼻に手を置く。

……一体この鼻に何が表れてると言うんだ。


「ふふっ、冗談よ。でもミライは分かり安いからねー」


相変わらず強気なミチである。

ミチの言葉と表情に、ミライは「ははは……」と苦笑い。


「でも、あのセーナの1夜を共にしたなんてね」


苦笑いに似た、嫌な笑みを浮かべながらミチは言った。


「何か言い方が、いやしいのは気のせいか?」


その表情を言葉と共に返すミライ。


「あら、否定はしないのね」


「うぐっ……」


「ふふっ、分かり安い」


「うるさいし、何も無いし」


完全にミチに言い丸められてしまった。

 もう否定は出来ないようだ……。

 ミライは、表情も心情も元に戻してから、話を切り替えるべく声を出した。


「そういえば、ミチはこの2日間何してたの?」


「それは……」


ミチが軽く言葉を詰まらせたそのときだった。

 この部屋の唯一の扉から、コンコンと音が鳴った。


「どうぞー」


ミチが扉に対して声を掛けた。

その声に反応して、ゆっくりと扉が開いた。


「……食事を持って来ました」


そう言って入ってきたのは、銀色の髪の女性だった。

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