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ア・ホールド・ダンジョンズ!  作者: オレン
第一章 ホール・ダンジョン
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第13層 お譲ちゃんのお買い物

この作品の作者は、文章表現が現時点でLv1/無限です。

様々な名称、場面が出てますが、作者は全てオリジナルだと思っています。

作品も作者も成長過程ですので、あまり期待はしないでください。

 どうにかユミルさんをあの宿屋まで運ぶことが出来た。

それにしてもユミルさんの大剣は、何で出来ているんだこれ?と言うくらい重たかった。

 僕はぜいぜい言っていたが、こんな重い大剣を持っている本人を宿屋まで運びきったのに、全然疲れていないミチ。

 宿屋に着いて、ユミルさんを僕が倒れていたベッドに寝かせ、一息つく。

 宿主のネルロスさんはこの町で医者もやっているらしく、ユミルさんの治療を急いで行っている。

口で何かを唱えていたが、恐らく回復呪文だろう。

 ミチは回復呪文を覚えたいと、ネルロスさんの隣に座っている。

 僕はユミルさんの剣を綺麗にふき終わり、ユミルさんの回復をじっと待つ。

 ぼーっとしているミライに対し、ネルロスが声をかけた。


「ちょっとミライ君。おつかい頼めるかしら?」

「いいですよ。何を買って来ればいいんですか?」

「えーと、そうねえ。 ビーフ10個と、サフラン15個。市場の方に売ってると思うから、お願いね」

「わかりました」


 個数だったのが疑問に思ったが、とりあえず承諾した。

 ミライは、ネルロスさんから指示された場所に置いてあるお金を手に持ち、ネルロスに見せて確認する。

ネルロスは、無言でうなずきユミルの回復に集中する。

 ミライは、部屋の扉と玄関の扉をそっと開け閉めし、市場へと向かうのだった。


 市場は、まるでさっきの戦闘が無かったかのように、元通り開いていた。

しばらく市場内を歩いていくと、目的の店らしい出店を発見した。

 『草屋』という分かりやすい看板が立てかけてあるので、恐らくサフランぐらい売られているだろう。

 そう思いながら店の中に入っていった。


「いらっしゃい。何にするんだい?」


 お婆さんが、椅子に座りながら言った。


「サフラン欲しいんですけど、ありますか?」

「あるわよ。何個いるんだい?」


 やっぱり個数なのかと、聞いて思ってしまう。


「じゃあ、15個お願いします」

「はいよ。それじゃあ1500リピオンね」


 お金に書いてあった、『rp』はリピオンと言うらしい。

ミライは恐らく1000rp紙幣だと思われる紙を、2枚お婆さんに渡す。


「ありがとうね」


 お婆さんから、サフラン15個入った軽い袋と、100rpと書かれた硬貨5枚と、笑顔を

受け取った。


「ありがとうございます」


 ミライも笑顔を忘れずに返して、草屋を出て市場を進むのだった。

 肉屋は、草屋を出てからすぐの所にあった。

名前もそのまま『肉屋』だ。

あの時は気がつかなかったが、焼いた肉も販売していたらしく、焼き肉のいい香りが

肉屋周辺を包み込んでいた。

 ミライは、肉屋に入って行った。


「はい、いらっしゃい。何にするんだい?」


 店に入ってすぐに太い声が飛んできた。

 それにしても肉屋の店主は、脂の乗った泥棒髭の明るい店主だ。


「ビーフを10個ください」

「はいよ、1500リピオンね」


 店主はそう言いながら、生肉を袋にがんがんつめていく。

 そういえば、ネルロスさん……生肉とか何にも言ってなかっな。

ミライは店主に、1500rp渡し、袋を受け取る。


「ありがとうございます」


 もちろんお礼は笑顔で言う。


「ありがとうね。お譲ちゃん」


 店主も笑顔で言葉を返した。

 って……ん?

お譲ちゃん……?

ミライはあわてて店を出た。

現状確認は、目で見る必要も無かった。

足元が夜風で、すーっとして気持ち良い……。

 完全に服装を変えるのを忘れていた。

顔の熱が、夜の気温に反発するように熱くなって行く。

もう、足元は見れない。

 ミライは全力で走り出し、宿屋へと向かう。

スカートが風で揺れるとか、市場の人だとかを全く気にせず、ただ走り続けた。

 そんなコスプレ500mを走り終えて、宿屋に戻ってきたのだった。



 それでも宿屋の扉は、ゆっくりと開けた。

そして荷物を持ったまま、ユミルを治療している部屋を空けた。

 部屋の中では、ユミルさんも回復したらしく、ミチとネルロスさんと話していた。

 ユミルさんは、こちらに気がついたらしく手を上げてくれたが、その行動に対して、僕は妙ないらだちを感じた。

 ミチとネルロスさんは、明らかに笑いを堪えているのが見て分かった。

 その行動に、さらにむっとしつつ僕は思ったことをすべて言葉にした。


「ユミルさん怪我回復したんですね。……あと、どうして言ってくれなかったんですか!」


 その言葉を言い切った瞬間、ネルロスさんとミチは笑いを噴出した。


「あははっ、似合っているわよその格好」


 腹を抱えながら、そうミチは言った。

 どう聞いても、嫌味にしか聞こえない。

 この家ごと燃やしてやろうか!と、心の奥で叫ぶ。


「あの状況で言たと思う」


 ネルロスさんも笑いながらそう言った。

 正論なのが、余計に腹立たしい。


「この格好で町歩いたんですよ!」


 言えば言うだけ、2人は笑い出す。

 何を言っても笑いを作り出すだけのようだ。

 そういえば、ユミルさんはポカンとしている。

と思っていたら、ユミルは何か気がつくように言葉を放った。


「ミライ。お前……男だったのか!?」


 そのユミルの発言で、ミチとネルロスはさらに笑い出した。

 恐らく、もう笑いの頂点に達しているだろう。


「もおーーいやだあーーーー!!」


 ミライは顔を真っ赤にし、力が抜けるかのように叫んだのだった。

文字配列のみ。

幼稚な文! だけど内容はまぁまぁかな?

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