第127層 ダイナミック水汲み
この作品は、文章表現レベルが2/1000Lvの作者の書いた作品です。
キャラ名が被ったりしますが、作者はオリジナルだと思っています。
様々な表現が含まれますが、話の内容と、作者の成長を見守ってください。
「ウォーター・プレス!」
バリア前で、右手を空高く上げて、ミライは叫んだ。
叫んだ瞬間、巨大な水柱がミライから天に向けられて飛び出した。
そして、天に勢いよく上って行った大量の水は、空中でくの字に曲がり、バリアの箱の中へと一直線に向かって行った。
ザバーンっと音を立てて、バリアに勢い良く水が入っていった。
そして、半分以上の水が、噴水のごとく飛び散っていった。
大量の水が、ミライとミライの近くに居たセーナを襲った。
「きゃっ、何すんのよ!」
「だから言ったじゃん。危ないって」
びしょびしょになるセーナの姿を見ながら、ミライは言った。
ミライはこの状況が分かってたので、上半身裸で服をしまって置いてあるのだ。
セーナにミライと同じ体制にしとけと言っても無理な話ではあるが……。
「ふふっ、楽しそうね」
ナトレは、ミライたちの方に歩きながら2人に声を掛けた。
背中にナトレの存在を感じながら、ミライはナトレに声を掛けた。
「ナトレ、もう箒直ったの?」
「えぇ、元通りよ」
「集中が必要にしては早くない?」
「集中と速度は比例しないわよ。それにしても……」
ナトレはバリアのすぐ近くまで歩いていき、その光景をじっと眺めた。
ナトレの姿が小さく見える。
ナトレは、バリアの箱側面に左手を当てて、ミライを見ながら叫んだ。
「この中の水、どうやって汲むのよ。前とは高さ違いすぎるわよ」
「えっ、そんなはずは……」
ナトレの叫びに、ミライとセーナはナトレの元へと近づいていった。
こんなに大きく作ってしまったのか……。
3mは高さのあるバリアの壁を見上げて、ミライは思った。
「どうするのよ。こんなの登れないわ」
セーナはミライを見つめながら言った。
セーナの言葉で何かをひらめいたかのように、ミライは笑みを浮かべて呪文を放った。
「バリア!」
そうミライが言うと、バリアの壁に沿うようバリアが次々と作られて階段状になった。
「これで登れるだろ。ほら、離れないと濡れるよ」
ミライはそう言いながら、もとの位置に向かって歩き出した。
セーナもミライに歩いて付いて行く。
しかし、ナトレは動こうとしなかった。
「ナトレー」
ミライは足をとて、ナトレの方を向いて言った。
すると突然、ナトレは胸に巻きつけられた青い布の、背中の結び目を解き始めた。
「ちょ……」
「濡れないようにすればいいんでしょ?」
完全に上の布を外して笑いながらナトレは言う。
この人、僕が見れないの分かってやってないか……。
ミライはナトレに背中を向けながら、叫ぶように声を出した。
「もう勝手にしてくれよ!……体力の減りだけは注意しといてよ」
そう言って、ミライは定位置に向かって歩き出した。
「ふふっ、分かったわ」
しばらくミライは歩いていき、さっきの位置より少し遠くの位置で振り向いた。
ナトレはしっかり胸に布をグルグル巻きにして、バリアを物珍しそうに眺めていた。
そんなナトレを見て少し笑みを浮かべながら、ミライは上空を見上げた。
「セーナ」
「何?」
「また濡れるから、もっと離れたら?」
「別に大丈夫よ。もう透けるほど濡れちゃったしね」
「ははは……よし。ウォーター・プレス!」
ミライの叫びだされた呪文名と共に、再び天に向かって水柱が放たれるのだった。
指摘されましたが、最近ぐだぐだなのは100も承知です!
ミチちゃんファンには悪いですが、もう少し日数待ってください。