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ア・ホールド・ダンジョンズ!  作者: オレン
第二章(上) 束縛された水の街
122/217

第122層 抱き枕

この作品は、文章表現レベルが2/1000Lvの作者の書いた作品です。

キャラ名が被ったりしますが、作者はオリジナルだと思っています。

様々な表現が含まれますが、話の内容と、作者の成長を見守ってください。

 「……ねむれない…………………」


ミライは月明かりを頼りに、動かせる首だけを動かし、自分の状況を確認した。

 右腕と両足はナトレに捕まり、左腕はセーナに触れていた。と言うより、つかまっていた。

 ミライは完全に女2人の抱きまくらと化していたのだ。


「んんー逃がさないんだから」


寝言だろうか。ナトレはそう言ってミライをギュッとめ付ける。


 く、うあっ……ちょっとナトレ……当たってるって……。


ミライは腕や足を強引に動かし解こうとするが、動けば動くほどナトレの締め付けは強くなっていく。

 それどころか、動いたせいでセーナはミライの手を持ったまま寝返りをして、肌に触れていた腕は、セーナの胸上に乗っかっていた。

 セーナが左手で、ミライの左手を握り締めはなさない。


 不味い不味い不味い不味い……。


 鼻の穴から、何かの液体がれてきた。

これが鼻水であると言う確立は極めて低い。

 朝起きて、この状況だったらどうなるだろうか。……考えただけでも冷や汗が流れる。


「ちくしょう、どうすれば……」


ミライは鼻からの液体をすすりながら、声を漏らした。

 ミライの口の中に錆びた鉄のような味が広がる。もう確定のようだ。

 この状況は嬉しい状況なのかもしれない。だが、相手が悪い。

 ミライをはさむ美女と美少女は、こんな行為を許す天使ではないのだ。

 もし天使だとしても、美女に関しては意地悪な天使だろう。後で何されることか……。


「……まさか起きてたりして……」


この出来すぎた状況に、ミライはつぶやく。

 十分にありえる可能性だが、2人は本当に寝相が悪いだけのようで。

 さすがにこんな寝息の音まで演技ってのは出来ないだろう。

 ナトレに関しては、寝息が直で当たっているのがわかる。


「ミライ……」


「ん?寝言か……」


セーナの言葉に、ミライは声を返してしまう。

 2人は一体どんな夢を見ているのだろうか……。


「うる、さい……あっちいけ……」


 呼吸のようなかすれた声だが、はっきりと聞こえた。

 セーナの寝言を聞いて、ミライは苦笑いを浮かべる。


 そちらから離れて行って欲しいものだが……まあ、いいか。


そう思って、ミライは目をつぶった。

 そして2人の寝息の音に合わせながら、ようやくミライも眠りにつくのだった。

だいぶ書き方を変えてみました。

指摘されたら直しますんで、コメントの評価、批判を待ってます。

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