第122層 抱き枕
この作品は、文章表現レベルが2/1000Lvの作者の書いた作品です。
キャラ名が被ったりしますが、作者はオリジナルだと思っています。
様々な表現が含まれますが、話の内容と、作者の成長を見守ってください。
「……ねむれない…………………」
ミライは月明かりを頼りに、動かせる首だけを動かし、自分の状況を確認した。
右腕と両足はナトレに捕まり、左腕はセーナに触れていた。と言うより、捕まっていた。
ミライは完全に女2人の抱き枕と化していたのだ。
「んんー逃がさないんだから」
寝言だろうか。ナトレはそう言ってミライをギュッと締め付ける。
く、うあっ……ちょっとナトレ……当たってるって……。
ミライは腕や足を強引に動かし解こうとするが、動けば動くほどナトレの締め付けは強くなっていく。
それどころか、動いたせいでセーナはミライの手を持ったまま寝返りをして、肌に触れていた腕は、セーナの胸上に乗っかっていた。
セーナが左手で、ミライの左手を握り締めはなさない。
不味い不味い不味い不味い……。
鼻の穴から、何かの液体が垂れてきた。
これが鼻水であると言う確立は極めて低い。
朝起きて、この状況だったらどうなるだろうか。……考えただけでも冷や汗が流れる。
「ちくしょう、どうすれば……」
ミライは鼻からの液体をすすりながら、声を漏らした。
ミライの口の中に錆びた鉄のような味が広がる。もう確定のようだ。
この状況は嬉しい状況なのかもしれない。だが、相手が悪い。
ミライを挟む美女と美少女は、こんな行為を許す天使ではないのだ。
もし天使だとしても、美女に関しては意地悪な天使だろう。後で何されることか……。
「……まさか起きてたりして……」
この出来すぎた状況に、ミライは呟く。
十分にありえる可能性だが、2人は本当に寝相が悪いだけのようで。
さすがにこんな寝息の音まで演技ってのは出来ないだろう。
ナトレに関しては、寝息が直で当たっているのがわかる。
「ミライ……」
「ん?寝言か……」
セーナの言葉に、ミライは声を返してしまう。
2人は一体どんな夢を見ているのだろうか……。
「うる、さい……あっちいけ……」
呼吸のようなかすれた声だが、はっきりと聞こえた。
セーナの寝言を聞いて、ミライは苦笑いを浮かべる。
そちらから離れて行って欲しいものだが……まあ、いいか。
そう思って、ミライは目を瞑った。
そして2人の寝息の音に合わせながら、ようやくミライも眠りにつくのだった。
だいぶ書き方を変えてみました。
指摘されたら直しますんで、コメントの評価、批判を待ってます。