第114層 戦闘不可能
この作品は、文章表現レベルが2/1000Lvの作者の書いた作品です。
キャラ名が被ったりしますが、作者はオリジナルだと思っています。
様々な表現が含まれますが、話の内容と、作者の成長を見守ってください。
ミライはセーナの拳を反射的に両手で防いだ。
防いだが、セーナの力だけで宙に飛ばされる。
「つあっ」
ミライは空中で綺麗に1回転して、地面に2足で着地した。
そして、すぐに殴られた手を開いて見つめる。
ミライの右手小指が曲がってはいけない方向に曲がっていた。
それが分かった瞬間、ミライはすごい痛みに襲われた。
でも今まで受けてきた痛みを考えたら、叫ぶほどでもないが……。
ミライは右手を少し後ろに隠して、セーナの方を見つめる。
全く効いてないと、軽い笑みを浮かべながら。
「そんな薄笑い浮かべても何とも思わないわよ」
「それはどうかな?ウォーター・プレス」
そうミライは言うと、セーナに向かってあの水魔法を放った。
「ライト……きゃっ」
セーナが魔法を発動する前に、セーナは水の中に飲まれた。
数秒後、水の勢いは治まり、セーナの立ち姿が見えてきた。
セーナの引きずった足跡の距離が、水魔法の威力の強さを示している。
「う……ゲホッゲホッ」
セーナは下を向いて咽た後、顔を上げてミライの方を見て一言。
「や、やるじゃない」
ただ、言われた側のミライは、セーナを直視していなかった。
見たら、どこかしらの監視人さんに殺される……。
「セーナ、その格好じゃ戦闘不可能じゃ
ないの?」
この戦闘の観客のナトレが言った。
戦闘不可能……。
ミライはその言葉を聴いた瞬間、頭に一つの考えが浮かんだ。
戦闘不能は無理でも、戦闘不可能なら出来るかもしれない。
ミライは目線をセーナの方に向ける。
右手に薄く鋭いバリアを持って。
「ふん、別に下着ぐらい見えたって良いわよ!」
セーナはナトレの方を向いて言った。
そう、セーナの姿は、水に濡れてTシャツが透けている状態。
上下が緑で統一なのが見え見えなわけで……。
セーナは視線をナトレかミライの方向に向けた。
その瞬間だった。
ミライは再びセーナの元へ瞬間移動した。
そして、急なミライ行動に驚くセーナの顔下の顎元に左手を添えて、無理やりセーナの視線をミライの方に向けさせた。
「あの時は、本当にごめん……。もう許してくれないか……」
そうミライは感情的に言いながら、右手に持つ鋭いナイフのようなバリアをそっと動かす。
セーナの紐パンの紐を目掛けて……。
「え、えっ……」
セーナは言葉を詰まらせ、頬が少し赤く染まる。
正直、セーナがこんな表情をするのはミライにとっては計算外だった。
普通に殴られるかと思った……。
そして気づかれることなく、結び目切断に成功した。
ミライは、セーナから左手を離し、ナトレの方に向かって歩いていく。
「ナトレ。僕の勝ちで良いよね」
「ちょっと、何言ってるのよ!」
ミライの突然の言葉に、セーナは反論する。
「おそらく、セーナの負けよね」
「なによ、その言い方!」
セーナは声を張り上げて言う。
セーナはまだ現状に気がついてないようだ。
「セーナ。その格好で、まだ戦う気?」
前方のナトレは苦笑いを浮かべながら言った。
その苦笑いを見て、ミライはセーナの姿を見る事無く苦笑いを浮かべる。
見てしまったら、それこそ死に繋がってしまうから……。
セーナは腕から順に、見つめ始める。
そして、足元に落ちている物に気がつく。
「キャーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
セーナの悲鳴の声が、あたり一面に響くのだった。