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ア・ホールド・ダンジョンズ!  作者: オレン
第二章(上) 束縛された水の街
114/217

第114層 戦闘不可能

この作品は、文章表現レベルが2/1000Lvの作者の書いた作品です。

キャラ名が被ったりしますが、作者はオリジナルだと思っています。

様々な表現が含まれますが、話の内容と、作者の成長を見守ってください。

 ミライはセーナの拳を反射的に両手で防いだ。

 防いだが、セーナの力だけでちゅうに飛ばされる。

「つあっ」

ミライは空中で綺麗きれいに1回転して、地面に2足で着地した。

 そして、すぐに殴られた手を開いて見つめる。

 ミライの右手小指が曲がってはいけない方向に曲がっていた。

 それが分かった瞬間、ミライはすごい痛みにおそわれた。

 でも今まで受けてきた痛みを考えたら、さけぶほどでもないが……。

 ミライは右手を少し後ろに隠して、セーナの方を見つめる。

全く効いてないと、軽い笑みを浮かべながら。

「そんな薄笑うすわらい浮かべても何とも思わないわよ」

「それはどうかな?ウォーター・プレス」

そうミライは言うと、セーナに向かってあの水魔法をはなった。

「ライト……きゃっ」

セーナが魔法を発動する前に、セーナは水の中に飲まれた。

 数秒後、水の勢いは治まり、セーナの立ち姿が見えてきた。

 セーナの引きずった足跡の距離が、水魔法の威力いりょくの強さを示している。

「う……ゲホッゲホッ」

セーナは下を向いてむせた後、顔を上げてミライの方を見て一言。

「や、やるじゃない」

 ただ、言われた側のミライは、セーナを直視していなかった。

 見たら、どこかしらの監視人ネロさんに殺される……。

「セーナ、その格好じゃ戦闘不可能じゃ

ないの?」

この戦闘の観客かんきゃくのナトレが言った。

 戦闘不可能……。

ミライはその言葉を聴いた瞬間、頭に一つの考えが浮かんだ。

 戦闘不能は無理でも、戦闘不可能なら出来るかもしれない。

 ミライは目線をセーナの方に向ける。

右手に薄くするどいバリアを持って。

「ふん、別に下着ぐらい見えたって良いわよ!」

セーナはナトレの方を向いて言った。

 そう、セーナの姿は、水にれてTシャツがけている状態。

 上下が緑で統一なのが見え見えなわけで……。

 セーナは視線をナトレかミライの方向に向けた。

その瞬間だった。

 ミライは再びセーナの元へ瞬間移動した。

 そして、急なミライ行動に驚くセーナの顔下の顎元あごもとに左手をえて、無理やりセーナの視線をミライの方に向けさせた。

「あの時は、本当にごめん……。もう許してくれないか……」

そうミライは感情的に言いながら、右手に持つ鋭いナイフのようなバリアをそっと動かす。

 セーナのひもパンの紐を目掛けて……。

「え、えっ……」

セーナは言葉を詰まらせ、ほおが少し赤く染まる。

 正直、セーナがこんな表情をするのはミライにとっては計算外だった。

 普通に殴られるかと思った……。

 そして気づかれることなく、結び目切断に成功した。

 ミライは、セーナから左手を離し、ナトレの方に向かって歩いていく。

「ナトレ。僕の勝ちで良いよね」

「ちょっと、何言ってるのよ!」

ミライの突然の言葉に、セーナは反論はんろんする。

「おそらく、セーナの負けよね」

「なによ、その言い方!」

セーナは声を張り上げて言う。

 セーナはまだ現状に気がついてないようだ。

「セーナ。その格好で、まだ戦う気?」

前方のナトレは苦笑いを浮かべながら言った。

 その苦笑いを見て、ミライはセーナの姿を見る事無く苦笑いを浮かべる。

 見てしまったら、それこそ死につながってしまうから……。

 セーナは腕から順に、見つめ始める。

 そして、足元に落ちている物に気がつく。

「キャーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」

セーナの悲鳴ひめいの声が、あたり一面にひびくのだった。

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