第105層 次エリア
この作品は、文章表現レベルが1/1000Lvの作者の書いた作品です。
キャラ名が被ったりしますが、作者はオリジナルだと思っています。
様々な表現が含まれますが、話の内容と、作者の成長を見守ってください。
「この空間も懐かしいな……」
ミライは、辺り一面真っ暗闇の中、呟いた。
ここは、転送空間とでも言うのだろうか。
自分の姿すら確認できないくらい真っ暗だ。
体は自由に動かせないが、何かしら前に進んでる気がする。
そんな変な空間も2回目となると、さすがに慣れが出てきて全然平常心で居られる。
それにしても、いつも隣に居た存在が居なくなると、何だか寂しく感じてしまう。
やっぱりミチは存在感が大きかったからな……。
そんなこんな暗闇の中で色々考えていると、やっと出口の光が見え始めた。
やっぱり、出口の光が現れてからの方が緊張する。
ワープした瞬間から即死、見たいなことが起こらないことも無いのだ。
ミライは光がだいぶ大きく見えてきてから、胸に手を当て、大きく深呼吸をする。
そして、小さな願いを一言呟いた。
「どうか、安全な場所にワープしますように……」
ミライは出口の光の眩しさに目を瞑りながらも、暗闇の転送空間を脱出するのだった。
さあ、次の世界はどんな景色だ。
目の前に広がるのは、大空、真っ青な空、そして眩しい太陽。
そして……また、地面に立っている感覚が無い。
「って、またかあああああああああああああ」
ミライは叫びながら、地面に向かって落ちていく。
落ちるのが急すぎて、体を地面の方に向けることが出来ない。
「ぐはっ」
ミライは背中から落ちて、地面に叩きつけられた。
「いててててて、って熱っ!」
そう叫ぶと、ミライはその場で飛び上がった。
立ち上がり、地面に目を向けると、そこに広がっていたのは、さらさらした砂だった。
ミライは自分の手のひらにも目を向ける。
手にも細かい砂が付着している。
手の砂を掃いながら、ミライは顔をゆっくりと上げて、辺り一面を見渡した。
広がるのは、一面の砂と空。
その境界線までがハッキリと見て分かる。
……ただその他は何も見えない。
どうやら、今回のステージは大砂漠のようだ。