表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ア・ホールド・ダンジョンズ!  作者: オレン
第二章(上) 束縛された水の街
104/217

第104層 道具片手に一旦お別れ

この作品は、文章表現レベルが1/1000Lvの作者の書いた作品です。

キャラ名が被ったりしますが、作者はオリジナルだと思っています。

様々な表現が含まれますが、話の内容と、作者の成長を見守ってください。

 「持ち物3個って、1種類の所持数マックスで3種類でも良いんですか?」

ミチはネロの方を見上げながら言った。

「それはダメよ。3個と言ったら3個。同種類を複数持っていくんだったら、同じ物を3個が限界よ。水だったら3本、食料でも3個のみよ。大きさは問わないけど」

「それだったら、コイン100枚なんて無理なんじゃ……」

ミライがネロに言葉を投げかける。

「それは大丈夫。持って行かないその他の物はこちらで預かるわ。あ、そうそう、今回から汚かったり壊ている物をしまっても、再生出来ない様にしておいたから増殖は無理よ。いい?」

ネロは不適な笑みを浮かべながら言った。

 それを聞いて、ミチとミライは顔を合わせて苦笑いを浮かべる。

 全部筒つつ抜けでばれてる……。

「あ、それと、資金は繰越くりこしじゃないから。また0から集めなおしだからね」

ネロは大事な追加情報を淡々(たんたん)と言う。

「モンスターから金出るようにしてください」

「だめよ、バイトでもして稼ぎなさい」

ミライの頼みは、簡単に流された。

「じゃあ、あのコインの取得方法は?」

ミチは質問を再び投げかける。

「一定条件を満たした強クラスのモンスターを倒したときか、あとは、特殊な依頼やイベントをこなすのね。その他、良いおこないでもすれば、私からのご褒美ほうびとしてあげなくもないわ」

ネロは言いなれた感じで、スラスラと言った。

ネロの言葉に、ミチは大きくうなずく。

 少し間が空いてから、再びネロが2人に聞き返した。

「もう質問は無いかしら?」

「無いです」

ミチは元気よく笑顔で答えた。

 ネロの目線がミライの方に向けられ、ミライは大きく肯く。

「それじゃあ、いい頃合だし、早速ワープ作業に移るわね。ほら2人とも中央に立って」

そうネロに言われて、ミチとミライは、前にもワープする前に立った場所まで歩く。

「じゃあ、持って行く道具選んでちょうだい。メニュー画面から取り出すだけで良いわ。いらない物はメニューに預けておいてね」

ネロは、ネロ用の大きな電子画面のようなメニュー画面を出してから言った。

双剣そうけんは2組で1つですよね」

ミチが叫ぶように言った。

「うーん……まあ、いわよ」

ネロは少しだけ考えてから言った。

「じゃあ私はこれで」

ミチは、そう言ってメニュー画面から道具を取り出した。

 出てきたのは、双剣、大量に水の入った袋のような水入れ、そして大きく平らな砥石といしだった。

 ミチが朝早くに剣をいでいるのは知っていたが、まさかこんな大きな石を使っているとは……。

「じゃあ、僕は……」

ミライはつぶやきながら選び、悩んで選んだ3品を取り出した。

 取り出したのは、ミチと同じ水、ほうき、そして中華鍋ちゅうかなべだった。

「何で、それ?」

ミチは中華なべを指差しながら苦笑いを浮かべて言った。

「これが一番万能だから。あつかいやすいし」

「ふーん」

ミライの答えに、ミチは笑みを浮かべて、軽く言葉を返した。

 「じゃあ、その他は私が預かるわよ」

そう言ってネロは、画面を操作する。

すると、ミライの開いていたメニュー画面のアイテムらんから、全てのアイテム名が消え去った。

 それを見て、ミチは少し驚いた表情を見せる。

「それじゃ、早速だけど飛ばすわよ。早く道具しまいなさい」

ネロはそう言うと、だいぶ高い場所まで上昇じょうしょうしていく。

ミチとミライは、落ち着いて道具をメニュー画面内に収める。

「準備良いわね。それでは飛びまーす」

ネロはだいぶ遠いところから叫んだ。

ネロの言葉と同時に、なつかしい騒音のような機械音が鳴りひびく。

 しばらくすると、2人の体がけ始める。

一旦いったんお別れね。ミライ、またどこかで会いましょう」

「ああ。どこか町かなにかで」

ミチとミライは軽く言葉を交わし、お互いにニッと笑みを浮かべる。

 だいぶお互いの姿が薄くなってきた……。

「それじゃ、行ってらっ……」

ミライはネロの言葉を最後まで聞く事無く、転送されるのだった。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ