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ア・ホールド・ダンジョンズ!  作者: オレン
第二章(上) 束縛された水の街
102/217

第102層 100枚コイン

この作品は、文章表現レベルが1/1000Lvの作者の書いた作品です。

キャラ名が被ったりしますが、作者はオリジナルだと思っています。

様々な表現が含まれますが、話の内容と、作者の成長を見守ってください。

 ネロの言葉を聞いて、2人の動きが瞬間的に止まった。

 ミチはネルロスをずっと口を開けてみている。

「……じゃあ、一体どうしたら!」

ミチは一歩前に出てから、少し強めに言った。

「そうねえ……とりあえず、進んでもらうしか無いわね」

ネロはそう言うと、地面の方までゆっくりとりてくる。

「いつになったら出れるのよ……」

ミチは下を向き、独り言のように呟いた。

「あなたたちの頑張り次第。今はそれしか言えないわね」

そう言いながら、2人に近づいてくるネロ。

 ネロはゆっくりと歩いて、ミチの前で立ち止まった。

 こうして見ると、ネロの背の高さがはっきりと分かる。

 ミチの背の感じから見ると、僕よりも背は高いだろうか。

「そういえば、あなたが拾ってきたもので、脱出に役立てるアイテムがあったわね」

そうネロは、ミチに向けて言った。

 その言葉に、ミチは顔を上げる。

「あなたが、勘で持ってきた、ロンギコロンからの戦利品のコインよ」

ネロの言うロンギコロンとは、最後に戦った裏ボスのような者。

 あいつには、嫌な思い出があるだけだが……。

 となりに居るミチは、ネロの言葉を聞くやいなやメニュー画面を開きだした。

 そして、ミチは、手のひらに円状のコインのような物を2枚取り出した。

 どこかで見たような気がする……。

「そうそう。それよ」

ネロは、そのコイン上のものを見て言った。

「これが脱出とどんな関係が?」

そうミチは聞く。

「説明するのは難しいけど、簡単に言えば、そのコインを100枚集めれば1つだけ願いが叶うわけよ」

「つまり、100枚集めて『この世界から生きて脱出したい』と言えばいいと」

ミライはネロに対して言う。

「そう言うこと」

そう言ってネロはうなずき、再び宙に浮き上がって行った。

 そして、空中でぴたりと止まり、振り向いてこちらの方を見る。

 どうやら、あの場所が、ネロの話す定位置のようだ。

「で、本題に進むわけだけど、2人は次のエリアに進んでもらうわ。でもその前に、少しだけ準備と説明がるのよ。そのために、ここに呼んだわけ」

ネロは両腕を組みながら言った。

 それにしても、ネロさんの服装、目のやり場の困る格好だな……。

 そういえば、説明は前にも……。

 ミライは前の出来事を思い出して口を開いた。

「質問は最後にするので、説明お願いします」

ミライは少し笑みを浮かべて言った。

「ふふ、覚えていたのね。ついでに復唱もしとく?」

「面倒くさいので遠慮しときます」

やる気なさそうに言って、ミライは笑った。

 ふと、となりのミチを見ると、口を空けてネロを見ていた。

 話に付いて来てないのではなく、話の空気に付いて来れてないようだ。

「最初にネロさんに会ったときも、こんな感じだったんだよ」

ミライはミチに対して小声で言った。

「ふふ、まるで私の時とは別人だわね」

ミチはそう言って、ミライに笑顔を見せた。

「では、話すわよ。1回しか言わないから、ちゃんと聞いてね」

ネロの問いかけに、2人はうなずくのだった。

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