第101層 再びの入り口
この作品は、文章表現レベルが1/1000Lvの作者の書いた作品です。
キャラ名が被ったりしますが、作者はオリジナルだと思っています。
様々な表現が含まれますが、話の内容と、作者の成長を見守ってください。
闇の中を数分間、風を受けながら落ちて行った先には、当然のように地面がある。
地面に落ちる寸前は、ミチの手のことも忘れて叫んでいた。
本当に落下で死ぬかと思ったからだ。
でも、何が起きたかは分からないが、地面への着地寸前で落下する体はぴたりと止まり、無事に着地できたのだ。
「ここは……」
ミライは着地後、少し時を置いてから呟いた。
周りに見えるのは、暗闇の中、大量に宙に浮くモニター画面のような物。
そして、長い黒髪で露出の目立つ服装をした宙に浮く人物。
そう、ここは間違いなく前にも来た事のある場所。
この世界の入り口の場所だろうか。
始めの頃の嫌な記憶がよみがえってくる……。
ミチは、ミライと繋いでいた手に気がつき、無言で握っていた手を解いた。
ミチは顔を赤めらせて、少し気まずいムードになった。
そんな空気の中、高い場所からフワフワと浮きながらネロが下りてきた。
「おかえりなさい」
ネロは2人を見下ろしながら言った。
「ネロさん。何で私たちはここに?」
ミチは宙に浮くネロを見上げながら言う。
「だから手紙にも書いてあったじゃない。一定条件を満たしたからって」
「じゃあ、私たち元の世界に帰れるんですか?」
ネロの言葉を聞き、ミチは質問を投げかけた。
「ええ、いつでも帰れるわよ」
「ネロさん。それは、生きて、ですか」
生きて、の言葉の部分をはっきりと言って質問するミライ。
それを聞いた途端、ネロのどこかしら明るかった表情に曇りを見せた。
「鋭いわねえ……。そうねえ……今のままじゃ、死んで帰ってもらう事になるわね」
そう言ってネロは、ニヤリと笑みを浮かべるのだった。