表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

6/29

Scene06:盤上の遊戯

「ギャラリー・ヴァルハラ」の最上階ペントハウス

「静謐」が支配するオーナー室で、サイファーは無数のモニターを眺めていた。

モニターの一つには、地下「タルタロス」で、なおも破壊の限りを尽くす黒龍とイェーガーの戦闘が映し出されている。

別のモニターには、AI「アルゴス」がパニックを起こし、論理エラーの警告を吐き出し続けるログが流れている。

そして、メインモニターには、スタッフ用エレベーターから脱出し、カレイドポリスの酸性雨の中へと消えていく、小さな人影——有栖川玲の姿があった。

サイファーは、能面のようなサイバーマスクの奥で、満足げに息を吐いた。

「見事だ、有栖川玲」

その手には、旧時代の「碁石」が握られている。

「渉……お前の『遺産相続ゲーム』は、まだ始まったばかりだ。——さて、次の『盤面』はどう動くか」

サイファーは、玲という「ノイズ」が、「秩序」と「混沌」の盤上にもたらした波紋を、愉しむように見つめていた。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ