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久敏、老人保健施設にいく
稲城市立病院では、入院中に勝手に部屋を抜け出し、
転んで看護師の手を煩わしたのも、1,2回のことではなかった。
やがて、病院からこれ以上めんどうをみていられないということで、
稲城市の唯一の老人保健施設デンマークイン若葉台にいくことになった。
老人保健施設では、名目上、リハビリをして、
自宅に戻ることを目的とするところである。
そこでは、エレベータに細工があって、
勝手に他の階にいけないように、なっていた。
祖母、嘉子は、久敏が好きだった「うなぎのかば焼き」をもってきて、
久敏に食べさせた。職員は黙認した。
やがて、2月以上たったころ、医師からちょっとまずいことになった、
薬を追加するといわれた。
病名は言わなかったし、聞かなかった。
これは後から間違いだったと思った。
久敏はその施設では問題行動をしないで、まあ、する気力もなかった
かもしれない。移動は他の入所者と同様、車いすであった。
入所者は、ほかの同様なとこでも同じだと思うが、
主として女性だった。




