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こころを病んでいる人  作者: セブンイレブン


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「寮」後期

ぼくはまず警察署にいった。家に帰りたかった。


 木村さんがぼくの身元を引き取りにきた。


 次に大きな橋を自転車でとおり路肩に突っ込んだ。


 自転車は倒れ、自分で救急車を呼んだ。




 木村さんは父に蒲郡まできてほしいといった。


 父はパートが休みの日に蒲郡に向かった。


 秀忠くんは統合失調症ではないか。と木村さんはいった。


薬も統合失調症の薬がでているようだし、


明らかに不在の寮生の声がするといって下におりてきたり、


ひょっとすると幻覚もみえているかもしれない。



 しかし、うちは過去にそういう人も在籍したことがあり、


心配いりません。


 その場には担当スタッフの河合さんもいたが、おとなしくしていた。


父は木村さんの言葉に安心して帰宅した。



後に聞いたが、秀忠と河合さんにはこんな話もあったようだ。


夜、河合さんに森に連れていかれ、動物の目が光る中、


野生動物に追いかけられ、怖い思いをしたといっていた。


秀忠の話はこれに限らずウソと現実が区別がつかないところがある。



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