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寮での暮らし中期
秀忠は作家に本気でなりたいと所長も木村さんにも思えなかった。
本気でなりたいなら書いてみろと中古のレノボのパソコンを買いあたえ、
秀忠の作家としての仕事?がはじまった。
読むのもそうだが、書くのも長編が好きで短編に続き、
空間時空という10万字を遥かに超える小説を書き始めた。
やがて親子親睦会の日がきた。父親はパートを優先して欠席。
母親はまだ会うには早いのではないか、との
木村さんのアドバイスを聞いたが出席した。
当日は親睦会が終わるとかっぱ寿司に入り、
久しぶりに母と子の2人で会食をした。
それから2週間も立たないうちに木村さんから電話があった。
秀忠君がホームシックになっています。
本来はよくはないのですが、PS2のゲーム機を送ってください。




