わたしが逃げた長い1日5 松沢病院まであと少しで、「警察沙汰」になる
新宿西口に出ると、わたしは、タクシーに乗って松沢病院に向かった。
少し、経ってわたしは、小銭入れはあるが、財布がないことに気づいた。
「ないない! 財布がない」 運転手さんも「ただならね様子」に
気が付いた。
しばらく、ポケットやカバンを探したがない。
「財布がないんです。なじみの喫茶店で、立て替えて、もらいます」
カード入れがあれば、お金をおろすことができたのに、
あいにくカード入れは、家に置いている。
「そんなことができるわけないでしょう」
「うちは、ボランティアではないんだ」と怒鳴った。
止まった場所は、喫茶店の目の前である。運転手さんは、
無線で会社に連絡した後に、警察に通報するといって、
わたしの了解をとって、その通りにした。
止まった場所には「どうしました」と、付近を巡回する人が声をかけた。
「わたしも、これから交番にいくようがあるんです」
その人は、歩いていってしまった。
そのすぐあとに、わたしは、スラックスのポケットから、
「サイフ」を見つけた。
「あった!」 わたしは、お金を払った。
特に、見つけにくい場所にあったわけではないのに「どうしたんだろう」
そのときのわたしの精神状態は、普通ではないし、警察に通報されると
いっても、全く動じるわたしでは、なかった。
「松沢病院」にいったところで何になったんだろう。
近くのホテルにいくなら、わかるが、スマホで検索することも
していなかった。
やがて、「パトカー」が、到着した。先ほどの「巡回の人」は、戻って
「正気」ではない、「運転手」とともに「警官」と話をした。
「運転手」さんの「精神状態」が、心配です。と「巡回の人」
「新宿」という「繁華街」で客待ちをしていながら「経験値がない人だ」と、
わたしは、思った。
車を止めて、一緒に探してくれたら、見つかったに違いない。と自分のことを
棚にあげて、そう思った。
「警察沙汰」になる前に、サイフは、見つかったに違いない。




