藤沢病院の出来事 後編
藤沢病院では患者がリネン交換をする。
ぼくはうまくできず、補助の人に手伝ってもらった。
医師は女性の医師だった。
早く措置入院を解除させたいと思ったが、
ぼくはきかれたことに正直に答えたのですぐに解除されなかった。
やがて措置入院解除で医療保護入院。
ぼくが本が好きだと知ったら、伝記などの本をもってくるように、
女医は両親に伝えた。
しかし、全く興味がなかったので、児童書を持ってきてもらうようにした。
やがて初めての面会、治っていないと父は取り乱した。
父にはレフレに行く前に戻ってほしかったらしい。
しかし、この態度に担当医はひどく心証を悪くした。
父が弁明したならこういった。あんたも強引だろう。
子供は入院中、多くの大人の男性から可愛がられた。
なかには入れ墨を掘ったやくざの人もいた。
やくざに興味があるのもこのときの影響かもしれない。
やがて退院、そして次の病院が決まるまで通院。
この間で障がい者手帳2級を取得。ぼくも2級にびっくりしていた。
なぜならぼくと仲良かった人は3級どまりだったから。
行政は最初、川崎のハートフル病院に打診したが、断られた。
結局、決まったのは、思春期外来を非常勤の男性の医師が行っている、
東横敬愛病院だった。