「秀忠」の「住む家」を探す 内見の結果と「秀忠」の反応 10月6日
次の日の午後に、物件の管理している、不動産会社から、電話があった。
おそらく、審査に通ったのだろう。
「秀忠」さんは、いらっしゃいますか。
以下電話で、テンパリながら、話すのは、「良子」と管理不動産会社、
「今、体調が悪くて、入院してます」
「お仕事、何をしていますか」
「今、小説家ではないのですが、小説家になりたい夢があって、
小説を書いています」
「連絡を取りたいんですが」
「スマホは、家にありますので、秀忠から連絡させます。
聞いてきた。「秀忠」から、電話をするということで、電話が終わった。
「秀忠」は、電話したが、電話は、つながらなかった。
管理会社から、電話があった。オーナーに確認するから、待って欲しい。
管理不動産会社に「良子」が、1回連絡した。
6時過ぎに、管理会社から、電話があった。
「今回は、見送らせてください」
「有無を言わさない」応対だった。「良子」は、悔しくて、泣き崩れた。
夜8時に電話がくるはずだが、6時30頃に「秀忠」から、電話があった。
「今回は、残念ながら、なしになった。入院しているのが、
ネックになったようだ」
「一時的に、中野島に住むことが、できないか」と、「秀忠」
「里心が、着くからだめ」何度か聞くので、わたしは、やや声を荒げた。
「父さん、何に怒っているの、わがままだよ」
「こんなところで、長く入院しているのは、限界だよ。
父さん、わかっているの」
「わかっているよ」
「わかっていない。それなら、早く、退院させてよ。限界なんだ」
「こちらは、やることは、やっている。」
「良子」が電話に出た。要約すると、以下の通りである。
明日、「医療保護入院」になるはずなので、松沢病院に、転院させる。
「秀忠」の家探しの前に、2人の家をみつけ、
「秀忠」の荷物を一時的に置く。退院後の「秀忠」も、1時的にそこに住む。
2人の意見は、違うが、一致させる。
話しが、複雑なので、理解してもらうのに、時間がかかったが、
「秀忠」は、納得した。
わたしは、納得していなかったが、電話では異議は、言わなかった。
わたしは、収納がないし、荷物が多いし、「良子」の新しいベッドもあるの
で、1部屋を荷物置き場にして、2LDKか3DKの駅チカ物件を希望するが、
「良子」は、前に住んでいたから、「中原区」は、避けたい。
2人で住むし、お金の関係で、2DKに住みたいと言っている。
不動産会社から、ラインが届いた。「どうでしたか」
わたしは、「良子」に指示して、希望を伝えた。
「良子」が、ラインした、「隆」から、電話があった。
良子が、今日の顛末をはなした。
「隆」は、そうかといっただけで、「大変だったね」とか、
「気落ちしないで」とか、言わないで、全く「あっさり」していた。
良子は、その返事に対し
「物件がダメだったことより、ショックだった」といった。
「隆」に期待することが、間違いだ。こちらの反対を振り切って、
家出した子だよ。おれは、隆とは、今後、かかわらない。




