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エリは言った。
「ねえ、メモを見せてもらってもいい?」
ユウタは言った。
「うん、いいよ」
エリは言った。
「一緒に見てもらってもいい?」
「うん」
二人は一緒にユウタのメモを見る。
面白くない女性タレント
それでいけてる
拾える人は
投げないといけない
○○と特に多かった
そこで幽霊が止まる
騎士が言うのも○○だけど
粕が
ばっちりだった
教えが詰まってる
嘲るので
回ってきた○○
ヨーグルト少しこぼす
夕方には○○やっつける
たっぷりと
レタスと○○換える
サングラスから人が出て来る
アナゴ展
バッタ人
サイドメニュー
梅雨入り
いつも作るわけじゃない
見たら分かる人
教えてもらう
ホタルイカの干物で出来てる
そのくらいの方が
そういう黄色いの
箸が止まる
お風呂任せ
町に設置
弾けそうな
町の演奏
習い事の教室
それをじっと見つめて
イカの硬さ
買い物カゴ置いてある所
実は○○だったと告白する
判断に迷ったときは
みんなが○○を待って
好きなプロレス技やってる
閉店間際のスーパーで
四十代が○○人
ぶっちぎりで○○
節約しないといけなくなってる
うん、犬
技術を使おうと思って
鬼○○人
受診する人が多い
笹掻き分けて
シャッター上げてみて
それまで待てない
シャドーピッチング
そこ不自然
無駄な動きは
新しいやり方
うなぎを焼いてるのに
○○午前中で終わって
エリは言った。
「○○午前中で終わって。なにが午前中で終わって?」
ユウタは言った。
「なにが午前中で終わってだろう。○○午前中で終わって。なんだろう」
エリは言った。
「なにが午前中で終わって?」
「練習…」
「なんの練習?」
「練習なのかな」
「どうする?」
「仕事。仕事が午前中で終わって。仕事が午前中で終わってなんだろう」
「仕事かあ、これから面白くなるの?仕事が午前中で終わってなに?」
「仕事が午前中で終わって、動物園に行って虎の絵を描く、銭湯の中を歩いてる虎の絵」
「動物園に行って虎と銭湯描くの?なんで銭湯なの?」
「なんとなく銭湯と虎の組み合わせがいいかなと思って」
「そんな深い意味は無いの?」
「深い意味は無いな。なんとなくいいかなと思って。絵の中に人は居ない、虎と銭湯だけ」
「人が居たらなんか恐いもんね。襲われるかもしれないから」
「そうだね。人は居ないね。大体のとこは人が居ない方がいいね」
「大体のとこは人が居ない方がいいんだ?例えばどこ?」
「体育館とか」
「体育館は人が居ない方がいい?人が居ない体育館はさみしくない?」
「もしさみしくても人が居ない方がいい」
「体育館以外はどこ?」
「町とか」
「人が居ない町は恐くない?」
「でも人が居ない方がいい」
「ユウタが人間ぎらいなだけじゃないの」
「人間より人間が作ったものの方が綺麗」
「よく分からん。次行こう」
二人は一緒にユウタのメモを見る。
勝手に見せられて
それをなんとか言っていく
ゲームを一緒にするのは
それを伝えると
ストーンヘンジの上を飛んで
そんな45の
もうやらしてもらえると思ったけど
決定打
口がでかい魚
そういった人が居る
100ポイント
Sさんは
いい人でてこないかな
○○の庭の
季節の変わり目
○○の音が聞こえないように
そこの二人
○○の方にも繋がっていくんだ
出航
体力自慢
具体的な○○は無い
お弁当見えない
それに手を出して
上に着るもの用意して
変な評価
ハンバーガーをそうやって
唐揚げの中に混じって
グレードの高い
コンビニで買う時
僕に後二つ
○○着ずに連れて行かれて
歩幅が違う
エコバッグ二つ
焼き鳥屋で働く
部屋も似てる
腕長い仲良し
寺の参拝
ホームセンター 蓋
まあまあそういう事
小休止
転勤
出発する姿を見て
途中で放り出して
勉強をしないと
本人はミスしてない
野菜工場
死ぬまで謝った
好きな小説家
バランスよくなるように
漫才終わって
自分の体重の○○倍の重さの
急にやる気になった
考えてない方
入り組んでる
そういうのを捨てていかないと
新幹線の席に忘れる
○○の方は仕舞っとく
今日は歩くの嫌だな
○○でやっていく
ちょうどその魚が
目の前で調べる
その言葉じゃぴんとこない
がさつなのか
あまりに○○だから驚いた
冷凍○○通り
その小さな入れ物は
豚さんは
○○した男性を
見る道具
家の前に
すごく汚れが落ちるの
今やってるので目一杯
今日は人が多い
○○の中に卵が入ってる
ゼムクリップ
袋に入れてない
丸は○○
ピンクの斧
エリは言った。
「ピンクの斧なにに使うの?」
ユウタは言った。
「薪割りじゃないの」
エリは言った。
「普通だな」
「普通だよ」
二人は一緒にユウタのメモを見る。
ここに居るすべてのおじいさんに
エリは言った。
「ここに居るすべてのおじいさんに。ここに居るすべてのおじいさんになに?」
ユウタは言った。
「なんだろうこれ。ここに居るすべてのおじいさんに。ここに居るすべてのおじいさんに。なんだろう」
エリは言った。
「ここに居るすべてのおじいさんになに?」
「ここに居るすべてのおじいさんに手を繋いで輪になってもらう」
「ここに居るすべてのおじいさんに手を繋いで輪になってもらってどうするの?」
「輪の中心にベッドがある」
「普通のベッド?」
「普通のベッド。ベッドで手足が長いおじさんが跳ねてる。屋外。手足が長いおじさんがベッドで跳ねながら「時計回り」って言ったら、手を繋いで輪になってるおじいさん達がゆっくり時計回りする」
「誰かにそれを見せたいの?」
「多分誰かにそれを見せたいわけじゃないと思う。手を繋いで輪になってるおじいさん達がゆっくり時計回りするあいだ、手足が長いおじさんはベッドでずっと跳ねてる。体力ある」
「誰も楽しくなさそう」
「そうかもしれないけどやってる」
「誰も楽しくないけどやってるんだ?」
「そうかもしれないけどやってる。しばらく手を繋いで輪になってるおじいさん達がゆっくり時計回りしたら、ベッドでずっと跳ねてる手足が長いおじさんが「反時計回り」って言って、手を繋いで輪になってるおじいさん達がゆっくり反時計回りする」
「それも誰も楽しくないかもしれないけどやってるんだ?」
「誰も楽しくないかもしれないけどやってる。しばらく手を繋いで輪になってるおじいさん達がゆっくり反時計回りしたら、ベッドでずっと跳ねてる手足が長いおじさんの体力が尽きて「終了」って言って、手足が長いおじさんがベッドに倒れる。手を繋いで輪になってゆっくり反時計回りしてたしてたおじいさん達は「終了」って言われたらすぐに繋いでた手を離してばらばらになる」
「なんでおじいさん達はベッドで跳ねてた手足が長いおじさんの言うことを聞いてたの?」
「なんでだろ。輪の中心のベッドで跳ねてて目立ってたからかな」
「目立ってたからって言うこと聞く?」
「なんとなく言うこと聞いてしまった」
「おじいさん達に手を繋がせて輪にしたのは誰なの?」
「ベッドで跳ねてた手足が長いおじさんとは違うおじさん」
「その人誰なの?」
「おじいさん達の知らない人」
「知らないおじさんの言うこと聞かなくてもいいのに」
「おじいさんの中には回った後にあのおじさん達誰だったんだろうねって言ってる人が居る」
「最初に誰か聞けばよかったのに」