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エリは言った。
「ねえ、メモを見せてもらってもいい?」
ユウタは言った。
「うん、いいよ」
エリは言った。
「一緒に見てもらってもいい?」
「うん」
エリは26歳の女性。ユウタは30歳の男性。二人は結婚している。二人は一緒にユウタのメモを見る。
抜くの知らない
苦労もしたから
ますます苦しくなる
牡蠣にしか出来ない事
ストレートにためこんでたこと言う
鰻は知っている
平目買う
貫く
中学二年生の時一緒だった
先手を打たないと
居てくれてありがたい
ホールドして
枯れない
四と
見立てでは
クリームめちゃくちゃいい
上がってる時は上がってる
ちゃんちゃん
オン
ボイス○○の皆さん
どなたが引っ張る
バキバキで
どう遊べばいいのか
二人の○○にショックを受けて
五感は
○○五つ
前半あと
12分これがちょうど
そういうとこ見てない
どきどきなの
しつらえていく
これまで出来てたもの
その球の見方
その鍋はそう思わなかった
匠な瞬間
ルートは変えられない
バスのキャラの歯
その通りやってみたけど
その辺に溜まってたらいい
覚悟がないと出来ない○○
退路は断たれた
虫は放っといて
容易い
家に入っても長袖
全て外れたの
○○だから違うもの
また白いの
補い合って
最近までよく見てた
出だしが
閉じこもって
くるんとひっくり返し
だいぶ緩めた
それは言っとかないと
縫う人
力が入らない
わーっと子供達が集まって来る
元々がそうだった
丸投げやり方は
神ひげ
80個は
モデルが通る
通じなかった
寝首も掻かれた
どこにでも
これも消えるのか
川別に
河跡湖
すぱっと
五大湖
鬼のような○○の人は
やっても無理なものは
ここでは戦えない
その毎日
それに気付くの
俺も最近
エリは言った。
「俺も最近。俺も最近なに?」
ユウタは言った。
「これかー。なんだろう。俺も最近。俺も最近なんだろう」
エリは言った。
「俺も最近なに?」
「俺も最近家の中で出来る趣味がないか考えた」
「家の中で出来る趣味なに?」
「趣味はフルフェイスヘルメットを折り畳み地図で包む」
「それが趣味なの?なにが楽しいのか分からないけど」
「バイクで出かける時にフルフェイスヘルメットを包んでる折り畳み地図を開けるのも楽しいし、帰って来た時にフルフェイスヘルメットを折り畳み地図で包むのも楽しい」
「それするの面倒臭くない?」
「面倒臭くない、楽しい」
「本当になにが楽しいのか分からない」
「帰り道も帰ったらフルフェイスヘルメットを折り畳み地図で包めると思ったら楽しみ」
「この俺ってユウタのことじゃないよね?」
「俺のことじゃないね」
「この俺は他になにか趣味ないの?」
「クロスワードパズルが趣味」
「趣味クロスワードパズルだけでよくない?」
「フルフェイスヘルメットを折り畳み地図で包むのクロスワードパズルでは得られない高揚感がある」
「本当によくわからないからもういいや」
「クロスワードパズルの雑誌を折り畳み地図で包んだ事があるけど、フルフェイスヘルメットを折り畳み地図で包んだ時のような高揚感は得られなかった」
「もういい」
二人は一緒にユウタのメモを見る。
生き残り
夜空を
みんな遅刻してる人
出すのが遅いって言われる
憧れて始めましたよ
私が先に出るから
ホテリエ
とんでもなく○○なものが
○○人のパワーを
栗が腹の中で
下町でアイス
戦えなくなる
突っ走って
○○を発揮してください
一回なんだね
かやく的に
ふかふかの上で
六島
あの人がいれば分かる
漏れなく
棒アイス食べてる
こけしを回転させて
後でもみもみ
木のソリでくるくる回る
まだ勝てない
超えられない壁
ばたばた
さつまいも渡した
思い付いた時のまゆ毛
書き方がどうこう言ってるんじゃない
アルバム聴いたなって
結構大変で
任されたから
それ言っていい
その美を
○○を楽しみたい
見事に変えた
掴まらずに
そういうの気にしてない
やり返した
囚われない
突破する
次なるステージへ
キレキレが終わって
○○の大動脈
閉じ込めた
社会が○○するの得意じゃない
イチゴのキャラが忙しなく
パジャマは見てきた
メンバー辞めていってる
貰えばいいのに
その時肘
ひとんちのマンガ
○○するとドキドキする
常にずれを感じてる
自分の世界に入り込む
玄関に行って○○してて
綴れないから
それで大丈夫だったから
今日のこのハガキも
それで出なかったら
それは続けられない
眩しい中挨拶
なりきって
貴重なところ見せてもらった
ひょっとして転換か
襟の先指し示す
ひとかきで
ヘアバンド 鷲
たぬきの目
わずかでも
もう飽きている
それで待ってるしかない
触るのに
見ても分からない
ファイブ○○待った
長い○○になった○○
一個のブランド品で
梅使ったジュース
エリは言った。
「梅ジュースじゃなくて?」
ユウタは言った。
「多分他のものもはいってるんじゃないの」
エリは言った。
「ふーん」
二人は一緒にユウタのメモを見る。
○○を取ってしまうと
とまり木
後半から○○
エリは言った。
「後半から○○。後半からなに?」
ユウタは言った。
「後半からなんだろう。後半から。後半からなんだろう」
エリは言った。
「後半からなに?」
「後半から元気出る」
「なんの後半から元気出るの?」
「授業の後半から元気出る」
「なんの授業の後半?」
「化学、高校生かな。化学の授業の後半から元気出る」
「化学の授業の後半から元気出てどうなるの?」
「化学の授業の後半から元気出て、椅子に座ってる尻の下になにか置く」
「元気出たからって椅子に座ってるお尻の下になにか置く?別に置かなくてもいいと思うけど。ちなみになにをお尻の下に置くの?」
「化学の授業の後半から元気出て椅子に座ってる尻の下にサイコロを置く。上になってるサイコロの目を当てる」
「当たらないだろ。化学の授業中になにしてるの?そのお尻の下にサイコロ置くのでおしまい?」
「他になにか尻の下に置くものあるかな」
「なにかまだお尻の下に置く?」
「椅子に座ってる尻の下に飴を置く」
「気色悪いな食べ物をお尻の下に置かないでよ」
「尻の下で飴を少し温めてから飴を舐める」
「しばらくお尻の下に飴を置いとくんだ?よけい嫌だな」
「飴おいしい」
「その飴を舐めるの嫌だけどな。止めて欲しい」