牢屋の中で・・
今は夕方ってところか・・・
ということは半日近く気を失っていたってことか
しかし・・・腹が減ったな
今日の朝、パン一つしか食わせてもらってないから流石に空腹だ
「食事よ・・・」
そんな時、鉄格子を開けて一人の衛兵が入ってきた
「おお~グッドタイミングだぜ・・かなり腹が減っていて、さらにあの熊姫の一撃で満身創痍だったからな~ww」
と・・衛兵から食事のはいった盆を受け取ろうとしたが・・盆が上に挙げられ受け取りを拒否された。
「ふ~ん・・熊姫ねぇ・・反省のない義賊様にもう一撃加えましょうか?(ニッコリ)」
その衛兵をみて俺は青ざめた。・・・服装は普通の軽鎧だが熊姫様本人が目の前にいるのだ
「ちょ・・・なんで姫さんがここに来るんだよ・・」
正直顔は笑っているが後ろに獰猛なヒグマのオーラが見えてる・・
「あなたの判決を伝えに来たのと様子見も兼ねてね・・」
姫様は無防備に鉄格子の中に入り、俺の食事を石のテーブルの上に置き、自分も腰かけた
「姫さん一人で来たのかい?犯罪者のいる部屋で不用心にもほどがあるとも思うんだが?・・・」
さっきもみたがなかなかいいプロポーションしている姫様だ・・こんなところに一人で来るとは・・ww
「あら・・さっきの一撃で私の戦闘力がわかっていると思ったのだけど・・」
はい・・十分に分かっております・・戦闘力53万ですね・・・
「てか・・姫さんいったい何者なんだ?そんな華奢な体つきなのにあのあり得ない怪力・・」
姫さんは少し軽い深呼吸をして答えた。
「ライラロック王家、つまり私の家は稀に先祖返りのような力をもって生まれてくるのよ。私の場合、オーガと竜の力が備わって生まれたのよ。だからこんな細腕でも地面くらいなら割れる力はあるわよw」
・・・マジで化け物姫だった。だけど・・
「姫さん・・自分の力はともかく、喋り方がだいぶ砕けてるな・・」
「冗談!あの時のお上品な喋り方、私だって窮屈で仕方ないもの。それにあなたには思いっきり見せてしまったし・・・こっちのほうが楽だしね」
犯罪者相手にそれでいいのか・・・姫さん
とりあえず運ばれてきたサンドイッチを頬張りながら姫様も同じものを頬張る
そして姫さんがやや真剣な顔つきで俺に語りだした
「今 罪人 ジャスティスに判決を伝えます。汝、死罪と決まりました。明日決行いたします。」