心配・・・そこ?
「ではこれより城へ侵入した賊、ジャスティスの裁判を行う」
ここはいわゆる謁見の間という奴だろうか・・・
一段高くなった場所に玉座があり、横には大臣をおぼしめきジジイやオッサンたちがずらり・・
こりゃ年貢の納め時かな・・・あんなチンケなミスで捕まっちまうとはな
まあこういう仕事やってたらいつかはこうなるのは覚悟してはいるんだが
王様当たりが出てきて判決、強制労働?島流し?最悪死罪もあり得るな・・
「まずはライナロック王国第一王女、シャルティン姫様!ご来場!!」
ん?この国は王女様が裁判をするのか・・・
入ってきた姫様を見て俺は息を飲んだ
なかなかの美人・・気品にあふれたドレス・・髪はセミロングできれいに整っていいる。
歳は16~18位ってところで出るところは出て引っ込むところは引っ込んでるいい女って感じだ
だけど・・あの服装・・どっかで見たことがあるような??
そうこう思ってるうちに裁判が始まってしまった。
まずは俺の犯した罪、城への不法侵入、それと窃盗未遂・・
まあこういうのは俺の意思とは関係なく有罪で罪を押し付けられるのが基本だ
普通これだけなら若干の投獄で済むが今回は王城だからそれだけじゃあ済まないだろう
「ではシャルティン様、こやつに判決を!!」
はいはい、、とんとんと話が進んで俺には発言権すらないんですよね・・・
まあ・・大体予想通・・・
「お待ちなさい!まずはこの者の言い分も聞いてみないと・・・」
へ?・・・珍しい、こんな小悪党の言い分を聞くとは酔狂な姫様もいたもんだ
「ジャスティスといいましたか?貴方は義賊でそれなりに名が通ってると聞きました。何故このような片田舎の城に侵入したのですか?」
この際俺はこの姫様に正直に話てやることにした。どうせ重い処罰は確定だしな
「とある情報でね。この城にはある商人とつながってたんまり金があるって話を聞いたのさ。」
「そのような話、どこから?」
「さてね・・・情報は信用が命なんでね、そんなことは俺からは出ないぜ。世間知らずのお嬢さんw」
世間知らずって言葉が効いたのか、姫様はムスっとした顔で玉座から立ち上がり、俺に近づいてきた。
「ですが貴方は王城への不法侵入、そして盗みという悪さをしています。こ・・これについてはこちらでどう罰せることもできるの・・・ですよ」
なんか言葉使いがたどたどしくなってる気がするが・・・まあ罪に関してはもうこっちは覚悟完了している・・・だったら最後位・・・ん?
そうか!思い出した・・姫様のドレス・・俺が捕まった部屋にあったものだ
「あ~そういうことかwお嬢さんだったのか・・・あの熊さんパンツの持ち主wwww」
どうやら、あそこは姫様の部屋だったらしい
・・・・・・・・・
・・・・・・・・
・・・・・・
それを聞いた姫様は顔を真っ赤にしてしまった
「なななな・・・なんであなたが私の下着を知っているのよ!!!」
あ・・・姫様の素はそれなのねw
「いや・・捕まったの多分姫様の部屋だしw・・・もうちょっと探索してもよかったかな~」
「あなた‥本当になにいってるのよ!!!!」
と・・そのとき姫様が手を上げた!!
「お待ちください!姫様」
と大臣の一人が止めに入る・・へいへい、どうせ下賤なものに手を出すな、汚れる~だのお言葉が・・
「また壁の修理にいくらかかると思っているのですか!!!」
・・・・・・
・・・・・
は?・・・壁?修理?何をいって・・
と、俺の思考が整理する前に
「この!!!バカぁぁぁぁぁぁ」
と姫様の平手が俺の左頬を打った・・・というか打ったと言っていいのだろうか・・
その一撃で俺は5メートルは吹っ飛ばされて壁に命中!そして壁は崩れ去った・・・
ふ・・あの姫様・・・あの右で世界を目指せるぜ・・
そして俺は再び意識を失った