さらば檜山さん
魔エーテルランタンの効果も薄れた朝霧も消えた朝、朝食を終えオレ達は野営した森を抜け、朧月を帯刀し檜山さんの目標とする恐竜を倒しに向かう、何故に向かうかとすれば早く目標達成して貰い帰って貰う為だ、昨日出会ったばかりだが檜山さんと居るとゆっくりとご飯も食べれないし、食事を狙う獣の様に見て来る困ったクマ耳の人だからだよ、人の夕飯のカップ麺を図々しく狙うし。
一応はぐれ恐竜を探すが訳は在る、一つに恐竜は単体でも強敵だから二体とか無理だからはぐれ恐竜単体に挑んだ方が、まだマシだし近くに仲間が居なければ他の恐竜が参戦するリスクは少ない為だ、それに恐竜は基本状態異常に弱く刀背打ちで頭を殴打すれば、もしかしたらマヒして戦闘行動をしない間に倒せるかも知れない、弓矢の技に影縫いが有るらしいが閃かないと使えない、他にも闇の魔法のシャドーシナップまあ影の止め金やホックするて意味らしい魔法だが、その魔法には欠点が有り影が縫い止めた場所から大幅にズレたり、影が発光等で消えると無効化されるからだ、故に眩い光魔法で影を消した場合身体が動けたと知られたら、恐竜が此方を襲って来る訳なんだよね・・・・・・たぶん。
檜山さんを早く仲間から外す為に、単体の恐竜を探し歩くが中々目ぼしいケラトップス系の恐竜が居ない、一時間以上歩いただろうか? 何処からかドスンドスンとゆっくりとした地響きが聴こえる、まあ恐竜なんだが……………口からはみ出した巨大な薔薇のようなモンスターを食む、なんか馬や牛が草を食む光景に似てるがやはり草食モンスターも草食動物と変わらない、まあその主食に食べてるのが意思を持って逃げる花とかの植物モンスターである以外。
あの硬そうな茶色い巨体を倒すには、動きを封じないと巨大な三本角の鼻付近の角で吹き飛ばされたり、走って来て踏み潰されるか蹂躙されるだろう。
だが少し疑似タブレットで少し調べたが、恐竜と纏められてるが種類は豊富で黒ぽい爬虫類に近いケラトップス系の恐竜や、巨大な頭部の襟飾りの様な部分が巨大な眼に見える柄や曲がった角が生えてたりする、他にも四本角の個体やゾウの様な皮膚をした種類や、やや小柄な恐竜も居るが基本平均全長は6メートルらしい、まあ二階建ての家やビルの高さ位は在るが基本顔は地面に近くに有る為、ある程度の攻撃は顔面と足に有効だが油断し尻尾攻撃されたら、大半の冒険者パーティーは全滅するらしい。
だがこのトリケラトプスやケラトップス系の恐竜は、肉質は地球ではあり得ない牛を越えた超高級牛肉の肉質らしく、一部の部位は鳥の肉質に近いモモ肉とかも在るらしいが部位によっては地球では少ししか食べれない、シャトーブリアン等の高級部位が牛の倍食べれるらしい、まあ食った事無い高級肉だからさぞかし美味いんだろな・・・・・カルビとかも。
さて膨らむ期待は後にして、檜山さんの顔を見合せ標的をこの近くに居る恐竜を標的に動く、地響き立つ音の方に軽く走り行くと茶色い巨体ではなく、硬いカメレオンの様なグリーンの硬い皮膚に、鳥の様な巨大な口ばしにギョロっとした目は不気味で、鼻の辺りに角が一つと頭に長い角が二本、襟飾りの様な首を防御する巨大な後頭部の襟はなんかカメレオンぽい。
そして恐竜を見た後に隣を見たら、檜山さんが居ないので後ろを振り向けばゆっくりマイペースで走ってたよ、まあどうせオレが先制攻撃をしないと成らないし、檜山さんは高火力の技が在るらしいので体力を減らす攻撃とトドメは任せる予定だ。
朧月を鞘からゆっくりと抜き、中段に構えゆっくりと腹から深呼吸し刀背側に握り返しスタンバイ完了、戦闘スキルの神速を使い恐竜の視界外から急襲し刀背打ちを放つ為にジャンプした、以外に結構な高さをジャンプ出来て「とりゃ!」と放った刀背打ちを脳天に叩き込むと、鈍い音と共に恐竜が「グオォン!」と鳴き意外にも前のめりに顔から崩れる、身体は横倒れしながら痙攣したようにピクピクしてるので完全には倒しててはないが、危うく一撃で檜山さんの出番なく終わる所だったが、この高次元女神に強化された肉体は意外に脳筋を越えた筋力を保有してるみたいだが在る意味、此は此である程度の強敵モンスターと戦える、まあ例えるなら強く育てたセーブデータを引き継いだ、強くてニューゲーム的な肉体の強さかもしれない、まあセーブデータないけどねだけど違う時間軸が在るとしたら、その能力は受け継げたら楽な気がするな・・・・・・無理だと思うが。
「待たせたな」
やっとマイペースにゆっくり走って来た、汗一つ流さずにドヤ顔の檜山さんはピクピク痙攣状態の恐竜を見た途端、顔が強張りながらピクピクし何とさせ何も言えない顔に変わる、何とも複雑な心境の様な顔の表情に変わりながら聞いて来た。
「エルベアト殿」
「何ですか? 檜山さん」
苦笑いしながら此方を見る檜山さん。
「此は保々倒してはおらぬだろうか?」
眉をピクピクさせ、良くも見せ場を無くしてくれたなとでも言いたそうな顔なので言う。
「檜山さん、此方を見てる暇在るなら、さっさとトドメを刺してくれませんかね?」
「さっさとやんなさいよ、文句を言う前に」
いつの間にか懐から出て、檜山さんに指摘するミスティと何かミスティに良い所を見せたかったらしい檜山さん、何か檜山さんが少しガックリしながら拳に炎の気を的ってヤケクソに恐竜の心臓辺りに行き、叫びながら攻撃をした。
「チクショー!!」
檜山さんが「チクショー!!」と叫ぶがオレに向けてだろう、酷いなわざとあんな状態にした訳では無いのになぁ~
「うるさいわよ」
シラケた目で檜山さんを見ながら言い、やれやれと両手平を上げ鼻で笑うミスティ、ヤケクソに両手拳から放たれた双炎の龍の気の攻撃は、ピクピクとしてた恐竜にトドメを刺してそして何故か来る時より早く、西に向かい走り行き何故か青春ドラマの様に西の森の空に向かい、途中モンスターが居ないか確認してから叫ぶ。
「やったどぉ~!!」
頭が単純なのか、それともヤケクソなのかはまあ後者だろう・・・・・前者だったらもう手遅れだ、色々な意味で・・・・そして恐竜の死骸を素材収納庫に入れてから、ミスティに話し掛ける。
「さて次は街に向かうか・・・・ミスティ」
「そうねベアト、早くアレを国に帰すのよ」
目で檜山さんを見ながら言う、だが飛行バイクはある程度の普通の常識人なら見られても問題はない、だが檜山さんはたまに読めない行動をするしたまに図々しいを越えた行動をする為、ワクワクしてそれをオイラにくれとかはたまた、その怪しげな浮遊物と戦わせろか言いそうな気がする。
「では、もう何体か戦ってオイラの真のじつ・・・・・グェ・・・・・」
檜山さんが何か、調子に乗った事を言ってた様な気がするが、檜山さんに素早く飛び行ったミスティが裏拳でみぞおちに一撃を打ち込み黙らせた、気絶をさせたらしく檜山さんは顔面から地面に倒れ、ミスティは何食わぬ顔でオレの方に戻り言う。
「馬鹿は黙らせたから、早く西側の港町に行くのよ」
「そうだな、ミスティ」
オレは飛行バイクを出して、大型バイク系の大きさだが乗ってみると安定感は四輪の様な安心感、磁器で浮遊しないリニアモーターカーの様な感じだろうか? まあ、乗った事ないけどね。
シールド付きの白い海鳥の絵柄の、何か高速で飛んでる様なシルエットの青いヘルメットを被り、ミスティはヘルメットをしないが専用の場所に座り外を眺める、飛行バイクのエンジンスイッチは大型バイクと変わらない位置だが、飛行等の計器類や速度メーターの液晶が表示されなければエンジン掛かってるとは思えない静かさ、車輪が無い不安な気持ちは有るがアクセルを軽く吹かすと滑らかに発進した、最初は慣らしで低速で走る。
一応檜山さんはサイドカーに放り込んでる、暫くするとコツが掴め南下しながらスピードを上げ、モンスターが走り追っ掛けて来ようともあっさりと距離を引き離し、モンスターはオレ達を追うのを途中で諦める。
途中変な金ピカ防具をした奴等が此方を見て、何か魔法やらを放って来たが檜山さんのクマ尻尾らしきのが焦げた以外は被害なし、何を考えて攻撃して来たかは不明だが檜山さんが目覚める前に到着したいので、相手にせずに更にスピードを上げ走り行く。
途中街道らしき道が見えたが、通行人の邪魔だけはしなくないし人身事故もしたくないので、飛行ブースターのボタンを押し浮上させ高度を上げ、鳥の動物やモンスターを回避しつつ街道を進まずに森と洞窟らしき場所を越え、長い湖をホバーの様に進みながら越え昼辺りには身体が凝って痛かったが、西の港町ブルームに到着した。
〖港町ブルーム〗
ルガウ島最大の港町であり、東のホバールトよりも活気が在り領主同士は親友だが、ホバールトの次期領主と嫁に入ったブルームの十五歳次女との夫婦仲は、良くも悪くも無いらしいとの噂が…………
港町ブルームは海鮮パスタやリゾットにピザが美味く、冒険者達の胃袋を満足させるがこの港町は日ノ本との貿易の窓口であり、日ノ本との和平維持にルスルス国にとって重要な港町でもある。
そしてルスルス国最大の冒険者ギルドの建物も、この港町ブルームとホバールトに在るがそれは、恐竜を倒した冒険者の為の解体場を確保した為であるがここ数十年、恐竜を狩って来た冒険者は滅多に居ないレベルである。
飛行バイクを降りて、檜山さんを降ろしてから飛行バイクを収納してから魔法で回復させるが、何故かイビキがまだ聞こえてる為にとある物を鼻にブチ込めば、匂いに目覚めて鼻から紙縒りを抜き涙目でのたうち回る檜山さん。
「グェ…………ぐふぉ……………オェェッ~!」
檜山さんに、爽やかな目覚めをプレゼントした。
「くっさぁー!?」
快適な目覚めだったらしく喜んでた、アンモニア成分の爽やかな香りだったのだろうw。
「何か小便臭い…………おぇっ~!」
そんなもん鼻に突っ込むもんかよ!
「酷いですぞ!」
何か批判が来たが、ミスティが殴り黙らせたのは言うまでもない、ミスティは檜山さんに容赦無いが檜山さんはミスティに殴られる度に、何か恍惚の顔が見え隠れしてるのは気のせいだろうか?
檜山さんに街の方を指を差すと、振り向き見た直後檜山さんは固まり銅像の様に動かなく成ったが、暫くしたら此方を見て言う。
「いつの間にか着いてるが、何をしたので………グェ!!」
オレに詰め寄って来た檜山さんは、再びミスティに殴られ修正された…………手加減はしてるみたいだが、そろそろ殴るのやめてやれよミスティよ………何か悦びの顔に成ってるしさと思ってたら、ミスティもその表情が気持ち悪かったらしく逃げて来た、一応回復させてから檜山さんを引き摺り連れて街の門に向かう、向かってる最中海鳥が上空を優雅に飛び微かに香る潮風、山と湖しか無い県出身からすると何かワクワクするのは仕方ない、そう仕方ないんだよ。
白く綺麗な城塞の様な外壁は白く、たまに隣の港町から来た業者らしき馬車が一時停止をし紙らしき物を渡し、チェックを終えると街中に消えて行く業者の馬車、何か中世の様な光景だが一応ファンタジー世界だから普通なのだろう、昼だからか街の検問には人は並んでる感じは無かったが、何故か引き留められた・・・・・主にまだ気絶してる檜山さんを見て手配書らしき紙らしきのを見ながら、そして何故か捕まる檜山さんと呆気に取られてるとオレは声を掛けられた。
「………君は旅人かね?」
不審な目で黒い執事服の様な服装の、堀が深い顔立ちで紳士的な三十代後半位の男性に言われる、近くには檜山さんを捕まえてる青い軍服を着た二人が檜山さんを睨んでたが、本人はミスティに殴られた後ややドMの住人に成ったらしく、「もっと殴ってくれ、ミスティ殿と」寝言の様に気絶しながら言ってたが、街の軍服を着た兵に捕まった途端目覚めたが何故捕まってるかは理解出来てないらしい。
「まあ、そんなもんですが・・・・・彼は何か仕出かしたのでしょうか?」
「オイラはなにもしてないですぞぉー!?」
さっきから兵士にそう言うが、兵士の人は檜山さんを睨み言う。
「支払い出来ずに食い逃げ等の罪は重いぞ」
「・・・・・・・・・」
(食い逃げかよ、それは捕まるわな)
オレはそう思ったが、檜山さんはとんでも理論を言う。
「ガルドル金貨一枚で、何でも食い放題な筈だ! だからオイラは食い逃げではないぞ」
何か頭が痛く成って来た、金貨一枚で食い放題てあり得ないだろう普通に、何をもって金貨一枚で食い放題かは不明だが、大抵払える金額は檜山さんはもう持ってるのでそれを言うと、一般支払いでも四ヶ月の未払い超過と酒代の未払い超過に、軽い罪だが食い逃げの罰金と逃げた期間の罰則による罰金等で一般の借金八千ガルドル位、まあ結構な借金だが食い逃げの件数が多い為と、店の善意を悪用した悪質と判断されたらしいが本人に自覚なし、一応借金奴隷労働も在るが断った檜山さん、独自理論を言うが全員『馬鹿じゃあないの』と顔に出るが本人は気付いて無いのか、只のアホなのか理解に苦しむ謎独自理論。
あと何故に檜山さんが金貨一枚程度で何でも食べ放題かと言うのは、長年そう近所の食べ物屋で食べて来たからだそうだが、それ・・・・・・実家借金とかしてないかな? あと他にも人の話を聞かなかったみたいだよ、自分に都合の良い事は間違ってても聞いてるみたいだが、檜山さんあんたて人は………………良く今まで無事だったよね、何か色々やらかし過ぎてるよね? 檜山さん。
一応檜山さんはオレから受け取ったガルドルを全て出して、残りの支払いが必要なのは倒したモンスターで払う事に成ったが、コレ恐竜1体でどれだけ返済出来るかだが一応ゴブリンを倒してるので、剥いだ装備を売ったりゴブリンの死骸を出して売るのは冒険者ギルドに行ってからに成る、オレは先に街に入る為に色々話を聞き冒険者に成ると色々金額が変わる事を教わった、一応檜山さんは一般人の軽犯罪者として連行され、兵士の詰所で尋問されてるが徐々に聞こえて来るのは怒気を含んだ怒号だ。
「───またそんな事を言って、そんな非常識が通用すると思ってるのかね!?」
さっきは穏やかだった声が、どんどん怒気を含みながら声のトーンは徐々に上がってる、武闘家としては強い部類だと思うがどうやら常識が欠落してるらしいが、どうやってこの島に来れたのか不思議で仕方ない。
あと一応この世界の犯罪にはランクが在り、悪逆無道の限りを行うと天罰ゲージ的なのが蓄積され普通の人間ではなく、人間のモンスター扱いに成るとアフロディーテ女神さんから聞いた。
現地の人から見た人間のモンスターは、オレが見てるその人物達とは違う風に見えてるらしいと曖昧に言ってた気がする、まあオレは盗賊ならお金稼ぎに成るかなと思ってたので余り真剣には聞いてない、だが犯罪者にも色々居る為一応犯罪のカテゴリーや罰は聞いてるが、国によっては曖昧な罰や法が在る為に犯罪が見逃されてるらしい、それでも人間として法で裁かれるか、モンスターとして人生を終えるかはその者達次第だが、大抵の悪党は人間としての死は訪れないらしいよ、馬鹿だよね罪を犯したばかりにモンスターとして死ぬのは。
てな訳でアフロディーテ女神さんから聞いた、覚えてる罪を簡単にしてみた。
・軽罰類
食い逃げやお金で罪が許される部類、もしくは婚姻関係で婚姻者以外との不倫(一夫多妻の場合はそれ以外の者との不倫)は罰せられる、因みに旅の途中で関係に成り認知しないのは良くないが罪には成らないらしい、たまに過疎の村や集落では優秀そうな冒険者を狙い連れ込み宿等も在るらしい、種馬みたいな扱いだな…………他には不倫に成らない様に立ち回らないと成らないらしい、一夫多妻で妻を増やすなららしいがまあ全部オレには縁が無さそうな一夫多妻だな、モテてたら独身者ではないよ地球時代のオレ。
他にはポーションや酒の偽造や密造類の販売加担、借金の連帯保証人張本人の夜逃げも他人に借金擦り付けも罰金刑と課税に労働等が加算される。
次はやや重く成り
・重詐欺、初犯罪
此は主に悪質だがお金で解決出来るが、人間としての信用度を減らす犯罪者達であり常習犯や初犯で捕まった者達。
罪の種類は主に罪が重い特殊詐欺で、結婚詐欺や婚姻者に対し殺害未遂等の犯罪を企てた者、人を騙しお金を巻き上げた者や妄想宗教で人を貶めたり人の財産を奪う行為、洗脳し妄想宗教に入れ犯罪に加担させる行為等この世界も在る意味地球と変わらない、汚い部分が多いらしい、密造ポーションや酒も此処に含まれるが悪質な場合更に重い罪になる場合も在る。
初犯の方は口論等で殺人を犯したり、人を敵討ち以外で殺害した場合に適応され、出頭すればお尋ね者には成らず前科と天罰点は四十点で済み、その後罪を重ねなければ増える事は無い。
・大罪類
此方は沢山の命や財産に人権等がふくまれており、放火による罪は火事の規模や死者により重い刑に処される、初犯でも普通の生活は許されず一生を費やし遺族や被害者にお金を払い続けながら、休みが無い重労働を死ぬまで働く事に成る。
他には誘拐殺人や虐めによる自殺追い込みや殺害も大罪である、借金による人身売買は親の借金を子供に押し付けるのは禁じられてる、一応借金奴隷は許されており借金した本人が奴隷商人に買われ、借金を身代わりに払う代わりに自身が選んだ奴隷労働を借金の額を払い終えるまで契約は続く、一応違法な人身売買をした場合捕まった時点で罪の重さに応じて、天罰の重さでモンスターに変貌する者も現れる。
一応逃げれるが借金額は逃げた分数分加算される、一応一分1ガルドル加算されるが冒険者なら慣れた金額だが、一般人は1ガルドル金貨は大金に成るので普通はしない。
基本子供を売る行為は禁止であり、死んで無いなら借金した本人が支払い義務が当然であり死んでても借金は、親の資産から没収されるが子供は基本親の資産ではない。
もし違反規約が有った場合、一般人でも厳しい罰が親や業者に執行される。
借金奴隷は基本は重労働か、肉体労働や命懸けの掃除や大人の店での高額労働等が選べる。
因みに大人の店で早く借金を返せるが、借金返済を終えると契約は終わるが希望者は残留も可能、冒険者の為の大人の店や色々溜まった貴族相手の大人の店は冒険者より高額で、犯罪借金の者には救済には成るがキツイ肉体労働を趣味でさせる者も居る。
一応借金奴隷には合意書による同意が有り、大人の店で自分の意思で働くのが前提で、たまにそのままその道に売れなく成るまで働く者も居るが。
因みに借金奴隷を騙したり、殺人をすると業者や客も罪に問われるらしいので、特殊な癖をお持ちでも耐えれるドMで無ければ成らないらしい、まあ檜山さんはミスティにより目覚めたぽいが。
更に厳しい罪は強盗殺人や集団強盗殺人は天罰ゲージが百点以上一気に上がる、千を越えると未来永劫人間に転生は出来ずに冥府のモンスターに身体を食われる悪夢を、永遠に魂が滅びるまで繰り返し肉体再生され苦肉を味わうらしい、因みに此方にも閻魔大王は居てそっちは地球と変わらないらしいよ。
一応此が一般の罪で有り国同士の外交戦争や戦略の暗殺等は、アフロディーテ女神さんやその眷属の神々は何も言わないし、介入をする気は無いが神々の恩恵はその戦争を起こした両国が滅びるまで、神々の恩恵は一瞬にして消えるがその影響は冒険者やその国民にも及ぶらしい、大抵国を捨てる国民が現れるらしいが大昔に実際に滅んだ国が在るらしい。
一部職業は見逃されてるらしいそれは、町盗賊や海賊やアサシン、冒険者のシーフ(盗賊)や他にも見逃されてる職業が有るらしい、だけど人殺しをした数だけ魂は腐り死んでも異世界や同じ世界に、生まれ変われる事は無いらしいよ、まあ大抵魂が腐るのは殺人に快楽を覚えた、人間を辞めた者らしいが、職業を悪用する悪は何処にでも居るて事だね。
だけど殺人犯等を倒す行為だけは許されてるがそれは、人間の法律では裁けない悪や神がなにもしないからと悪事をする者に、罰を与えるためらしいまあ一般人を大量殺戮した盗賊は、モンスター堕ちで済ませたくは無いとか言ってたな、まあ最後は人がどうその悪人の姿を目に写すか次第らしい、だから悪人でも表向き良い行いの人間は、モンスターに見えてない場合もあるらしい。
さて話は戻るが、檜山さんは軽罰で済み罰金は高いがまあ数年高い素材のモンスター倒せば払えるらしいよ、まあ檜山さんの食費が無駄に量が多くてそして高い費用を抜けば、しかも檜山さんは食えるだけ食う人であり、お金の価値を考えず後先考えないタイプみたいだ。 それは人が渡した食料以外でも人の食い物まで欲しがるし、図々しく人の食い物まで食べようとするし、自分の食べ物のお金は自分で稼げよ檜山さん。
まあボルアウルフはぼろぼろだったから渡しただけだし、解体とか出来ないからたぶん現地人なら解体出来るかなと渡しただけだ、まあ解体は器用にナイフでしてたが余り手際は良くない方の様に見えた。
暇そうな兵士の方に冒険者ギルドまで案内して貰った、檜山さんが倒したモンスターをお金に錬成…………もとい、お金に換金しなければ成らないがどうせだし頭を刀背打ちで凹ませた恐竜は、檜山さんに献上してさっさと帰って貰おう……………これ以上問題行動は見たくない。
街は荷馬車が行き交う様に設計されており、街に入れば木組みのヨーロッパのアルサス系の町並みが広がる、まあご○うさの町並みに似た雰囲気だが一応港町らしく海鳥の糞が屋根に爆撃されてる、たまに屋根で単純な水魔法で業者らしき人達が糞を洗い流してたりする。
何か街を歩いてると聴きたく成るのは、ごち○さのBGMだがそんな気の効いたサービスは無いが活気のある露店から響く声と、ゼラニウムらしき綺麗な花がベランダのプランターに飾られてる華やかな通りを歩く、石畳だが意外に歩き易いのは装備のおかげだろうか?
歩けば香るパンとタレ塗りした肉串の香り、香ばしくも中々お腹が空く香りだが寄り道は現在出来ない、まあ一人だったら買い食いしながら歩いて冒険者ギルドまで行ってた筈だろう、まああのまま檜山さんを見捨てたらそれもそれで目覚めが悪かった結果に成ってただろう。
大通りの円形交差点で行き先に向かい、反時計回りで馬車が円を描き行き先の道へ進む交差点中央には、花壇で彩られた日時計モニュメントと四つの場所から吹き上がる噴水、噴水は十二時と三時と六時に十時の場所に在り・・・・・何か地球とは違う配置だったが、思い出せば朝・昼・夜は一時間多く日付の変わる時刻は、二十七時・・・・正確には二十七時半位らしい。
一日が地球より長いが、地球数倍のスーパーアースの割に一年十三ヶ月で一日二十七時間なのは納得出来ない、絶対それを言うとアフロディーテ女神さんに「地球の常識で考えないで」とかまた言われそう。
さてモニュメントの広場を過ぎて、案内をしてる赤茶髪の兵士の若い兄さんが中々立派な大きな建物の前でオレに言う。
「此処が冒険者ギルドだ、変なのと関わったばかりに大変だな君」
何か同情されてるのだが、同情するなら金をくれとは言わないが高く売れる口利きはして欲しいが、まあお役人が一個人に肩入れする事は無いだろう、兵士の赤茶髪の兄さんが観音開きの扉を開き先に入る
「お邪魔する」
慣れたは入方をする赤茶髪の兵士の兄さん、まあオレには実の兄は居ないが毒従兄弟の兄は居たな、春や夏休みに父方の祖父母に会いに行くと必ず何かと嫌がらせをして来た、まあ祖父母達の前ではしなかったが後に祖母が言うが、オレが祖父母の遺産目当てでご機嫌取りで遊びに来てると思ったらしく、オレは邪魔で目障りなガキだったらしい叔母には嫌がらせして遊びにもう来ない様に、自分の息子たる従兄弟の兄に嫌がらせをさせてたらしい、まあ知ってて注意しなかった祖母にも非が在る気がするが。
まあもう昔の話しだし、絶縁関係の本家だしもう異世界にいるしもう会うこともあるまい、赤茶髪の兵士の・・・・男性の後ろを歩き入ると中々広々とした建物で、何か役場や市役所の様な雰囲気ある受付や忙しく業務を行う職員。
その中でも異彩を放つ高校生辺りの年齢の、青い冒険者ギルドの制服を着た儚く美しい表情をした美人受付に、赤茶髪の兵士の男は行き言う。
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「お久し振りですおじょ…………」
最後まで言う事はなかった赤茶髪の兵士の男、それ以上口を開くなとプレッシャーを纏う気迫から黙らせる、容姿は白に近い紫髪を肩まで伸ばしたハーフアップの髪型に、吸い込まれる様な美しい碧眼、小柄な体型だが赤茶髪の兵士の男に怯む事なく顔は営業スマイルだが目は笑ってない、それを見てカタカタと身体を震わせる赤茶髪の兵士の男。
「何か御用かしら? エルスマンさん」
発した声は美しく可愛らしいが、怒りの怒気が少し含まれたトゲが在りそうな言葉を紡ぐ、そして赤茶髪の兵士の男はエルスマンと言う名らしい、まあ直ぐに忘れると思うが……………それよりも此方は急いでる、面倒なタヌキ耳の貧乏神を誰かに引き渡してて、桃○かぁ!
「ハイ、おじょ……………アリスさん」
また言い掛けた途端、一瞬殺意を込めた瞳で睨まれてるエルスマンさん、慌てて言い直すエルスマンさん…………わざとではないよね? エルスマンさんは、来た理由をアリスさんに話す。
「この旅の者とその仲間が狩った、モンスターを換金をして欲しくって参りました」
何故に最後背筋を伸ばして、敬礼をするのかはさて置き何か事情が在ると察し近くに居た女子中学生位の、左腕に新人研修中と腕章を着けた職員に言付けたらしく、受付カウンターの奥に早足で向かって行ったあとに、アリスと言う女性職員はエルスマンさんに言う。
「エルスマンさん」
「ハッ!」
何か上官に対する様な接し方でエルスマンさんは、更に背中をピンと伸ばし待機する。
「例の食い逃げの旅の方、そろそろ捕まえてくれないと冒険者に依頼を出しますよ、色々と困ってる方が居ますしお父様がそろそろ怒りを爆発させますわよ」
エルスマンさんはそれを聞いてから答え、冒険者ギルドの責任者エギルて名前のギルドマスターが立ち会いで檜山さんが倒したゴブリン達と、ラストアタックで倒した恐竜を巨大体育館みたいな場所で取り出し、やはり此方もアイテムボックスと間違えてくれたが何故かアリスさんだけ何かを見透かす様に見てた、因みにオレが倒したモンスターは落ち着いてから出す事にした。
恐竜は解体費用を引いた査定で、檜山さんには余り残らず肉等は領主と迷惑を被った飲食店に安く買い叩かれたが、少し檜山さんに渡される物は残る。
恐竜の角が1本と二千ガルドルが檜山さんに残った、この日アホな事に解放されたあと一人街に繰り出し、その日の内に二千ガルドルを一日で使い溶かした、翌日金がないと二日酔い姿で現れた檜山さんをミスティが殴り倒し、M字開脚で倒れたままで引き摺りながら港に運び、日ノ本行きの船に荷物と一緒に渡して見送った、いや船が出発し戻って来ないか監視したが正解かも知れん。
もうルガウ島に戻って来るなよ檜山さん。
「此で平和に成ったのよ」
悪を成敗したかの様な清々しい顔でミスティは言う。
かくして色々面倒が片付いたので、相棒とのんびり旅をリスタートする、するって言ったらするよ…………もう旅で変なのに出会わない事を願う。
こうして貧乏神台風の様な檜山さんと別れた。
そして日ノ本行きの船の一室では・・・・・
「…………………ミスティ殿、我妻に成って丈夫な子を・・・・むにゃむにゃ」
同時刻にミスティの背中に悪寒が走ったのは、言うまでもない。
ミスティ 「やっと居なく成ったのよ」
ミスティの背後に突然現れるタヌキ耳の悪夢。
檜山 「ミスティ殿、オイラの妻に成って・・・グェ!?」
渾身の力でマシンガンの様に連続で殴り、檜山は遥か遠くに消えて行ったのだった。
当分ソロ活動です。