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ゴブリンキング(ヘッポコ)

 遂にダンジョン最深部にやって来たエルベアト達は、カーブの多い通路に居たがその先には遂にダンジョンのボスが居る場所だが、さてエルベアト達はボスを目指し進む事が出来るのだろうか?




 更に洞窟の奥のくねった道に行く前に、フィランギから武器を変え攻撃力不明の刀の朧月おぼろづきに武器を変え、人獣シンボルがうろうろする道を進む。


小鬼畜生こおにちくしょうしか居りませんな」


 檜山さんが不満タラタラに言う、だがオレからすれば強いモンスターといきなり戦うよりはマシと内心思ってるが、それを言うと何故か変な顔を檜山さんがするので言わないでいる。

 くねくねとした人間3人が横並びで歩ける程の狭さに成ったが、洞窟通路としてはさっきよりは狭いが普通の洞窟の通路なら微妙に広い程度では無いだろうか?


 そして二つの獣人シンボルが此方にやって来た、そして隠し宝箱の有った場所以来のモンスターとの的には戦いがカーブを曲がると、ゴブリンとボブリンの混成五体と犬の姿をしてるが良くファンタジーで、モンスターに成ったり妖精やら色々な位置に成るコボルドが四体居た。

 狂犬の様な顔付きに赤いマントをし、質素な胸当ての革鎧に鉄の小さな盾を装備し右手にはレイピアらしき板状の細剣やショートソードらしき剣を構え此方を睨んでるが、それよりももっと不思議なのはゴブリンと変わらない身長で棍棒やガラガラ鳴る棍棒? を、片手に持ちいかにも顔がカエルなモンスター二体居た。


 顔は緑カエルだが身体は寸胴体型にしたゴブリンであり、何故か防具は布製の服だけ……………しかもいかにもゴブリンですてボロ布の服で、そして檜山が言う。


「最弱小鬼まで出るとは、修業には役不足な奴等だらけですな」


 どうやら緑カエル顔はゴブリンらしい、一体どんな生態系なんだこの世界は……………


「そんな下らない事を言って無いで、戦いなさいよ!」


 檜山さんに呆れた顔をしながら、ミスティは言いそしてバカにされたと理解したのか? それとも、檜山さんがエンカウントを稼いだのかは不明だが檜山さんに向け一斉に襲い掛かる。


「十一体一斉に襲い来るとは卑怯な!」


 檜山さんに向けた、しらけた目でミスティが言う。


「バカな事を言ったからよ、たぶん」

「たぶんて…………」


 そんな事を言ってる暇に、檜山さんに襲い掛かる先頭は何故か、緑カエル顔のゴブリンだが躊躇ちゅうちょ無く檜山さんは素早く拳を握り、パンチを素早くかつ動作の無駄を最小限にして拳を繰り出す。

 オレは少し怯んだ敵を朧月を抜き、みぞおちを狙い刀を峰に握り変え、刀背打( みねう)ちの練習に打ち込みながらホブリンをマヒさせるつもりで攻撃すると、何か冷たい視線が檜山さんから感じるが技を閃くまでとは思ってたが、以外に刀背打ちだけでも倒せてたり吹き飛ばして洞窟の壁にめり込ませて居た。


「以外に力が強いのですな、ベアト殿」


 ゴブリンを二体相手にしながら言う檜山さん、洞窟の壁にめり込んだホブリンは血を流しピクリとも動かない、オレ的にはそんなに力を入れて無いが何故に倒せたかは不明だ、だがこの光景でも襲い来るコボルド達だが何故か檜山さんではなく、オレに襲い来るが何故なんだろうな?


「まったく、檜山さんに襲い来るモンスターがオレに変えるとはね」


 そうオレが言うと、ミスティは思った事を言う。


「拳で倒されるより、剣士のベアトの方がマシと思ったんじゃあない?」

「ミスティ殿酷い!!」


 ミスティの言葉に反応し、文句を言う檜山さんだがミスティが言ったとおりかは不明だが、コボルドは飛び掛かって来たが何か狂犬の顔で襲い来るチワワの感じだ、小型犬て気が強い性格の犬が多いし良く吠えて来るが、大抵尻尾を振り構って欲しそうなのや走って襲って来ようとするのに分かれる、だがこのコボルドは殺る気しか無い…………オレは獲物ではないがモンスターだし倒すしかない。


「わんころはさっさと寝てな!」


 基本脳天を狙い刀背みね打ちで殴打し、遅く感じる攻撃をかわしつつ剣や細剣を刀で受け流し、隙有らば一撃を食らわせてを繰り返し四体を倒したが技が全く閃かなかった、まあ何故か漢字の『刀背打ち』ではなく『みね打ち』が刀と大剣の技欄に登録されてた、刀背打ちは普通にありふれた攻撃だと思うが。


 コボルド達も回収しコボルドの武器はやはり、レイピアと50~70センチ位の刀身のショートソードだが、レイピアは攻撃力は高い方なのでわんころには過ぎた武器過ぎる気がする。


 レイピア (細剣)×2

 攻撃力 26


 ショートソード (片手剣)×2

 攻撃力17


 ちなみにブラッディーソードは、長剣型だが駆け出しの冒険者にはやや強い攻撃力の武器な気がするが、フィランギよりは劣る剣だが使い捨ての剣ではゴブリンソードより優秀だね。


 ブラッディーソード (片手剣)

 攻撃力 23

 固有技 ファイナルストライク


 技を発動すると剣の耐久力を犠牲に、敵1体に大ダメージを与えるが剣は耐久力の寿命を終え粉々に砕け散る。


 固有技 ブラッディースティール


 技を発動と共に敵からランダムに血を奪い、持ち主の体力を少し回復させる。

 回復率は0・45%位らしい。


 何か二つ目が呪われた吸血鬼技ぽい気がするのだが、そもそも生きてるモンスターで血液がないモンスターには有効に使えないが、相手から使われると面倒な攻撃技でしかない。


 こうしてモンスターの死骸を回収し、再び歩き向かおうとしたら檜山さんがややソワソワしだす、トイレだろうか? と思って聞いたら。


「トイレですか? 檜山さん」


 そう聞くと、檜山さんは何を呑気にて顔で口を開き懸念を言う。


「洞窟に入って数時間、そろそろ外が暗くなってマズイモンスターが増える時間かと思ってな」


 そう言って檜山は緊張感を出して言う、あとモンスターはある一定の龍脈やモンスターが近寄らないスポットが在り、大抵その場所には光コケや不思議な植物が生えてるらしい、ヒーリングキノコもそのスポットの一つだが、おバカな人がヒーリングキノコを焼いてたけどね。


 そしてそれを聞いて、一応ミスティは言う。


()はたぶんそうね、でもダンジョンは夜中に成ると違う顔を覗かせるから、早く倒して出た方が少しはマシよ、恐竜の巣はダンジョンではないけどね」


 檜山さんがそれを聞いて、足早に奥へ向かいミスティはやれやれと手と顔で表現する、オレは檜山さんを追い軽く走り追い付き追い越し、途中で再びややテディベア風なモコモコ顔のコボルドわんころを倒し、曲がった道の終わりからやや長い通路の先に広い広場が在り、何故か襲い来ない取り巻きのカエル顔ゴブリン1体に緑ゴブリン1体、ホブリン二体と赤い鎧を身に纏い何かリーダー感を放つこのダンジョンのボスらしき物、体格はゴブリン達と変わらないが派手な鎧には見える。


「また小鬼畜生ですなっ!」


 また余計な事を言う檜山さん、するとエンカウントされたかの様に檜山さんに向かって行くゴブリン達、そのヘイトを稼いだ檜山さんに向かって言う。


「後は任せたよ、檜山さん」

「置いて行かないでくれぇ~!!」


 オレはミスティと共に行き、ヘイトが何故向かうのか不思議な檜山さんに感謝して、たまに此方に向かうゴブリンの攻撃を回避しながら向かい、何か背後から「小鬼畜生がぁ~!! 潰してくれるわぁー!!」とか聞こえた、何を潰すかは知らぬが派手に殴る音が背後からド派手に聴こえる。


 そして広い部屋に辿り着くと、赤い派手な革の全身鎧にバスタードソード位の長剣型の赤い剣に、赤いバックラーらしき円形盾を構えてたが、だが檜山さんにより剥がれた以外に二体の、頭に動物の頭蓋骨ヘルムをして南国のターザンみたいな服装のゴブリンが二体が現れるが、何か派手な赤革鎧ゴブリンらしきのと、ジャンプしながら会話をしてるようだ。


ゴブゴブコブブ(親びん大変でやんす)!!」


 動物の頭蓋骨ヘルムゴブリンその1が騒ぐと、動物の頭蓋骨ヘルムゴブリンその2が騒ぐ。

ゴブゴブコブブゴブ(親びん人間でやんす)!!」


 そして何か怒った様に何か言ってる、赤い派手な革鎧ゴブリン。


「|ゴブゴブコブゴブ、ゴブコブブ《オレはゴブリンキングだ、親びんて言うな》!!」


 そしてミスティは言う、ゴブリンの正体を。


「あの動物の頭蓋骨の被り物したのが、ソルジャーゴブリンで赤い全身革鎧の無駄に派手なのは、最近ゴブリンキングに成った個体よ」


 そうミスティが説明すると、何故かドヤ感を出してどうよと言いたそうに偉そうな態度に成った。


「|ゴブゴブコブゴブゴブブ《そう俺様がゴブリンキングだぜ》、ゴブゴブコブブ(分かってんな小さき物)


 何言ってんのかさっぱり分からん、何か頭上をさっぱり妖精が飛んでそうだな……………ネタ古いな。


「まあ、ホブリンから進化しただけのヤツよ」

ゴブブブ(ざけんなよ)! ゴブゴブコブブー(小さきクソ妖精がぁー)!!」


 何かそのゴブリンキングがキレてるが、ミスティの言ったことが理解出来てるのだろうか?


「ゴブリンの分際で、うるさいのよ」

ゴブゴブーゴブブブー(うるせーよクソガァー)!!」


 何かやかましく成って来たので、朧月を下段に構えて足音をスキルで消して先ずは取り巻き二体を倒しに行く、一体は気付かれる事も無く刀背打ちで脳天を狙うと新たな技が閃く、今日は技の閃きが冴え渡る日らしい、まあ今日来たばかりなんだが。


 ピコーン


「落ちな!」


「落ちな!」が自分で言ってて何か違う気がするが、不思議と身体が動き何か大技の予感がする、オレは近い相手から攻撃を開始し動物の頭蓋骨ヘルムを砕く瞬間に、思いっきりインパクト時に力を込め頭蓋骨ヘルムごと脳天を砕く。


 *秘技

 秘技とは、在る一定の行動を極める事で閃く技である。


 *無足

 足音を立てずに攻撃する事により、確実に攻撃が命中し追加効果も確実に決まる。


 秘技ひぎかぶと割り 刀・大剣

 刀を振り下ろしかぶとを割る瞬間の、インパクト時に強い力を瞬間的に放ち兜と共に敵を斬る技である、普通は刀背打ちではなく刃で斬り放つ技である。


 そしてもう一体は刀を切返し凪払う様に走り行き斬り、後は赤い全身革鎧のゴブリンキングだけだ、間合いを計りながら走り行き接近戦距離でゴブリンキングが剣を抜…………



ごぶぅ~(剣が抜けん)!?」

「・・・・・・・」

(なんだかなぁ~)

「・・・・・・・・」

(間抜けなゴブリンね)


 何か焦って抜けないらしく、シラケた空気の中ぐさりと首元に刀を刺して絶命させた、近くではシラケた目でゴブリンの亡骸を見るミスティ、そして倒し終わったらしい檜山さんが現れる。


「置いて行くとは酷いですぞ!!」


 微妙にキレ気味だが、ゴブリンキングを見て何かいきなりやる気を失った顔をする、まあマヌケな奴だったしそれを知ったら更に檜山さんは失望したかもね、ミスティはゴブリンキングのドロップアイテムとかを持って来て、アイテム収納庫に突っ込んでたが何故か、古びた羊皮紙の地図だけ入れずに持ってた。


 そして刀の血を払い、鞘に朧月を収めるのと部屋の奥に宝箱が現れる、檜山さんとミスティと行き宝箱を開くと3,000ガルドルと、最高級傷薬二本に一定時間の筋力強化ポーション五本と宝箱の地図を二枚手に入れた、オレは1,500ガルドル以外全てを檜山さんに渡した、何か戸惑ってたが檜山さんが取り巻きを引き付けてくれたおかげで、楽して倒せたしそれくらい渡しても問題は無い、それに筋力強化ポーションはたぶんオレには必要無さそうだし、檜山さんの目標には必要なアイテムだと思う、宝箱の地図は恐竜の巣の財宝の在りからしい。


 まだダンジョンに何か無いかと思い、一応トレジャーハンターのスキルの検索を使うと壁と地面の方に反応が在り、何故かミスティが持ってる羊皮紙の地図らしきのも光る。


「ベアト、此処ここの財宝の地図よ」


 そう言って渡して来たが、さっき言うタイミング在ったよね? ミスティ。


「ありがとう、ミスティ」

「どういたしましてなのよ」


 一応礼を言うと、何故か有能でしょうと言いたげなミスティのドヤ顔、まあ可愛いから許すがこれがしょうもない苛つく妖精だったら、クーリングオフを所望するなあのマッスル好き(アフロディーテ)女神に。


 羊皮紙の財宝の地図を消費し、スキルを使い宝箱の位置を光らせるがやはり地中らしく掘らないと成らないが、此処は何かそわそわしてる檜山さんに頼む事にし、何処でも軽々岩も掘れる『何処でもスコップ』を取り出した、取り出した瞬間に何か青い猫風タヌキ型ロボットが脳裏を過ったが気のせいにする、一応建造物等は掘れないがスコップが掘れると認識した場所は掘れるが、鉱石や宝石やレア鉱石は掘れないし放射能が強い場所を感知すると、近くに珍しい鉱石が在ろうと掘り進む事はないし放射能反応が少しでも反応すると、地面とか掘れなくなるらしい。


 何処でもスコップを檜山さんに渡して、熱血漢溢れながら地面にスコップを突き刺すと、檜山さんは言う。


「何かこのスコップ、地面への抵抗が保々ないのだが?」


 何か微妙に不満を孕んだ言葉だが、ミスティは檜山さんに言う。


「掘るんなら早く掘らないと、更に外が暗く成るわよ」

「・・・・・・あっ!」


 思い出したらしき檜山さん、自分でさっき言ったわりに忘れてるとは、急ぎ彫り少し浅い池が出来る程度の深さで宝箱は出て来て、中身を開けば一振の剣と5,000ガルドルを手に入れたが2,500ガルドルを、檜山さんに渡すと何か袋がやや重いらしいが修行に成るかもと言う、剣は白く美しい板状の刀身のショートソード長さの型剣で、まあショートソード系だがレイピアに似た武器の仕様でしかも女性専用武器で男には武器の恩恵を受けられない。


 そして美しいのは刀身以外にも在り、ツバ装飾は白いバラの蔦らしき装飾がされグリップ部分は、白いチェスのクイーンの駒型をした仕様だが中々凝った作りの剣だ。


 白き姫のつるぎ 剣・小剣・細剣タイプ


 攻撃力∶51


 性能:剣が認めた女性(乙女)のみ、腕力以外の能力が戦闘時に大幅アップし即死以外の精神・状態異常を無効化する。


 攻撃力は高いが使える仲間は居ない、そもそも条件が厳し過ぎないだろうか?

 そもそも剣に認めて貰える条件て、具体的な表記が無いので何とも曖昧あいまい過ぎる条件だ、しかも何故か剣と小剣と細剣の性能をゆうしてるみたいだが剣と小剣の性能の差は何だろうか?

 そもそもショートソードの長さの刀身、だいたい50~60センチ位の長さと思われるし、小剣も剣も長さが違うだけであまり変わらない気がする、因みに海賊の武器で有名なカットラスやダガーは小剣の部類に属する、あとは曲刀でも短い刀身は小剣で長い刀身は剣(長剣型)に部類されてる、サーベルも剣先が湾曲してるが剣の部類だ。


 回収も終え、次は壁の方を探ると何故か壁ではなく隠し通路が現れた、どうやら壁は偽装だったみたいだ。

 通路は途中から暗く成っており、魔エーテルランタンに魔力を込めると何故か心が安らぐ様に青く輝き始めた、魔エーテルランタンを持ち土の階段を上がり外に出れば虫の声が聴こえる。


 檜山さんが最後に出ると同時に洞窟の隠し出口は消え、木々が生い茂り夜空も隙間から見えるかな程度だが、今の所ランタンのおかげでモンスターが来る気配はないしランタンから数百メートルを円に、モンスターが近付く気配はない…………優秀なランタンだなコレ。


 今日は此処で野営し、明日の朝移動する事にしたがランタンの魔力バッテリーにそれなりに魔力を必要としたので、少々魔力供給に時間が掛かった。


 夕食は別々で食べた、檜山さんにまたレーション渡したらどれだけ食われるか分かったもんじゃあない、因みにミスティはオレの疑似タブレットからケーキワンホールを頼み、フルーツケーキをペロリと数分で無くなったがケーキ代金はオレが払ってるが、ワンホール五千ガルドルて高い気がするよ、一応普通に金貨だし日本円に表記したら五千円だが金貨の価値は一万円だから何か納得はいかないが、通常の世界通貨が金貨なので仕方ないが冒険者以外の人々との格差が在りすぎな気がするよ、その代わり冒険者特典とか税金は免除されてるらしいがそれは、金貨払いだからであり銅貨や銀貨にすると冒険者からの税金収入が少なく成るからだそうだ。


 住民税や課税が永住権のある冒険者より、税金が余り取れないからと冒険者だけの特権で草原や街に出現する、冒険者しか見えないし手に出来ない宝箱からの金貨やアイテムが在る為に(永住権の無い)冒険者だけは、世界通貨の金貨しか使えない。


 因みに永住権が在る冒険者も、宝箱から金貨を獲られるが最高額は50ガルドル位らしい、因みに永住権が無い冒険者の最高額は600ガルドルらしい、何か女神(アフロディーテ)さんがそう説明しながら言ってた。


 更に言えば宝箱の中身だけで、生活をくわだてる冒険をしない冒険者には宝箱は出現も見えなくも成るらしい、まあ大抵宝箱は運ゲー的な事も在り毎日見付けられる程甘くはないらしい、まあ宝箱を感知するスキルが在る冒険者以外。


 キャンプガスコンロを出して、お湯が出る魔法瓶とヤカンとカップ麺をアイテム収納庫から出して、お湯をカップ麺に使える温度まで沸かし○いキツネうどんの蓋を開け具材等を入れ、沸いたお湯を注ぎヤカンの底の熱で蓋を封をするが、何か檜山さんの方から視線を感じるが無視して割り箸も取り出してタイマーを掛け待つ。


 檜山さんはボルアウルフを解体し、木の枝を小刀で削り簡単な串にし解体した肉を刺して、焚き火に炙りながら味噌やら醤油やら塩やらの陶器の入れ物を出して、此方をガン見しながらヨダレを袖で拭きながら肉とカップ麺を交互に目で見るが、その視線に気にせずにタイマーを見ながら待つ。


 タイマーが鳴って、割り箸をさっさと割り蓋を開け熱いが躊躇ってると、タヌキ耳のハイエナが来そうだが、案の定食べた瞬間声がする。


「あぁぁ~!」


 何か「あぁぁ~!」とか聞こえたが、此はオレの夕飯であり誰にも渡す気はない、猫舌ではなくなった新たな肉体は便利であり快適だった、毎回猫舌に悩まされる事が無いからだ・・・・今誰かしょうもないとか思って無いよね?


 異世界でも食べれた幸せは中々に素晴らしい、某ネットやらの小説の主人公達の地球の食べ物が食べれる幸せが分かる気がする、やはり食べ慣れた物が食べれる幸せは食べれない世界に来てから分かるな、まあまだ初日にして昼は異世界の地球とは違う美味さのレーションだったけど。


 そして檜山さんは涙を流しボルアウルフの肉を食べてた、涙を流す位美味いんだな・・・・まあ味覚の怪しさは有るが、ヒーリングキノコを焼いて食って倒れてたば・・・・・残念な人だし。


 この日は風呂に入れなかったが、タオルで体を拭き汗を拭いて微妙に疲れが取れなかった、まあ木に寄りかかり寝たのも原因かも知れないが、檜山さんにポケットワールドを知られてはいけない気がした、なんとなく…………………


 翌朝、朝霧の中で肌寒さと身体の痛さに目覚める、近くから何かイビキが鬱陶しい…………犯人は檜山さんだが、ミスティはまだ寝てるらしく静かだ。

 早く目覚めたよりも身体が痛いので、身体の凝りを取る為に木刀を出して軽くストレッチをし、少し広い場所を探しに行きそこで洗面器に水を張り顔を洗ってさっぱりしてから、木刀を握り素振りをし昨日のゴブリンやコボルドの戦いの感覚を思い出しながら振る、イメージのモンスターに向かい斬るイメージは必要、やはり素振りと言えども標的は必要でありただ漫然まんぜんと木刀を振ってるだけでは、たぶん何も獲られないだろうと思ったからだ、まあイメージ出来ない時はただ剣道の素振りの様に振る予定だ、一応日課にする予定では居るがさて何日続くかが問題だ。


 モンスターとの戦いのイメージを浮かべ、防御や攻撃の所作を思い出しながら木刀を振る。


 木刀でパリィ(弾く)動作の確認に水平斬りに袈裟けさ斬り、時代劇の動きを頭のイメージから抜き取り主役のさむらい達がどう立ち回ってるのか、イメージで真似をし摺り足や足さばきの訓練にして素振りをする、まあ実際にイメージの真似は現実には出来ないが対人ではないし、モンスター相手にどう立ち回れるかはその時次第だろう。


 そして腹が減ったので、朝食は朝からカスタードクリーム入り、モチモチのコッペ菓子パンとメロン果実ピューレ入り生クリームメロンパン、甘い物は疲れが取れるな・・・・・・・ミスティが何故か居て睨んでるが。


 甘いMコーヒーぽい、昔在ったジョージアのあの黄色のMA○缶に近いコーヒーを飲み、癒される甘いコーヒーの素晴らしさ、何故ブラックを飲まないかて? あんな苦いだけの飲み物、オレは苦手なんだよ…………苦いのは人生だけで十分だ。


 歯を磨き顔を再び洗い、汗を大判のボディーペーパータオルで拭き背中はミスティに頼んだ、まあまあの要求を飲み拭いて貰った、異世界のワンホール日本円で二十万位のフルーツケーキを代償に、高いナビ妖精の食費代だな・・・・・・・・一口食べて見たいがフォークを伸ばしたら睨まれた。


「此は私のなの、ベアトは自分で買いなさい」


 ・・・・・・それ買ったのオレなんだが、此により分かった事と言えば、沢山何か稼がないとミスティの食費で貧乏まっしぐらな気がする、現在の高いケーキを要求され続ければ・・・・頑張れ未来のオレ、そんなこんなで檜山さんは呑気に遅く起きそしてオレの顔を見た後に言う。


「しまったぁ~寝坊して美味そうな朝食を食いぱぐれたぁ~!!」


 一言オレに言わせてくれ、「そんなのオレは、知らんがねぇ~!」と。


 檜山さんは昨日の残りのボルアウルフの肉と、何か団子を出して食べてたがミスティもオレも檜山さんには興味なく、マイペースに森から出る準備をしてたら、何か「どうせオイラなんて………」とか聴こえたが聞かなかった事にした、何が「どうせ」か分からんし毎回食料を分けてたら、大量にアホ程食いそうだからだなんとなく。


 そして食い終わった檜山さんと共に、森を抜け檜山さんの目標のモンスターに立ち向かう為にはぐれ恐竜を探して歩くのだった。





 次回サヨナラ檜山さんをお送りします。





 檜山「オイラを勝手に殺さないでくれ、作者」


 それを聞いたミスティが言う。


 ミスティ「でも私が全力で殴っても、死ななそうよねだから違う意味じゃあない?」


 檜山は顔が青ざめながら、殴られ吹き飛び半殺しにされる、その光景が容易よういに脳裏に浮かぶのだった。

 

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