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ゴブリンの洞窟

 崖下の洞窟に入るエルベアト御一行、その先に見えた光景とは…………そして、エルベアトは本格的に武器の技を閃(ひらめ)けるのだろうか? 技を閃かないと、今後の冒険は厳しいぞエルベアトよ。




 緑色の肌に軽装防具鎧のゴブリンを追い、森の中で開けた場所の崖下の洞窟に入ったオレと檜山さんにミスティだったのだが、洞窟に入ったら薄暗いが見えない訳ではない位の光量は有り、少しじめじめした空気と土が湿った匂いと何か獣臭い臭いと、たまに吹く洞窟の奥から流れ来る風。  もしも完全な密閉された洞窟なら、最大火力で火を大漁に放ち入口を岩とかで塞ぎ二酸化炭素中毒でモンスターを倒せば良いが、風が吹き抜けてる以上空気穴成りの酸欠での全滅は成り立たない可能性も有る、蒸し焼きを試しても結局は入口付近のモンスター以外は倒せないだろう、粉や粉末を使ったのも無理だからね………爆発で洞窟が崩落して中の宝箱とかダメに成るし、ドロップアイテムをわざわざ捨てる行為だし更に地鳴り等で、他のモンスターが大漁に来られても困るし。


 そもそも蒸し焼きとかで殲滅(せんめつ)するには抜け穴や、相手が生き残る芽を摘み取らなければ成らない、まあそんな器用な知力はオレには無いのでモンスターを遭遇次第、技を閃く為の糧に成って貰おう。  剥き出しの岩に薄く光る洞窟、普通の洞窟なら入口から奥に行くに連れ暗く成るのだがゆっくりと洞窟の奥に行くに連れ、洞窟の通路は広く成り天井から薄暗くも洞窟の中が見える。


「此れはダンジョンね、小規模のダンジョンとかは色々なモンスターが住みかにするわ、今回はゴブリンみたいだからボスも居るわね」


 ミスティがダンジョンと確定したのには確信が在り、小規模のダンジョンは基本地図には載らないしいつの間にか消えて、ダンジョンは入口が崩れ出入り不能に成ればもうダンジョンとしての存在意義が無くなる、そしてそのダンジョンの一番強いモンスターが居座らないと、ただのモンスターがはいかいする洞窟でしか無くなる、疑似タブレットがスキルを使い洞窟の地図を作成し表示を開始と共に、何かぼやきが聞こえる。


「強者モンスターが居る様に感じないな……」


 ポツリとぼやく檜山さんに、更に冷たい目線を浴びせるミスティだが美味に檜山さんが喜び始めてる様な、勘違いだろうと意識させて見なかった事にする………そう見なかった事にした方が良い。  洞窟…………まあ洞窟ダンジョンは、入口は狭かったが今はだいぶ広く五車線の道路がすっぽり入りそうだが、ダンジョンの地図は単純でありクランクする道や長短ある道が少しに、長く続く通路の先に五体のモンスター反応が在る。


 だが()ずは向かう先に居る、モンスターの達だが疑似(ぎじ)タブレットは檜山さんには見えないらしく、オレが空中で何かを見てたり指を空中で奇怪な事をしてるにしか見えないらしいが、いちいちそんな檜山さんに相手をしてても意味は無いが、不意に画面端にさっきまで無かったアイコンが有り、一応ポチっとなとタッチすれば赤い点滅のマーカーがモンスターシンボルに変わる。


 モンスターシンボルは単純で分り易く、植物はラフレシアの様な花のシンボルに変わりゴブリンは青い身体に角が生えた、人獣のシンボルに変わり鳥モンスターだとは思うが普通に茶色の鳥シンボル、スライム等の不定形は水色系のスライムシンボルに、スケルトン系の不死アンデッドは歩くスケルトンが歩いて…………さってる、あと宝箱も赤かに金フレームのシンボルで表示される、もうゲームの地図と変わらないな。


 宝箱は障害物等が在るが、肉体強化の効果を為せれるかも知れないが、此れで何かこの洞窟ダンジョンで採掘出来る鉱物が在れば最高だな。  左側のダンジョンの壁伝いに暫く歩いてれば、やはり居た最初のモンスター反応は人獣のシンボル、シンボルの正体はやはりゴブリンであり棍棒を持った、緑色の肌と装備のゴブリン五体が逆楔形に成りながら此方に走って来た。


「来たぞ!」


 オレの言葉に檜山さんは、身体を解しながら言う。


「一人では五体も無理だろう、肩慣らし程度に小鬼を何体かオイラが倒そう」

「・・・・・・・・」


 そう檜山さんが言うとミスティはシラケた目で、檜山さんをじっと見ると何故か檜山さんがゾクゾクしてる気がするのは、たぶん気のせいだ………そうに違いない。

 脇差しのベルト剣ホルダーからフィランギを抜く、片手しか握れない長さのグリップだが扱い難い訳ではない、檜山さんを抜き去り先制攻撃をゴブリンに仕掛けると面食らったゴブリンが陣形を乱す、慌てて振りかぶる棍棒を見て後ろにステップ、何故かは分からないがボルアウルフの時と違い相手の動きが少し遅く感じる。


「ゴブォ~!?」

「何言ってんのかわかんねぇーよ!」

「オラァー!」


 下から切り上げてゴブリンを、棍棒ごと切り上げると同時に檜山さんが一歩遅くやって来て、ジャンプし近くに来たゴブリンの顔に、パンチをめり込ませて上へ吹き飛ばし天井の尖った場所に、ゴブリンが貫き突き刺さった光景はゴブリンの生々しい地獄絵図、更に棍棒を振り上げ飛び掛かるゴブリンに対し効果音が鳴る。


 ピコーン


 *閃き

 ある程度の戦闘で閃く技であり、それは大抵通常技や奥義が無意識に閃き技を放つ、閃いても技を使い熟練度を上げなければ派生する技を閃かない。


 何か頭上で光った感じがしたら、無意識に身体が動きながら技名を言う、まあ普通は言わなくても良いらしいが。


「パリィ!」


 パリィ 剣・大型剣・小型剣ディフェンス技

 剣で攻撃を弾く技で、普通にあるありふれた技だがシビアな時程技が発動し攻撃を弾くが、弓矢と魔法は弾けないし剣で弾ける範囲以外には不可。

  ✕|(不可) 弓矢・魔法


 棍棒を技発動と共に剣背で打ち払う、追撃に一太刀を体勢を崩したゴブリンに素早く刃を切り返し斬る。


「グギャァー!!」


 あっさりと気持ち悪く肉の感触と共に斬る、さっきよりも深く斬ったから感触が手に伝わったかも知れないが、この世界で冒険者として生きて行く覚悟と想像よりも生々しい死に戸惑いも在るが、戸惑いを出しては生きては行けない………此処は地球ではない、生きる為には働かないと成らないが地球の様な生き方は出来るとは思えない、成ら適応して行くしかないし自分で選んだ職業だ、人間で無ければ戦える・・・・・たぶん筈だ。


 そして檜山さんも回し蹴りを放ち、二体目のゴブリンを肉塊にしてたが……………ズボンに撥水効果有るのか、蹴った時の返り血が全く染みに成らずに居た。


「小鬼に回し蹴りとは、オイラにしては少々大袈裟(おおげさ)な攻撃だったな」


 回し蹴りは大袈裟だのだろうか? そして、どちらを攻撃すればと迷うゴブリンだが面倒だったから、サッカーボールの様に蹴ると予想以上にダンジョンの奥に吹っ飛んで行った、何か蹴った瞬間グシャリとした感覚がしたが足は折れた感じは無かったので、どうやらゴブリンの顔をスクラップにしたみたいだ……肉体強化の威力は予測以上かも知れない。


「なかなか良い蹴りですぞ、ベアト殿」


 笑顔でやや暑苦しい笑顔で褒める檜山さん、そしてドロップは棍棒と円形の小楯で滑らかな丸味が在り、剣や弓矢の攻撃を丸味のある部分で受け流したり弾いたりする、まあ回避盾であるバックラーにゴブリンの死体、まあ後でゴブリンの装備を剥ごう……某ゲームなら檜山さんの装備も剥いで軍資金にするけど、ゲームでは無いから剥がないよ……………売れそうな感じしないし、一応()()()()()にゴブリンを入れ他のドロップアイテムを見る。


(おや? ベアト殿は、確か……あいてむぼっくす? て、魔法だったかスキルだかも使えるのですな……羨ましい)


 回りを見渡すが何故か、1ガルドルも傷薬すらドロップ無く、先を行く事にしたが土地地面から尖った岩に囲まれた場所で宝箱を発見、軽くジャンプしてから赤い色の金フレーム宝箱を開けば、麻布に500と書かれた袋と汚い布の柔道着とかが入ってそうな袋が入ってたが、その汚い袋は檜山さんが見覚え在るらしく取り出し中身を確認すると。


「オイラの旅袋じゃあねぇーかぁー!!」


 横に居た為に少しの間音が聴こえなかった、全くうるさいにも程が在る音量の声だ、一応檜山さんと250ガルドルに分けて、スクロールを広げたらこの洞窟ダンジョンの地図だった、何か古臭い感じの地図を手にダンジョン先に進む、クランクの場所には花のモンスターシンボルとスライムのモンスターシンボルに、獣のモンスターシンボルに獣人のモンスターシンボルと鳥のモンスターシンボルが十体が、不規則に移動若しくは立ち止まってる。

 クランクの先の少しカーブの入口に、スケルトン不死のシンボルが動かないが何かを待ってる様な感じだ、余りバカ正直に全部倒しても無駄に時間が過ぎるだけ、真ん中の宝箱と遭遇したモンスターだけ相手にする。


「此れでまともに食事が出来る」


 その檜山さんの言葉に、オレとミスティは反応し言ってしまった。


「? してたけ?」

「? おバカな事して、死にかけて無かったかしら?」


 檜山さんは再び四つんいに倒れ両手を付き、精神的ダメージを受けたらしく暫く立ち上がらなかった。  檜山さんが立ち上がった後、何故か清々しい瞳で「さあ、行きますぞ」と言われたが、逆に何か不気味で仕方ない…………変な性癖に目覚めて無い事を願う。

 そして最初のクランクの道の入口に差し掛かる、モンスターはクランクの道では壁辺りにうろうろしてたり、クランクの先の道に移動してたりとさっきまでの配置とは変わって居た、最初の左クランクをダッシュで走り進み植物シンボルに遭遇せずに進む、ダッシュで思ったがSF(スーパーファミコン)とセガサターンの、コントローラ的に言えばBボタンダッシュだがPS(プレステ)的に言えば✕ボダンダッシュに成るな、まあ全く今の状況に関係は無いが……………。


 そして二つ目のクランクをダッシュで通過し、三番目の宝箱はやはりモンスターが徘徊する、土壁に近くに在り宝箱さえ回収しなければモンスターとの戦闘は回避可能、だがRPGゲームをしてる人間なら分かるだろうが、回収したく成る佐賀………間違えた(さが)がある。

 此れは習性の一つだし、宝箱てのはミミックでは無い限り浪漫が詰まった宝箱である、そしてお金が在ればアイテムや珍しい武器防具も在る筈だ………筈だよね? 現状は無いけど。


 宝箱の前には冒険者らしき剣を持ったスケルトン二体、だがクランクの出口にはまだスケルトン不死シンボルが動かずに居る、何処に居たのだろうか? そしてその頭上を飛ぶのはコウモリだが、海外のオオコウモリ位の大きさは在りそうだ。  スケルトンは頭蓋骨を砕けば大抵倒せるの法則が在るが、早く言えば光魔法使えば早く片付くと言うシンプルなオチもある、だが物理攻撃だと頭上から襲われるから後者を選ぶ、なるべく小さな声で魔法名を唱える。


「クレイジーライトボール」


 魔法発動と共に身体から光を発し、五つの光の玉は光の尾を引きながらモンスターに向かい飛んで行く、モンスター……スケルトン戦士二体とオオコウモリ…………そのまんまやんけ! に向け、異常なスピードとまともではない軌道を描きながらモンスターに光の玉が当たる、当たった途端にスケルトン戦士二体はバラけて骨に成り、頭蓋骨から黒い玉が出て来た。

 残り三玉もオオコウモリを撃墜し、ダンジョンの地面に落下するのを見てから宝箱に向かい移動する、だが同時に何かを感じたらしき四番目のクランクに居た虫モンスターのシンボルが動き出す、それも災厄にも此方に来るルートでだが来るなら余り強くないモンスターで有って欲しい。


「さっさと宝箱の中身を回収しよう」

「オイラは、コウモリを回収しよう………美味そうだし」

「「・・・・・・・」」


 よだれを袖で拭きながら言う檜山さんに、ミスティと二人でジト目で数秒見てたがそんな事をしてる暇はない、そして剣を地面に刺し何時でも剣が抜ける様にし、お待ちかねの宝箱には500ガルドルの金貨が入った麻袋4つ、合計2000ガルドルが入ってたが何故かそれを見て喜ばない何処かそれを見て檜山さんは言う。


「オイラはさっき分けて貰ったし、このオオコウモリだけで結構・・・・増やしすぎると荷が重く成るからな」

(さっきの食事の代金と、余り大金を持つと冒険者と違い面倒に巻き込まれるかも知れないが、一番の理由はおこぼれを貰うのは余りカッコ良くないからだ)


 それを聞いてミスティを見れば、普通に何でて顔をしてたが後に聞いたら袋には荷物制限が在り、ある程度の入れられる数を越えると重さが掛かって来るらしい、一応長男だが期待度は五番目だから名前が五郎らしい、そして期待度が高いのは親戚の兄らしい…………実家の名誉も掛かってるが、親はそれ程期待してないらしいので見返すために修行に来たらしいが、恐竜を打つ目標はその見返す為の功績にしたいらしい。

 袋は実家に代々在る、何年経とうと中身の食料が腐らない袋らしい、まあその袋の中身が何時買った物かはあえて聞かなかった、聞いたらアカン気がしたからだ。


 2000ガルドル以外は、古い鎖帷子(くさりかたびら)と革の鎧で駆け出し貧乏冒険者の初期装備、そして宝箱から振り向けばもうモンスターが走ってやって来たので急ぎアイテム収納庫に入れる、何かやらかしてる気がするがそんな考えてる暇はない。


「大きなオオムカデが来ますぞ!」


 三体の巨大な化物のオオムカデ(名前がそのまんまモンスター)が土埃を上げやって来る、幽霊の貞子よりも違う恐怖を感じるが固そうなグリーンの外皮、挟まれたら首が落ちそうな二つの毒牙を見て殺られる前に倒さないとマズイと、本能的に足が動き出し地面に突き刺した剣を抜き全力で走り、走り抜け際に胴体に一撃を入れるがキィーンと音が響くだけで切り裂けてはない、だがまだその先からも二体目が接近中だが武器を交換してる暇はない、大抵硬い外皮のモンスターの弱点は口の中か首の頭と胴体の連結部、迷ってる暇はないので一か八か一体目の尻尾を躱(かわ)して、着地と共に前のめりで走り頭が上がったアナコンダよりも巨大だろう、オオムカデの頭と胴体の接合部に向け下から切り上げると手応えは在るが、切り落としてはない。


 そして檜山さんは何故か拳を光らせ、身体に光の膜を纏う様に光らせてから三体目のオオムカデに向け拳を振りかぶる、脳天目掛け振り下ろした拳は以外にも頭部をかち割り1体目を倒すが、解せんが呑気に見てる暇はないが、此方も初めて使うが、戦闘スキル部類されてるが正直に言って職業ぽい気がする、マッチョ好き女神さんに教わった様にし魔法とは違ったアプローチで身体に巡る力を引き出し、剣に生命エネルギーたるプラーナにして気を剣に纏わせて、スキルを発動してオーラ戦士の力を解放する、剣に纏わせたオーラは穏やかな青き色を放ちながら炎の様に動く纏ったオーラ。


「ベアト殿も使えたのですな、気は色々なエネルギーに変わる不思議な闘気ですからな」


 何か背後から聞こえるが無視し。


「何で答えてくれないのですかぁー!!」


 鬱陶しいので更に集中し、もう一度頭と胴体の接合部に向け切り上げると鈍い音がしながら切り落とした、白い液体が飛び散りながらだがまだ背後に一体目がと振り向けばもう倒されてた、頭が陥没しながら砕かれてた・・・・・体術の方が倒せたモンスターなのかな?


「ムカデは食えんから、オイラは要らないですぞ」


 また食い物に成るかで判断する檜山さん、この人それで良いのだろうか? まあ人それぞれだから言わないが、まあ中華丼の食った費用はたぶん貰ってるし夜は少し高いレーションでも渡そう、大量に渡したらまた買わないと成らないからある程度の量を、それにオオムカデはいくらに成るか分からないし、無駄に宝箱から手にしたお金を湯水の如く使いたくはない。


 まあ後で街に行ってお金にしたら、何処かの店で食いまくれば良いだろうな………予算オーバーしない様にオーダーしてね、さてとフィランギを鞘に仕舞い回収をして、最後のオオムカデを回収も終わったら先に進む………最後のクランクを過ぎ短い直線の道の前に、骨格の大きさが大男並みのデカさで古びた鎧と赤く染まった長剣を構え立ち塞がる、檜山さんが袋を下ろしてる間に次元バックパックをさっさと下ろして、走り向かい再びフィランギを鞘から抜く。


「スケルトンナイトやスケルトン系は、打撃攻撃が弱点よ!」

「オイラは手出ししない方が良かろう」

(骨の兵だから何か弱そうだしな)


 ミスティと何か言ってる檜山さんの声が背後からするが、今更言っても遅いよミスティ…………振りかざす血のように赤い刀身の剣を避け、背後に回り後頭部に向け剣を振り下ろすと固かったが頭蓋骨は砕けた、何故に一体で居たかは分からないがまたもや黒い玉が手に入った、さっきのはゴルフボール位だったがそれよりは二回り大きい玉だ、何となくだがコアクリスタルだよね? コレとミスティに聞くと。


「さっきのはダークコアクリスタルね、それは黒い色が濃いからブラックコアクリスタルよ、主に重力の魔道具のエネルギーに使ったり、砕いて粉にして火薬の代わりに使ったりするけど大抵、火薬の代わりにするのは海を航行する船の自己防衛武器の魔道砲の弾丸とかの原料に使われるわ」


 火薬の代わりて危険な匂いしかしないな、あと赤い刀身の剣…………ブラッディーソードと金貨8ガルドルを手に入れた…………何か安くない?  何か解(げ)せん、骨は何となく回収する予定が骨はゆっくりと自壊し砕けて風に乗り、来た方に向け遺灰の粉の様に風に舞いながら消えて行く。


「南無阿弥陀仏」


 檜山さんが手合わせ、砕けた骨が去って行った方に向け成仏(じょうぶつ)を願って居た、オレも手合わせ成仏を願う………あのスケルトンが成仏出来ればだが、あとこの世界にも仏教らしき物が在るんだな、スケルトンの宗派は分からんがまあ成仏出来れば何でも良いはずだよね。  そして先に進めば道は狭くなりカーブの壁の隙間に宝箱が在ったが、中身は50ガルドルしか入って無かった………それは檜山さんに渡すと受け取った、重く成らない程度なら受け取るらしい……………あと素手のクライミングで登れる先に獣人シンボルと宝箱が在り、一応ジャンプしたら行けたが地球では二階位の高さを軽くジャンプしただけでは届かない、まあ肉体強化様々だね………そして着地と共に三体のゴブリンに遭遇し後ろを向いてたゴブリンに、不意討ちを成功だと思ってたが………良く見たらホブリンで青い肌に軽鎧にで他かに居たホブリンにガードされる、宝箱が在る場所は以外に結構広い場所で、剣は弾かれたがだが同時にホブリンがひるんだ隙にもう一撃をホブリンに放つと、運良く怯んだ一体を倒せたがバックラーを使う防御反応が高いホブリンは、ガードが上手く攻撃が入らない。


「チィッ!」


 そしてバックラーを構えながらホブリンが襲い来るが襲い、バックラーに向け足裏で蹴り吹き飛ばしもう一体に対しコンパクトに剣を振り下ろす、バックラーに防がれる前に斬り残り一体。

 よろけながら剣を振りかざしやって来るホブリン、同時に此方もホブリンに斬りかかる瞬間に。


 ピコーン


 新たな技が閃いたらしく自然に身体が動く、そして自然と技名を言う。


「この技を食らえ、二段斬りっ!」


 剣を素早く二撃を放つ。


「グギヤァ~!!!」


 二段斬り 剣・大型剣 技

 素早く相手に二撃を食らわせる技である、斬り倒した相手の傷が二段在る事から付けられたとも言われている。


 二段の斬り傷を負うホブリン、傷は浅いが痛みにのたうち回るホブリンに止めを刺し、再び素材収納庫を開き………檜山さんに普通に見せてたなと今頃気付き、何故か何も指摘されなかったし何かと間違えてるかも知れないし、良く考えればバックパックを下ろしてから背負ってないし、そのバックパックも当然の様にアイテム収納庫に入ってたりする。


「まあ、何も聞かれないし良いか」


 そう誰に言い訳する訳でもなく、独り言を言ってから宝箱を開けると……500ガルドル一袋と傷薬が5本入ってたので、回収し風の魔法フリーゲンを使いゆっくり降りてから傷薬を渡したら。


「傷薬と500ガルドルも貰い、そんなに戦ってはないが本当に良いのですかな?」

(さっきはカッコ悪いと思ってたが、良く考えれば国に帰る旅費や街の宿泊費等が必要だから受け取らねば)

「オレは回復魔法がありますので、それに・・・・・」


 この先にボスも居るし、活躍して貰うつもりだ………シンボルは獣人だからたぶんゴブリン系だろう、何故かミスティはやれやれ的な顔をしてるが、さっきの2000ガルドルの半分の1000ガルドルを受け取らなかったのに、何故か今回は受け取ったからだろうか? まあ人間後で後悔も在るしと考えてたら、檜山さんが聞いてくる。


「それにしても、噂に聞く()()()()|ぼ《・》()()()とやらは、凄く便利な魔法ですな」


 たぶん檜山さんが言いたいのは、良く異世界物に出る魔力を消費する物やアイテムを入れる空間のアイテムボックスだろう、色々な物語ではその存在や名前が違ってたりしてるが、オレの武器やアイテム等の収納庫は魔力を使わないがスキルでもない、スキルだとゲーム画面的なのに表示されたりスキルとして表示されるとかするが、オレのはアフロディーテ女神の恩恵の収納庫でありアイテム類に属する部類だ、まあ間違った認識で居てくれた方が都合が良いので言わないが、ミスティもそれを分かってるらしく言わない…………お馬鹿な仲間だと、馬鹿正直に言って迷惑を掛けるパターンだがそれはたぶん、そのキャラであろうのは檜山さんだから問題無いだろう……………ヒーリングキノコを調べずに食うくらいだし。


ちなみに勇者や英雄は、スキルで無限にアイテムを入れれるほるだぁ~? と言うスキルに、魔力を消費しないあいてむぼっくすを所持してるらしいですぞ、たまに異世界から来る強者もあいてむぼっくすを所持してますが、魔道師協会でベアト殿も魔法を購入したのですかな?」


 何故か疑問系で、興味津々に聞いて来た檜山さんだが、そもそもアイテムボックスて色々な物語では貴重なスキル魔法扱いとかだった様な、たまに悪賢い主人公がとんでもない要求のアイテムボックスを女神に頼んでた作品在ったな、したたか? にも程が在るだろう的な女性が…………


「まあ、そんなもんですよ」


 オレは檜山さんから目を剃らしながら言ったのたが、羨ましそうに檜山さんは言う。


「魔力が在る者は良いですなぁ~」

「・・・・・・・」


 ミスティはジト目で檜山さんを見るが、少ししたら何かを納得して興味を全く無くした、何を檜山さんに見たのだろうか?


「さて先に進みましょうぞ」

(強者なら、修業に成るかも知れぬ)


 何故かやる気に成り始めた檜山さん、洞窟に入る前とは全く別人の様だな…………なんだかなぁ~ 

 何故かやる気の檜山さんが先頭を行き、オレ達は洞窟ダンジョンの奥のボスに戦いを挑みに行くのだった。



 次回に続く。



 ??? 「私の出番まだかしら?」


 美しき黒髪の少女がそう言うと、違う現代風の黒髪の少女が言う。


 ??? 「場合によっては、私がヒロインだわよ」


 それはまだ先の話しであるが、彼女達に出会う為の分岐点はそれ程遠くはない、出番はまだ先だが。


 ??? 「絶対に私が、メインヒロインに成りたいですわ」

 ??? 「私だって……」


 まだ先なのでそれまで待て、その話しまで。


 ??? 「その前に、私を忘れてませんか?」

 

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